読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「LAコンフィデンシャル」上下

2023年02月25日 | 日記
J・エルロイ(文春文庫)

おすすめ本だが、ちょっと読むには努力が必要だ。
過激な殺人、死体の様子。
登場人物がわかりにくいのは、時には、ファースネネームだけだったり、常に最初の人物チェック表を見る不便さ。

内容紹介は『悪の坩堝のような50年代のロサンジェルス市警に生きる三人の警官―幼時のトラウマから女に対する暴力を異常に憎むホワイト、辣腕警視だった父をもち、屈折した上昇志向の権化エクスリー、麻薬課勤務をいいことに芸能界や三流ジャーナリズムに食指を伸ばすヴィンセンズ。そこへ彼らの人生を大きく左右する三つの大事件が…。
賄賂、密告、拷問、虐殺…あらゆる悪行を身にまとって、50年代暗黒絵図を織りなすロス市警のタフな面々。血塗られたクリスマスからナイト・アウルの虐殺へ、血まみれのLA50年代ふたつの大事件。  』

著者は『ブラックダリア』も書いている。

・・・これは映画でなければ、登場人物を見分けるのに大変だ。
・・・面白かったけどね。
・・・こうなると、映画が導入という人も多いみたいです。引用「まず映画館で感動しました。各キャラクターの個性は強烈で、ストーリーは終始暴力的。なのに起承転結はスマートで、テンポ良く流れるシーンは美しいとも言える程でした。「これは原作を読まなくては!」と手に取ったのが本書だったのですが…これまたビックリ!犯罪・警察・裏家業がもつれ込んだストーリーは、構成の遠大さ、各キャラクターの個性と、その相関図の複雑さで、映画とはケタ違い!「この原作が、よくあんなにもコンパクトな映画に仕上がっていたもんだ」と思うと驚愕です!・・・しかも原作の雰囲気は全然損なってない!改めて感動しました。 』・・・多分映画がお勧めでしょう?😵 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「クラッシャーズ」

2023年02月09日 | 日記


ディ名/ヘインズ(文春文庫)

上下2冊である。
これは傑作!
少なくとも上巻は。。。
航空機事故の調査団という設定が見事。
最初から犯人が出てきて、それを見つける犯人捜しのミステリというか追跡劇である。

内容紹介は
『クラッシャーズとはアメリカ運輸省所属の航空機事故調査チームのことである。ポートランド近郊で旅客機が墜落した。遺体検視の専門家トムザック、元潜水艦ソナー員で音声解析の天才キキ、元ロンドン警視庁の爆薬の専門家ロビーら調査チームは現場に急行、無残な事故現場で地を這うような調査を開始するが…。圧巻の大型スリラー。

著者略歴 
ヘインズ,デイナ
オレゴン州ポートランド在住。20年にわたって記者として新聞社に勤務したのち、作家に転身。『クラッシャーズ 墜落事故調査班』でデビュー。ネルソン・デミルらの絶賛を受けた同書は、ミステリ・ファンの選ぶ“スポッテッド・アウル”賞を受賞した。別名義で3作のミステリ長編の著作がある

芹澤/恵
1960(昭和35)年生まれ。成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家  』

・・・上巻はまるでノンフィクション。これは映画化も視野にはいるぞ。
・・・と思ったら、下巻は冒険、追跡のドタバタ感! 少々いただけない。しかいね。一気に読めて楽しめる。
・・・批判は、著者はメカ&航空機オンチというもの。確かにね、言われてみれば飛行機の規模が大きいのか小さいのかよく分からない。おまけに墜落手法は、こんなのはありか?というのもあった。
・・・まあ、楽しめることに重点を置く、文系かつ理科オンチには良かったのです。😏 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「2020年6月30日にまたここで会おう」

2023年02月04日 | 日記

瀧本哲史(星海社)

こういう人はいるのだな。
「伝説の講義録」みたいな話で口語だからそのまま講義を聴いているような感じだ。

内容紹介は
『「君たちは、自分の力で、世の中を変えていけ!
僕は日本の未来に期待している。支援は惜しまない」

2019年8月に、病のため夭逝した瀧本哲史さん。ずっと若者世代である「君たち」に向けてメッセージを送り続けてきた彼の思想を凝縮した"伝説の東大講義"を、ここに一冊の本として完全収録する。スタジオ収録盤にはないライブ盤のように、生前の瀧本さんの生の声と熱量の大きさ、そしてその普遍的なメッセージを、リアルに感じてもらえると思う。さあ、チャイムは鳴った。さっそく講義を始めよう。瀧本さんが未来に向けて飛ばす「檄」を受け取った君たちは、これから何を学び、どう生きるべきか。この講義は、君たちへの一つの問いかけでもある。

目 次

第一檄 人のふりした猿にはなるな
第二檄 最重要の学問は「言葉」である
第三檄 世界を変える「学派」をつくれ
第四檄 交渉は「情報戦」
第五檄 人生は「3勝97敗」のゲームだ
第六檄 よき航海をゆけ

あとがきにかえて(星海社新書初代編集長 柿内芳文)
瀧本哲史全著作紹介 

著者について
瀧本 哲史
京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者
麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用されるも、自分の人生を自分で決断できる生き方を追求するという観点からマッキンゼーに転職。3年で独立し、日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家としてアイデアとメンバーしかいないような極めて初期の段階の企業を支援し続ける。京都大学では「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の少人数自主ゼミ「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。  』

