読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「パイドパイパー」

2018年01月22日 | 日記
ネビル・シュート(創元推理文庫)

 ずいぶん昔の本ですが、今読んでも面白く、感動ものだ。
 1942年の出版で著者は『渚にて』で日本では有名とのこと。でも本書も傑作だと思う。
 単純で分かりやすい話だが、主人公のイギリス人気質やナチスの将校、それにフランス人の性格がよく出て分かりやすい。
 題名は「ハンメルン」の笛吹き男から来ているのです。

 内容紹介は
『フランスの田舎道でパンクのため立ち往生したバスは、ドイツ軍の編隊の機銃掃射を受けて動けなくなった。これから先は歩いてもらわにゃあ―。老イギリス人は、やむなくむずかる子供たちの手を引いた。故国を目差して…!戦火広がるフランスを、機知と人間の善意を頼りに、徒手空拳の身でひたすらイギリス目差して進む老人と子供たち。英国冒険小説界の雄が贈る感動の一編』

・・・感動のセリフは、解説にもあったけど、「・・・夕焼けを下品に言うことはできます。でも、夕焼けの美しさは変わりません」。ナチスの将校にフランス人のニコルが言う。
・・・だまされたと思っても、読む価値ありです。最初はちょっと冗長ですが途中からはハラハラドキドキ。それにしても子どもは状況を弁えないからちょっと困るのですね。
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「名門校「武蔵」で教える東大合格より大事なこと」

2018年01月12日 | 日記
おおたとしまさ(集英社新書)

 若かったら受験して見たい学校だね。しかし、一定の学力が必要だし、受験勉強は指導しなそうだし。悩ましい。でも、この「旧制高校」流の教育は今から思うと素晴らしい。高校教育の見本になりましょう。 

内容紹介は
『この学校、名門校?それとも、迷門校?
塾歴社会「最後の秘境」に迫る笑撃の学校ルポルタージュ!!
 校内の一等地にやぎがいる。英語の授業で図画工作。おまけに、きのこを見つけたら成績が上がる!?  時代が急速に変わりゆく中、恐ろしいほどのマイペースさで独特の教育哲学を守り続ける名門進学校がある。それが本書の舞台、私立武蔵中学高等学校だ。
 時に理解不能と評されることもある武蔵の教育が目指しているものとはいったい何なのか……。
 斬新な視点から数々の学校や塾を論じてきた気鋭の教育ジャーナリストが「学校とは何か?」「教育とは何か?」に迫る、笑撃の「学校ルポルタージュ」   』

・・・生徒は三年生になったら猛勉強したり、浪人して受験へと進んだり、学校から帰ると塾へ行ったりと工夫しているのでしょうね。それも長い人生から見たら、ひとつの方法だろう。
 読んでて思ったのは、卒業生に、理系の研究者が多いことね。自分で考えさせるという教育の成果だろう。向き不向きはあるね。
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「こわいもの知らずの病理学講義」

2018年01月12日 | 日記
仲野徹(晶文社

 あのお堅い晶文社の作ったユニークな本。もともと晶文社は植草せんせいの本などでなじんでいたけど、面白かったですぞ。
 大学の先生の講義がこんなだったら良いだろうね。おまけに教科書も。さて、どうなんでしょう、阪大の学生さん。

内容紹介は
『医学界騒然!大阪大学医学部名物教授による、
ボケとツッコミで学ぶ病気のしくみとその成り立ち。
ひとは一生の間、一度も病気にならないことはありえません。ひとは必ず病気になって、死ぬんです。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいい。書評サイト「HONZ」でもおなじみ、大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃんやおばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義。脱線に次ぐ脱線。しょもない雑談をかましながら病気のしくみを笑いとともに解説する、知的エンターテインメント 』

ついでに・・・
これは便利という出版社の作った書評リスト。
『書評情報
『病の仕組み、軽快に学ぶ』
読売新聞 出口治明さん
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20171016-OYT8T50054.html

『ボケとツッコミの感覚で読める一冊』
産経新聞 わかぎゑふさん
http://www.sankei.com/life/news/171021/lif1710210011-n1.html

『病は理から、理は言葉から』
HONZ 村上浩さん
http://honz.jp/articles/-/44444

『情報の洪水に溺れる前に』
週刊新潮、HONZ 東えりかさん
http://honz.jp/articles/-/44436

『病気とぼちぼちつきあって笑って暮らせれば言うことなし!』
ダヴィンチニュース 清水銀嶺さん
https://ddnavi.com/review/406889/

『「トンデモ説」に殺されないために全員が身につけるべき「武器」』
現代ビジネス (仲野先生による紹介記事)                』

・・・でも仲野先生、教科書は英語のものをお使いのようですが、医学界はそんな感じなのですか。
さすが関西の大学は、エンターテインメントを重んじるなぁ・・・

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「広兼流60歳からの手ぶら人生」

2018年01月12日 | 日記
広兼 憲史(海竜社)

