エーズラ・オールスン,ユッシ(ハヤカワミステリ)
時期が同じだったかどうか分からないが、映画『時計仕掛けのオレンジ』の影響が見て取れる。つまり「喧騒、強盗、歌、タップダンス、暴力。山高帽の反逆児アレックスは、今日も変わらず最高の時間を楽しむ」暴力と性犯罪で世の中に衝撃を与えた映画(小説でもある)だ。これを下敷きに考えれば本書の「寄宿学校」の生徒達の無軌道ぶりが納得できる。でもアンデルセンの童話の国の事件とは思えない小説だ。
内容紹介は
『【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田 陸】 いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。つまり未解決ではない。なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに? 興味を抱いたカールとアサド、それに新メンバーのローセは再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者になっていた。度重なる妨害に耐えながらも事件のカギを握る女を追うが…
著者
エーズラ・オールスン,ユッシ
1950年、コペンハーゲン生まれ。10代後半から薬学や映画製作などを学び、出版業界などで働く。1985年からはコミックやコメディの研究書を執筆。その後フィクションに転じ、2007年に初のミステリ小説である『特捜部Q―檻の中の女』がベストセラーとなり、デンマークを代表する作家となった。2009年のシリーズ第三作『特捜部Q―Pからのメッセージ』で北欧ミステリの最高峰である「ガラスの鍵」賞を受賞している。 』
1950年、コペンハーゲン生まれ。10代後半から薬学や映画製作などを学び、出版業界などで働く。1985年からはコミックやコメディの研究書を執筆。その後フィクションに転じ、2007年に初のミステリ小説である『特捜部Q―檻の中の女』がベストセラーとなり、デンマークを代表する作家となった。2009年のシリーズ第三作『特捜部Q―Pからのメッセージ』で北欧ミステリの最高峰である「ガラスの鍵」賞を受賞している。 』
・・・そういう陰惨な事件ではあるが、主人公の警部補とその助手、そしてローサという秘書のおりなすあれこれのユーモアが解毒剤になって読ませるお話の展開になっているのだ。
・・・今、「特捜部Q」シリーズにはまって第三作目に取りかかったところ。お勧めです。問題はそこらへんの図書館にないこと。東京の図書館にはあるのだが地方ではありません。悲しい。😰