Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

「祗をん 八咫」 銀座

2006-06-12 | 和食・鮨
「祗をん 八咫」でランチ。
以前食べたときは二つのメニューがあったが、今は五千円のコースのみだいう。

まずは先付け、隠元の胡麻和え。
ゴマの風味もよく、シャキシャキ感が美味しい。
この先を少し期待する。
次に茶碗蒸しに鱧、とろりとかかったアンが程よく絡み、これも旨い。
写真の鯛はサラダ仕立て。大徳寺納豆の塩気がバランスよく鯛と馴染み、
「サラダ仕立てで旨いものは少ないがこれは旨い」と友人が言う。
山椒の花の香りと、エゴマのプチプチも、いいな。
焼き物はスズキ。たっぷりと敷かれたタデのソースの上にしっかりと焼かれた鱸、そして山盛りの白髪ねぎ。
このタデの香りが良く、初め焼きすぎでは?と思われた魚はこの強さの為かと納得。
次に、お口直しにと出されたモズクは荒くたたいた山芋が乗せられ、するするシャリシャリ。
煮物は京茄子の揚げ浸しとズッキーニ、ヤングコーンと湯剥きのプチトマト。
これが冷たく冷やされ、夏のメニューだなと思う。
そして最後のご飯は、万願寺唐辛子とちりめん山椒の炊き込みご飯。
ちりめん山椒が美味しくて、お代わりをした。
でもこれで終わりかぁ~と、ちょっぴり不満足。
なんだかちょっと、物足りない。
甘いものを食べれば落ち着くのかな?

甘味はほうじ茶のブラマンジェだった。
それほど色が付いていないのに、ほうじ茶の香り高い。
贅沢を言えば、最後くらいお茶の種類が変われば良かった。
甘味がこれなら、最後は緑茶が飲みたかった。


美味しかった。とても美味しかった。
しかし、この物足りなさは何だろう。
前に来た時はこんな気持ちにはならなかった。
冷たいものが多かったせいか? 揚げ物が無かったからか?
考えてみると、メインと思える料理が無かった。
消費税、サービス料を加えて5700円。
値段に対しての満足感、それが足らなかったのかもしれない。

ホールには、以前いた女将の姿は無く、若い男性がスーツを着て立ち、
それもなんだか違和感があった。