読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「ミッテランの帽子」

2021年03月27日 | 日記
アントワーヌ・ローラン(新潮社)

「手帳」に続いて読んだ。これも良いですよ。

内容紹介は
『パリのブラッスリーに置き忘れられた大統領の黒いフェルト帽。それは持ち主の運命を好転させる不思議な力を持っていた。洒脱な大人のおとぎ話。ランデルノー賞受賞ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞。

著者略歴
ローラン,アントワーヌ
1970年代初頭、パリ生まれ。大学で映画を専攻後、シナリオを書きながら短編映画を撮り、パリの骨董品屋で働く。自分そっくりの18世紀の人物画を手に入れたコレクターをめぐる小説『行けるなら別の場所で』で作家デビューし、ドゥルオー賞を受賞。『ミッテランの帽子』は、ランデルノー賞、ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞し、十数か国語に翻訳されている

吉田/洋之
1973年東京生まれ。パリ第3大学学士・修士課程修了、同大学博士課程中退。フランス近現代文学専攻

ネットのしゃれた感想を引用します。
なんせ、ペンネームが「Et alors?  それがなにか?」ですよ。
(知ってる人は知ってるお話。ミッテランの退任時のインタビューの答え。洒落てる)

「著者のアントワーヌ・ローランは、1970年代初頭、パリ生まれ。
大学で映画を専攻後、シナリオを描きながら短篇映画を撮り、
パリの骨董品屋で働く。
小説「行けるなら別の場所で」で作家デビューし、ドゥルオー賞を受賞。
本書「ミッテランの帽子」は、4作目で、ランデルノー賞、
ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞し、十数か国に翻訳。

ミッテランは、1981年から1995年、フランスの大統領を務めました。
本書は、ミッテランのかぶっていた帽子を巡って、
くるくるストーリーが進んでいきます。
「パリ、ジュテーム」や、「マグノリア」といったオムニバス映画をみているような
錯覚を起こしそうになります。
しかし、映画よりも小説で読まれる方がふさわしいと思います。
本書には、パリの文化がすべて詰まっています。
ファッション、メディア、香水、料理、政治、文化人、建築、調度、芸術・・・。
現状に行き詰まっている中で、主人公たちは、ミッテランの帽子を手にしたことがきっかけで、
状況が好転していきます。
たかが帽子。
されど帽子。
状況を変えるのは自分自身であり、そして、なによりもエスプリが重要と認識しました。
「訳者あとがき」で、小説にからむ1980年代のフランスの時代背景に触れていますので、
このあとがきを読んでから小説を読むと読みやすいかと思います。 」

・・・このおしゃれ感がたまらない。お勧めです。フランスの雰囲気を実感する。また行ってみたくなる。今はコロナでどこにも行けないので悲しい。😍 

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「パリのしあわせスープ 私のフランス物語」

2021年03月27日 | 日記
上野万梨子(世界文化社)

ちょっとフランスかぶれが鼻につくのは,貧乏人のひがみである。
それを抜きにすれば、いくつかのレシピがお役立ち。作ってみたくなった。

内容紹介は
『上野万梨子さんといえば、時代の変わり目にいた料理研究家だった。
フランスで修行をしたシェフが次々と帰国してレストランブームが巻き起こった1970年代後半、パリのル・コルドン・ブルーを卒業して帰国、自宅でフランス料理教室を開く。
そのサロン的なクラスは一躍、予約の取れない料理教室となり、多数の料理書を出版、TV雑誌などさまざまなメディアで活躍するいわば時代の寵児だった。それが突然、1991年、拠点をパリ左岸に移す。
日仏をつなぐ、料理を中心にしたライフスタイルを執筆・発信しながら、足かけ30年。唯一無二の料理研究家として今も独自のスタンスで活動する著者、待望の書き下ろしの料理エッセイ。
書名どおり、おいしいフレンチやとっておきのお話がぎゅっと詰まった1冊。
サラダやステーキなど、オリジナルのおうちレシピも併記された保存版。 

出版社からのコメント
フランス料理は家庭料理が一番おいしい!とは上野万梨子さんのモットー。
たとえば、本書のカフェ・レストラン章では名物料理にまつわる楽しいエッセイの後には、
「おうちで作るならこんな方法で私は作っていますよ」という料理メモが付いていて、
日本にいながらにしてパリのカフェに飛んでいき、
上野さんのキッチンも覗けるようなそんな仕掛けになっています。
平凡なグリーンサラダも、いつもの作り方を変えて、
気合を入れて作りたくなる方法が伝授されていたりと、
よし、今晩はこのレシピに挑戦!と腕まくりしたくなりますよ。

