井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

手をつなぐ会の主催の秋の教育集会に参加。北九州教育委員会の部活動担当の方の出前講演を受けました。

2016年11月24日 | 日記

11月12日の土曜日に、ウェル戸畑で、市教委の担当者をお迎えして、秋の教育集会が行われました。私の地元の中学校からも、私を含めて5名の保護者が参加しました。

内容は、加熱する部活動というテーマでの講演でした。講演を受けて、グループに分けれてのディスカッションをしました。市教委の話は、大変よくわかり、ぜひ、その立場で努力してもらいたいと思える内容でした。

保護者の方からは、体罰ではないが、生徒の人間性を否定するような言動があっていることや、週一日の休みと国も、市も、学校も行っているのに、まったく、守られていないこと、非科学的な指導方法で、うまくならないのではないかとの疑問。

教員からは、顧問の負担を減らすとして始まった外部講師制度が、かえって負担を増しているという、市教委も把握していないことも報告されました。というのは、外部講師が練習するとなると、土日であろうが、外部講師任せにできないということで、顧問の先生も、外部講師が指導している間、学校にいなければならず、結果として、顧問の先生の休みが全く取れないというものでした。これは、学校の管理上の問題もあり、市の担当者は、ちゃんとメモを取り、対策を考えたいと話していました。

この集会では、皆さん、学校の教員や、教育問題に関心のある方が多く、現場の問題改善を求める矛先が、市教委の担当者に向いてしまう節もありましたが、お互いの話を聞いていて、方向性は同じで、そのスピード感や、実体の把握の誤差で、不満がたまっているのかと感じました。

担当者の方も、マンパワーが不足する中で、できることはやりたいという姿勢で、会場からの提案についても、参考にすると言われていました。

私は、ブラック部活とマスコミ等で言われている現状の中で、部活動の現場には、いわゆる指導ではなく、お願いベースで改善を求めているということでした。

それは、部活動は学校教育そのものではなく、学校教育の一環ということで、部活動の指導は基本はボランティアで行われているからということです。実際は全員顧問制などで、学校教育として行われているに等しいですが、あくまで任意の範囲内というグレーさ故の、指導の曖昧さもあります。

かといって、頭ごなしで、教員を縛るのも違和感を感じます。その基本は、子ども達を中心に考えることしかないと思います。長時間の過酷な練習が、成長期の子ども達にとってどうなのか。思春期の時期の貴重な時間をすべて部活動に埋められてしまうことがいいのか。うまくなりたい子ども達の期待に答えていける、科学的な理にかなった指導方法など、子ども達の成長を第一に、部活動の在り方を考えていくことが必要だと思います。

子ども抜きに、教育委員会と、保護者がああだこうだと決めるものでもないと思います。部活動で問題になっていることは、そのまま、社会でのブラック企業や、長時間残業、過労死などという、この社会の問題と切れない関係にあることも痛感しました。

問題は部活動だけのことではないということです。社会の在り方、文化そのものにつても改めて考えさせられました。それだけ、教育のことは社会とは切れないことだと思います。

会場からは質問がやまず、熱い議論になりましたが、少し担当の方を責めたようなところもありましたが、ぜひ、担当の方の、体を大事に、子ども達のために力を尽くしていただければと思います。ありがとうございました。


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