アントワーヌ・ローラン(新潮社)
「手帳」に続いて読んだ。これも良いですよ。
内容紹介は
『パリのブラッスリーに置き忘れられた大統領の黒いフェルト帽。それは持ち主の運命を好転させる不思議な力を持っていた。洒脱な大人のおとぎ話。ランデルノー賞受賞ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞。
著者略歴
ローラン,アントワーヌ
1970年代初頭、パリ生まれ。大学で映画を専攻後、シナリオを書きながら短編映画を撮り、パリの骨董品屋で働く。自分そっくりの18世紀の人物画を手に入れたコレクターをめぐる小説『行けるなら別の場所で』で作家デビューし、ドゥルオー賞を受賞。『ミッテランの帽子』は、ランデルノー賞、ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞し、十数か国語に翻訳されている
吉田/洋之
1973年東京生まれ。パリ第3大学学士・修士課程修了、同大学博士課程中退。フランス近現代文学専攻
ネットのしゃれた感想を引用します。
なんせ、ペンネームが「Et alors? それがなにか?」ですよ。
(知ってる人は知ってるお話。ミッテランの退任時のインタビューの答え。洒落てる)
「著者のアントワーヌ・ローランは、1970年代初頭、パリ生まれ。
大学で映画を専攻後、シナリオを描きながら短篇映画を撮り、
パリの骨董品屋で働く。
小説「行けるなら別の場所で」で作家デビューし、ドゥルオー賞を受賞。
本書「ミッテランの帽子」は、4作目で、ランデルノー賞、
ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞し、十数か国に翻訳。
ミッテランは、1981年から1995年、フランスの大統領を務めました。
本書は、ミッテランのかぶっていた帽子を巡って、
くるくるストーリーが進んでいきます。
「パリ、ジュテーム」や、「マグノリア」といったオムニバス映画をみているような
錯覚を起こしそうになります。
しかし、映画よりも小説で読まれる方がふさわしいと思います。
本書には、パリの文化がすべて詰まっています。
ファッション、メディア、香水、料理、政治、文化人、建築、調度、芸術・・・。
現状に行き詰まっている中で、主人公たちは、ミッテランの帽子を手にしたことがきっかけで、
状況が好転していきます。
たかが帽子。
されど帽子。
状況を変えるのは自分自身であり、そして、なによりもエスプリが重要と認識しました。
「訳者あとがき」で、小説にからむ1980年代のフランスの時代背景に触れていますので、
このあとがきを読んでから小説を読むと読みやすいかと思います。 」
大学で映画を専攻後、シナリオを描きながら短篇映画を撮り、
パリの骨董品屋で働く。
小説「行けるなら別の場所で」で作家デビューし、ドゥルオー賞を受賞。
本書「ミッテランの帽子」は、4作目で、ランデルノー賞、
ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞し、十数か国に翻訳。
ミッテランは、1981年から1995年、フランスの大統領を務めました。
本書は、ミッテランのかぶっていた帽子を巡って、
くるくるストーリーが進んでいきます。
「パリ、ジュテーム」や、「マグノリア」といったオムニバス映画をみているような
錯覚を起こしそうになります。
しかし、映画よりも小説で読まれる方がふさわしいと思います。
本書には、パリの文化がすべて詰まっています。
ファッション、メディア、香水、料理、政治、文化人、建築、調度、芸術・・・。
現状に行き詰まっている中で、主人公たちは、ミッテランの帽子を手にしたことがきっかけで、
状況が好転していきます。
たかが帽子。
されど帽子。
状況を変えるのは自分自身であり、そして、なによりもエスプリが重要と認識しました。
「訳者あとがき」で、小説にからむ1980年代のフランスの時代背景に触れていますので、
このあとがきを読んでから小説を読むと読みやすいかと思います。 」
・・・このおしゃれ感がたまらない。お勧めです。フランスの雰囲気を実感する。また行ってみたくなる。今はコロナでどこにも行けないので悲しい。😍