内容(「BOOK」データベースより)
在仏30年、上野万梨子のパリ暮らしエッセイ&レシピ。
著者について
東京生まれ。料理研究家の飯田深雪氏に師事。料理家を志し、パリに留学する。
1976年、ル・コルドン・ブルー・パリ校を卒業。77年東京の実家でフランス料理教室
「ラ・ヌーベル・イマージュ」を主宰。それまでのフレンチの重厚なイメージを一変させ、
軽やかに家庭でフレンチを楽しむ時代への新しい流れをつくった。
基本に支えられた自由な発想、シンプルかつ繊細なレシピが人気を博し、
雑誌・TVなど多くのメディアで活躍。91年、パリ左岸に活動の拠点を移す。
以来、日本とフランス、二つの国をつなぐ、食と生活文化の橋渡し役として活動してきた。
料理書、翻訳など著書多数。近年はSNSを通じて、さまざまなフランス情報や料理の話を
等身大で発信中。本書は30年目を迎えようとするフランス暮らしを改めて振り返る
著者初の書き下ろし随筆となる。  』

・・・てなところ。😛 


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「カエルの楽園」

2021年03月27日 | 日記
百田 尚樹(新潮社)

一度読みかけて、やめたのだが、再度挑戦し、やっと読了。
テーマは、日本をモデルにしたデストピア?というか国が滅びるお話で、わかりきった展開で、嫌になる。

内容紹介は
『二匹のアマガエルがたどり着いた夢の楽園は悲劇的な末路を迎えたはずだったが、悪夢の翌朝、二匹はなぜか再び平和な地にいた。今度の世界では、ウシガエルの国で「新しい病気」が流行っていたが、楽園のカエルたちは根拠なき楽観視を続ける。しかし、やがて楽園でも病気が広がり始め……。国難を前に迷走する政治やメディアの愚かさを浮き彫りにし、三通りの結末を提示する、警告と希望の書。

著者紹介
百田尚樹
ヒャクタ・ナオキ
1956年、大阪市生れ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等を担当。同番組では2021年1月現在に至るまで30年以上に亘りチーフライターを務める。2006年、『永遠の0』で作家デビュー。累計400万部を超える大ヒットを記録した。小説作品として『海賊とよばれた男』(第10回本屋大賞受賞)『モンスター』『影法師』『フォルトゥナの瞳』『野良犬の値段』等がある他、クラシック音楽(『至高の音楽 クラシック永遠の名曲』)やボクシング(『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』)等、エッセイやノンフィクションでも多彩な知識を発揮。『大放言』『バカの国』等、時事的な問題に鋭く切り込む新書も多数刊行する。2019年12月、著作の累計発行部数が2,000万部を突破。毎週のように関西と東京を往復し、各地で講演会を行う等、忙しい日々の合間を縫って執筆に励んでいる。  』

・・・これにモデルを見つけたネット民の答えがあって面白かった。以下引用。「ナパージュの国=モデル予想:日本(JAPAN⇒NAPAJ 。南の沼は中国。エンエンの国=韓国(エンエンと恨みを言う?) 韓国(エンエンと恨みを言う?) 。スチームボート=アメリカ(スチームボート⇒蒸気船⇒黒船?) 。三戒=憲法9条。百田氏(ハンドレット⇒百⇒百田) 。安倍首相(プロメテウス⇒先見の明の持ち主) ・・・誉めすぎ?。朝〇新聞(デイブレイク⇒朝日⇒朝〇新聞) 。ガルディアン=野党。
ハンニバル・ワグルラ・ゴヤスレイの三兄弟=自衛隊。
・・・警世の書ですが、結末の分かる小説で気分が暗くなる。どうしてこんな日本なのでしょう。😢 


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「ドイツ流「楽しい掃除」の法則」

2021年03月23日 | 日記
沖幸子(三笠書房)

シンプルな掃除の極意を伝授くださる。
絵を見て読み飛ばし、感心のあるところをちょっと詳しく読むと良い。

内容紹介は
『「手間・ひま」を大幅カット!毎日15分でできる、“快適掃除の知恵”の宝箱!/料理上手は、掃除上手【キッチンのお掃除術】/「他人目線」で汚れやニオイをチェック【部屋のお掃除術】/水アカ・カビはこれで撃退!【バスルームのお掃除術】/掃除するたびに、あなたの“キレイ度”も上がる!【パウダールームのお掃除術】/家の印象は、9割こここで決まる!【玄関のお掃除術】/ “トイレットペーパーの芯”が大活躍!【ベランダのお掃除術】/節電・節約にも効果アリ!【家電製品を長持ちさせる簡単お手入れ法】

