井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

井上しんごの議会報告    9月議会・本会議質問編

2011年10月13日 | 日記
井上しんごの議会報告    9月議会・本会議質問編⑤
9月13日の本会議での私の一般質問と、市長・局長の答弁を文章に起こしました。

井上しんご:介護事業所での高齢者の尊厳と処遇向上のためのチェック体制について伺う現在、市内の介護施設でのショートステイの後、脱水症状で容態が悪化し、寝たきりになった方や、胃ろうの逆流に伴う誤嚥による、肺炎で亡くなられ、死後に対面した家族の話を聞き、相談にのっています。共通するのは、もっと早く医師の診察を受けられていれば、助かったのではないか、家族への連絡がもっと早ければ、死に目に会えたのではないかという、家族の思いです。介護サービスにおける事故については、市町村への報告義務があり、報告範囲を変更した平成21年度は、前年度比で約43%増の、1462件が報告されています。中でも死亡事故は前年度の14件から、平成21年度は、21件と大幅に増加し、ここ数年は増加傾向です。本市は「各事業者における介護事故防止への対策は喫緊の課題」とし、平成21年度から実施している介護事故の傾向と分析を踏まえ、事業者への再発防止のための指導と研修を行っています。私も高齢者の尊厳を損なう、介護事故死を防止することは喫緊の課題だと思います。今後ますます、介護施設への需要が高まり、市職員の仕事量が増大する中で、市が迅速に現場に行ける体制を保障する必要があります。そこで、介護の質の向上のために、介護事故を分析し、きめ細かなチェックと指導を行うための職員体制の充実を求め、見解を伺います。⑥

保健福祉局長:現場の実情を踏まえた要因分析や改善策の指導、助言を行っている (介護事業所への指導体制について)
 まず介護の質の向上のために、事故の分析、チェック、指導のための職員体制の充実を求めるという点。介護事故の発生時の市の対応だが、本市においては介護サービスの提供により介護事故が発生した場合には、報告書を受理するだけでなく事故の要因を分析し、その再発防止策について介護事業業者に対して必要な指導や助言を行っている。特に死亡事故などの重大事故や、利用者やその家族から苦情が寄せられている事故については、市の職員が介護事業所を直接訪問し、調査を実施しているところだ。 介護事故防止にかかわる市の取り組みとしては、介護事業業者を対象にした事故を未然に防ぐリスクマネージメントセミナーなど事故防止に関す研修や、施設や事業所への監査実施時において、事故対応マニュアルの作成、事故防止に関する研修の実施状況などについての確認、必要な指導、助言、こういったことを実施している。また施設や事業所の介護事故防止対策を支援するため、本市での介護事故の要因を分析し、その分析結果を冊子にまとめて市内全事業業者へ配布している。またこれを市のホームページに掲載するなど情報提供を行っているところだ。この本市の取り組みについては、厚生労働省の補助を受けて行われた調査、研究事業の中で積極的、先進的な事例として取り上げられているところだ。これらの事故防止対策の実施にあたって、保健福祉局内の関係する職員が連携して対応する体制を構築している。また担当部署には、社会福祉士、介護支援専門員、管理栄養士といった専門的な資格を有する職員がいる。さらには介護施設での勤務経験を有する職員も配置されている。こういったことで、現場の実情を踏まえた要因分析や改善策の指導、助言を行っているところだ。今後ともこれらの組織体制や職員を十分に活用しながら、介護事故の防止に取り組んでいきたい。⑥