読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「スワン」

2022年11月08日 | 日記

呉勝浩(KADOKAWA)

ショッピングモールでの大量殺人事件という設定はアメリカの犯罪みたいだが、日本的でないので悲惨さとか悲劇性がちょっと薄れて、ミステリとして興味を引っ張る力になっているのかも知れない。

内容紹介は
『銃撃テロを生き延びた五人。彼らは何を隠しているのか、何を恐れているのか
第73回日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門 受賞作
第41回吉川英治文学新人賞 受賞作
第162回直木三十五賞 候補作
首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。
死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。
しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される。
次に誰を殺すか、いずみが犯人に指名させられたこと。そしてそのことでいずみが生きながらえたという事実が、週刊誌に暴露されたのだ。
被害者から一転、非難の的となったいずみ。
そんななか、彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人の関係者。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。
彼らが抱える秘密とは? そして隠された真実とは。
圧倒的な感動。10年代ミステリ最後の衝撃! 

出版社からのコメント
祝・W受賞!
第73回日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門 受賞作
第41回吉川英治文学新人賞 受賞作
テレビ、新聞など各メディアで取り上げられ、話題沸騰!
絶賛の声も続々届いています!

『スワン』の本当の意味にたどり着いた時、あなたの心は震えるだろう。
――恩田 陸
作品の「構築性」と文章の「圧」に押し倒されてしまいました。
お見事です!
――有栖川有栖
巨大ショッピング・モールで起こった無差別殺傷事件を題材に、生き残った被害者の心の傷に真正面から向かい合った意欲作。
一気読み。
――佐々木譲
読者としては大喜びで、同業者としては歯軋りしながら読みました。
悔しい!
――芦沢 央
呉さんの作品といえばなんの気配も感じさせず背後からブッ刺すような衝撃が持ち味。そして過去最好の主題と出合った!
どんでん返しとか正義と悪とか意外な真相とかはありふれた文句だが、ここまで執拗にやり尽くせるのは呉さんだけでは……。
最も“らしく"、かつ“ならでは"の傑作。
――今村昌弘
よかった。設定も謎も構成もキャラクターもいい(主人公の強さを尊敬する)。ぐいぐい読めるおもしろさがあると同時に、読みながらも読み終わった後も考えさせられる本だった。
呉勝浩の時代がくる。
――織守きょうや
今、話題になってる呉 ナントカさんのス ナントカって小説をわりと前に読んでて、まじすごかったというか、面白いだけじゃなくて、テーマの深め方とか題材との向き合い方とかこんなもん書かれたらたまんねえよ今年NO1だろと思ったけど、もう売れてるらしいし単純に悔しくて死にそうなので紹介しない。
――葉真中 顕      』

・・・『圧倒的な感動』とあったけど、それほど”感動”しなかった私は、すれているのかも。
・・・ストーリーはさほど複雑ではなかったが、主人公のバレエへの情熱も感じられて面白かった。それにしても作者のバレエの描写や振り付けの話は興味をひきましたね。
・・・前半は少々くたびれるけど、結構読ませる展開。最後の意外さも読ませどころか。😊 
・・・付け加えると、本書に出てくる「マスコミ」のレッテル貼りとか一面的な興味の取材とか、ホント、現代のワイドショーや週刊誌的な報道のバカバカしさとそれの被害者感覚が良く書かれています。😡 
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