・・・なんだか若い頃に聞いてみたかったような気もする。ちょっとアジ気味な印象もあるけど、いってることはそれなりにまともだ。
・・・これを聞いた若者達は、今どうなっているのだろう。この講義の影響はあったのかどうか。😋 



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「それでも人生は続く」

2023年02月04日 | 日記

記者のみなさん(新潮新書)

さて、みなさん、以下のニュースをいくつ覚えておいでか?
なんだか、興味本位ののぞき見っぽい取り上げ方のような気がするが、実態はかなりまともなものでした。

内容紹介は
『かつて日本中が注目したニュースの「あの人」は、いまどうしているのか。
赤ちゃんポストに預けられた男児、本名「王子様」から改名した18歳、バックドロップをかけた対戦相手の死に直面したプロレスラー、日本人初の宇宙旅行士になれなかった26歳、万引きで逮捕された元マラソン女王……。
22人を長期取材して分かった、意外な真実や感動のドラマとは。大反響の連載をついに新書化。

(目次)
はじめに
1 山で「13日間」の死線をさまよった30歳〈2010〉
2 日本初の飛び入学で大学生になった17歳〈1998〉
3 「キラキラ」に決別、「王子様」から改名した18歳〈2019〉
4 「演技してみたい」両腕のない、19歳の主演女優〈1981〉
5 延長50回、「もうひとつの甲子園」を背負った18歳〈2014〉
6 断れなかった――姿を現したゴースト作曲家〈2014〉
7 福島の山荘を選んだ原子力規制委員トップ〈2017〉
8 3年B組イチの不良「加藤優」になった17歳〈1980〉
9 松井を5敬遠、罵声を浴びた17歳〈1992〉
10 この野郎、ぶっ殺すぞーー「大罪」を認めた検事〈2001〉
11 説得失敗、爆風で吹き飛んだ事件交渉人〈2003〉
12 「私は誰?」日本に取り残された「碧眼」の6歳〈1956〉
13 多摩川の珍客「タマちゃん」を「見守る会」〈2002〉
14 7度目の逮捕、マラソン女王の「秘密」〈2018〉
15 日本人初の宇宙飛行士になれなかった26歳〈1990〉
16 「火の中を通れ! 」貿易センタービル勤務の44歳〈2001〉
17 名回答がベストセラーに「生協の白石さん」〈2005〉
18 三沢光晴さんに「最後」のバックドロップを放ったプロレスラー〈2009〉
19 アフリカから来た、最も有名な国会議員秘書〈2002〉
20 難関400倍、「氷河期」限定採用に挑んだ44歳〈2019〉
21 熊谷6人殺害事件 妻と娘を失った42歳〈2015年〉
22 赤ちゃんポストに預けられた、想定外の男児〈2007年〉
おわりに 記者略歴                   』

・・・結構昔の話もあるようだけど、個人的に覚えていない記事もあって、新聞はまんべんなく読んでいるとは限らない。
・・・新聞も、新しいニュースばかりではなく、このような「一種、後追い」というのも記事になり得ると思った。週刊誌の少々皮肉っぽい後深追い記事とは趣を異にする。これもまた良きかな。である。😊 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「たとえば葡萄」

2023年02月04日 | 日記

大島真寿美(小学館)

もう少し辛抱強く読めば良かったかもしれないけれど、このスカスカ主人公の態度(?)に怒りが生じて、途中で放棄したのです。

内容紹介は(出版社の解説から引用)
『直木賞作家が描く、「今」と「これから」
 まったく先の見えない状態で会社を辞めてしまった美月(28歳)。転がり込んだのは母の昔からの友人・市子(56歳)の家。昔なじみの個性の強い大人達に囲まれ、一緒に過ごすうち、真っ暗闇の絶望の中にいた美月は徐々に上を向く。
 誰の心にも存在する将来への恐れや不安、葛藤……。自分と格闘する美月を周囲の大人達は優しく見守る。さりげなく、自然に、寄り添うように。
 何度も心が折れそうになりながらも、やがて美月はひょんな出会いから、自分自身の夢と希望を見つけていく……。

〈 編集者からのおすすめ情報 〉 現在の仕事に就くずっと前から、大島さんが描く、女性の生き方小説の世界が大好きでした。大島さんにお会いしてからもずーっと「現代の女性の生き方小説をお願いします!」と拝み続け、いつも「心と頭が江戸時代あたりにあって、現代に戻って来れないのよ~」と笑い飛ばされる日々……。でも、ある日、扉は突然開きました。「今、今なら書ける!今はこの小説を書かなければいけない時期!」と奇跡のような言葉が。何の確証もないまま、電車に揺られて山梨のワイナリーに取材に行ったのでした。
 そこからは奇跡の連続でした。大島さんの中には、16年前の「あの」人々がずっと生活をして歳を重ね、自分達の人生を歩いていたのです。
 直木賞作家・大島真寿美さんにとって、実に12年ぶりの書き下ろし作品。さらに、作家生活30周年記念作品でもあります。
 初稿を読んだときは胸が一杯になりました。すごくさりげなく、でも人生に大切なことがたくさんたくさん詰まっているからです。大人、かくあるべし。
 是非、この心地よい小説世界にどっぷりと浸かってください。 』

・・・だから「ひょんな出会い」まで行かなかったのですわ。😵 


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする