まだできる事はある

人間を慈しむ事さえ出来ない人が、わが国を指導してきたとしか、思えません。今こそ私達の目指すべき道を本気で考えるべきでは。

CO2ゼロでの舟遊びを楽しむ

2010-08-02 20:55:31 | 太陽光帆船の誕生

CO2ゼロでの舟遊びを楽しむ 8/02

掲載日:2009年4月28日

 

太陽光発電のみでの船舶走行は可能か

排気ガスの無い、全く騒音のない舟遊びを楽しんでみたい、

とは思われませんか。

五年くらい前の記事でしょうか。

最高の贅沢、ゆったりとした時間の流れをお楽しみ下さい。




太陽光発電ボートでゆったり船旅

 ギズボーン家は最近、カナダのオンタリオ州にある風光明媚なトレントセバーン水路で6日間のクルーズを楽しんだ。ボートの燃料という点では、まったくお金のかからない旅だった。

 

 『ルーン号』と名付けられた8人乗りの平底船は、太陽光発電で動く。曇りの日も6ボルトのバッテリー8個で一日中、5ノット(時速約9キロメートル)のスピードを維持でき、夜になるとマリーナにある標準規格の電源コンセントに接続してバッテリーを充電する。

 

 160キロメートルの航海にかかる燃料費――ゼロ。

 大気や水への汚染――ゼロ。

 他の船客からの視線――数えきれないほど。

 

 試作品としてルーン号を造った機械技師のモンテ・ギズボーン氏は、「燃料をまったく燃やすことなく、他のモーターボートの人たちと同じ旅を満喫した」と語る。

 

 「全長14メートルのモーターボートに乗っていた男は、燃費が1マイル[1.6キロ]あたり5ドルだと言っていた。私は太陽光で、1日10マイルを無料で進める」

 ギズボーン氏によると、バッテリー充電にかかる費用は1マイルあたり1〜2セントほど。フル充電の状態から次の充電が必要になるまでに約50〜65キロ進むことができる。

 

 ギズボーン氏は電気オタクだ。冬になると『スクイードゥー』(Sk-E-Doo)と名付けた自家製電気スノーモービルにまたがり、夏には芝刈り用の電動トラクターに乗っている。

 

 ギズボーン氏はあらゆる種類の車、トラック、スクーターを電動式に変えてきた。ぜひとも電気自動車ビジネスを手がけたいと思っていたが、煩雑な手続きなど障害がいろいろあって、それは難しそうだった。

 

 娯楽用のボートは比較的単純な構造で、法律や規制も少ない。それに、自宅でのボート造りには長い伝統がある。

 ギズボーン氏のルーン号は、ハル(船殻)が対になった全長6メートルの釣り船で、上部には738ワットの自家製太陽光パネルの屋根がついている。

 

 高効率の電気モーターがコルトノズル・プロペラ[スクリュープロペラを円筒で囲み、推進力・操縦性を改善したもの]を駆動する。

 ギズボーン氏は何もない状態からボートを設計した。太陽光パネルからバッテリーへ効率的に送電できるようにする、特許出願中のエネルギー管理システムも自ら設計したものだ。

 

 電動ボートや太陽光発電式のボートは目新しいものではないが、価格が2万5000ドル以下の快適な平底船なら、市場は存在するとギズボーン氏は考えている。同氏はオンタリオ州を本拠とするタマラック・レイク・エレクトリック・ボート社を立ち上げ、このボートの製造販売を始めた。

 

 全米太陽エネルギー協会(ASES)のブラッド・コリンズ氏は、ボート遊びには太陽光発電がぴったり合っているという。

 「ボート遊びはたいてい好天のときに行われるので、太陽光発電の素晴らしい応用例だ」と、コリンズ氏は語る。

 

 さらに、電気モーターによる駆動は速度と負荷が安定した状況で最も効率がよくなる。電気自動車の場合は、急な坂を登ったり頻繁に発進と停止を繰り返したりするため、電力あたりの走行距離には限界があると、コリンズ氏は説明する。

 

 それから、汚染の問題がある。油やガソリンが自然のままの水路を損なう恐れが多々あると、コリンズ氏は話す。

 「条件がすべて同じなら、不快なエンジンのそばにいるのはなるべく避けたいから、大半の人はこういった環境配慮型の代替品を選択するだろう」とコリンズ氏。

 

 しかし、米国船舶製造協会(NMMA)のジム・ペトル氏の意見は違っている。ペトル氏によると、娯楽用ボートが多くの人を惹きつける主な理由は「スピードへの欲求」で、人は水上を高速で飛ばしたがっているのだという。

 米国では毎年、22万隻以上のモーターボートが売れている。50万ドル払って高速ボートを買うような人なら、燃料費がどれだけ高くなろうが些細なことだと、ペトル氏は話す。

 

 最高速度8ノット(時速14.8キロ)のルーン号での旅はゆったりとしたものだ。屋形船のスピードも同じ程度だが、違っているのはルーン号が帆船と同じくらい静かに水面を滑っていくことだ。自分の会社で造るボートは、静かに自然を楽しみたいと思っている50歳以上の世代に大いに受けるだろうと、ギズボーン氏は考えている。

 

 「このボートのおかげで、ゆったりとリラックスし、家族と過ごす時間を楽しむことができた」と、ギズボーン氏は語った。

 

[日本語版:高井祐介/高森郁哉]

 


 



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