目次
1 ドイツ人は世界で一番「掃除上手」!(「掃除上手」3つのルール―“超短時間掃除”で、なぜこんなにキレイなのか;「365日、いつでも家中スッキリ」の理由―労力をかけない、疲れないための“ちょっとした努力” ほか)
2 ドイツ流「スリム生活」が、あなたの人生を変える!(「掃除が苦手な人」の共通点―「掃除のしやすい部屋づくり」が鍵です;あなたも絶対、「整理上手」になれる!―家がたちまちスッキリする「3つのルール」 ほか)
3 もっと楽しく!もっと効率的に!「掃除道具の選び方・使い方」(手早く、効果的にキレイに!「魔法の3ツール」―どんなマシーンもかなわない“万能の道具”とは?;あなたの最強の“パートナー”―掃除道具「選び方のコツ」「使い方のポイント」 ほか)
4 場所別!15分でできるドイツ流お掃除メソッド(「他人目線」で汚れやニオイをチェック―部屋のお掃除術;掃除上手は、料理上手―キッチンのお掃除術 ほか)

著者紹介
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
沖/幸子
兵庫県生まれ。神戸大学卒業。フラオグルッペ株式会社代表、生活経済評論家。大学客員教授(起業論)、経済産業省、厚生労働省などの政府審議会委員。ドイツ、イギリス、オランダで生活マーケティングを学び、ハウスクリーニング会社を設立。ベンチャー経営者として活躍する一方、「掃除界のカリスマ」と呼ばれ、雑誌・テレビ・講演など多方面で活躍。時代に合ったシンプルで合理的な家事を提案し、幅広い層から熱烈な支持を得ている   』

・・・目次で十分でしょう。
・・・将来か今、掃除をしなければならない’男性)中高年にお勧め。主婦だってこのくらい簡単にやればできそうな気もするけど、こんなことを言うと奥さんに怒られそうだ。やばい。😎 

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「草々不一」

2021年03月23日 | 日記
朝井まかて(講談社)

楽しめます。
江戸時代が中心で武士の世界の諸相を面白く語ってくれます。

内容紹介は
『江戸時代をこよなく愛する著者が描く、武家の人生の諸相。
仇討ち、学問、侍の就活、嫁取り、剣術、罪と罰……。
身分に縛られ、役目に忠実であらねばならなかった武士の暮らしにも、喜怒哀楽に満ちた人の情は流れている。練達の筆がすくい上げる、きらびやかな宝玉のごとき八つの物語。江戸の庶民を描いた『福袋』と対をなす、時代小説短編集。 

「紛者」助太刀を頼まれた、牢人者の信次郎。頼まれたら断れないのが、武士だが。「青雲」立身する者と、できぬ者。分かれ道を説く上司に悩まされ。「蓬莱」大身の旗本家へ婿入りしたはいいが、妻から三つの約束をさせられて。「一汁五菜」刀ではなく包丁で仕える江戸城の料理人が、裏稼ぎに精を出す。「妻の一分」大石内蔵助の妻、りくにとっての忠臣蔵を、そばで見守った者がいた。「落猿」藩の外交官である江戸留守居役が、公儀との駆け引きの最中に。「春天」剣術指南所の娘と二刀流の修行人。剣で心を通わせた二人の行末は。「草々不一」漢字を読めない隠居侍が、亡き妻の手紙を読むため手習塾に通い始める。身分としきたりに縛られた、武家の暮らし。仇討ち、就活、婿入り、剣術、罪と罰…。切なくも可笑しい、人生の諸相を描く。デビュー10周年記念、練達の時代小説短編集。

著者について
朝井 まかて
1959年大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年、第3回小説現代長編新人賞奨励賞を『実さえ花さえ』(のちに『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』に改題)で受賞してデビュー。2013年に『恋歌』で第3回本屋が選ぶ時代小説大賞、2014年に同書で第150回直木賞、『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞、2015年に『すかたん』で第3回大阪ほんま本大賞、2016年に『眩』で第22回中山義秀賞、2017年に『福袋』で第11回舟橋聖一文学賞を受賞。他の著書に『ちゃんちゃら』『ぬけまいる』『藪医 ふらここ堂』『雲上雲下』『悪玉伝』などがある。   』

・・・個人的に良かった作品は『蓬莱』。これは主人公の妻がよくできていてパッピーエンドが良いですね。
『一汁五菜』のミステリ風なところが、興味を最後まで持たせてくれます。
『落猿』の描写と解釈でラストが秀逸です。
タイトルになっている『草々不一』は、亡き妻の遺言の企てが活きた話で、ラストに泣かされる。
・・・すぐ読めるし、楽しかった。お勧めです。😍 


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