 まさに人生はかくありたい・・・という気持ちを惹起させる高齢者向け啓発本かもね。

内容紹介は
『弘兼憲史、身辺整理始めました!
漫画も人生もエンディングが大事。60歳を過ぎたら、身につけていた余計なものは捨てて、手ぶら人生を楽しもう。
第1章 持ちものを捨てる
・60歳とは起承転結の「結」
・実践! 「持ち物を半分にしよう運動」
第2章 友人を減らす
・年賀状、中元・歳暮はやめる
・「孤独力」を身につける
第3章 お金に振り回されない
・使いきって死ぬ
・ゲーム感覚で節約生活
第4章 家族から自立する
・「家族はひとつ」という幻想を捨てる
・定年後の男の価値はゼロ、奥さんからはそう思われている
第5章 身辺整理をしたその先
・60歳以降の仕事探しは求められる場へ
・旅行へ、小さな冒険へ
・どんと来い逆境。カモン、ストレス!

週刊誌の記事から引用です。
『弘兼憲史氏が勧める「手ぶら人生」 家族関係も見直すべき
2017.01.27 07:00
島耕作の作者が「人生の整理」を語る
【島耕作の作者が「人生の整理」を語る】
「黄昏流星群」「島耕作シリーズ」などで知られる漫画家の弘兼憲史氏(69)は、定年後の生き方として「人生の整理」を説いている。その要諦とは。
 自らも60歳を過ぎて「身辺整理」を始めた弘兼氏は、「持ち物を半分にしよう運動」として、様々なものを処分したという。昨年11月には『弘兼流 60歳からの手ぶら人生』(海竜社)を上梓し、サラリーマン時代の名刺やスーツなどの持ち物を半分捨てることに加えて、年賀状をやめる、など「人間関係」についても身軽になることを勧めている。
 弘兼氏が提言する人間関係の整理には、「妻」も含まれる。「今もラブラブの夫婦には関係ない話」と前置きしながらも、良好な関係を保つためには「奥さんとなるべく一緒にいないこと」「お互いの程よい距離を保つこと」の2点を説く。“定年退職した男の価値はゼロ”という謙虚な気持ちで、妻からも自立したほうがいいというのだ。
「結婚生活で、『死ぬまでお前がいないとダメ』という人はあまりいないでしょう。それまでお互いに干渉し合って生きてきたんだから、60過ぎたら互いの生き方を尊重した方がいい。
 定年後にありがちな『妻と旅行』幻想も捨てるべきです。奥さん孝行で自分の株が上がると期待しても、嫌われる可能性の方が高い。奥さんから誘われたなら別ですが、そうでないなら『友達と行っておいでよ』と旅費を渡したほうがよっぽど株が上がります」
“手ぶら人生”を勧める弘兼氏は、親兄弟や子供などの「家族」との関係も見つめ直すべきだとしている。
「『家族は結束しなければならない』という強迫観念で互いを縛り合うのは、苦しいこと。現実には家族といっても自分とは他人だし、合わないこともある。疎遠になった兄弟にあまり会いたくないという人も実は世の中には結構いるんです。
 家族仲が良ければそれでいいのですが、家族がいずれバラバラになるのは自然なことで、家族一丸でいる必要はないんです」   』

・・・ということなのですが、「家族を整理」というのは我が家の奥さんには受けなかった。あえて言えば『不評』でしたね。お宅ではいかがでしょう?
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「花のさくら通り」

2018年01月12日 | 日記
萩原浩(集英社文庫)

 うまいなぁ。ユーモア小説として気楽に読めて楽しい。
 「笑いと涙」が良い。そこに若い二人の変な恋愛模様も絡んで物語が進行していく。

内容紹介は
『倒産寸前のユニバーサル広告社。コピーライターの杉山を始め個性豊かな面々で乗り切ってきたが、ついにオフィスを都心から、“さくら通り商店街”に移転。ここは、少子化やスーパー進出で寂れたシャッター通りだ。「さくら祭り」のチラシを頼まれた杉山たちは、商店街活性化に力を注ぐが……。年代も事情も違う店主たちを相手に奮闘する涙と笑いのまちづくり&お仕事小説。ユニバーサル広告社シリーズ第3弾。

『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続くユニバーサル広告社シリーズ、待望の第3弾。

著者略歴
荻原/浩
1956年埼玉県生まれ。コピーライターを経て、1997年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞を受賞   』

・・・お寺の跡取りと教会の娘という組み合わせが笑わせる設定です。読みそこなった前二作も借りて読もうっと。
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