
数日前、滑り台に関する記事に付けられたコメントを辿って、某シンクタンクに勤務されている方のブログを見てしまいました。技術系の職員採用試験でも初等的な数学の問題で誤答率が高いと書かれています。しかし私は問題5の「√3の値はいくつか。小数点3ケタまで求めよ。」には参ってしまいました。題意を正直に解釈すれば、人並みにおごれや(1.7320508)を書くのではなくて、これを筆算で求めよ、ということです。中学か高校の頃、計算した記憶はあるのですがすっかり忘却。log3≒0.477であることは覚えているので、√3は3の1/2乗であることを利用しよう思いましたが、ちょっと邪道かも知れません。
どうも粘りがないのでついアンチョコを見てしまったのです。確かあの本のあそこに書いてあったな、という勘は働くのですね。それが中学生向けの岩波科学の本『数は生きている』(銀林浩,榊忠男著)でした。余談ですが銀林浩さんは私の好きな『幾何学入門』(Harold Scott MacDonald Coxeter 著)を邦訳してくれた方です。

おお!ありました。直角二等辺三角形を逆さにした容器の写真が載っています。

厚さ1cmの容器に10ccの水を注ぐと容器の水面の高さが√10になるのです。実に分かり易い説明になっています。この本は小学校高学年か中学生にはオススメの一冊です。この説明に納得して、自分なりの説明を考えてみました。でもきっと誰かが同じ説明法をやっていたに違いないと思っています。
どんな数値でも良いのですが、私の例は√5を採用しました。富士山麓オウム鳴く、ですね。理由は他愛ないものですが、昔々「週刊朝日」に山藤章二さんが「ブラックアングル」という連載をやっていました。1996年5月16日、山梨県の旧上九一色村にあったオウム真理教のサティアン群がガサ入れされて、教祖が逮捕されました。その翌週に「富士山麓オウム鳴く」が掲載されたのです。そしてこの記事だけは記憶に留まっているのです。『山藤章二のブラック・アングル25年 全体重』でもう一度見たいですね。

私の方法も水槽とほぼ同じですが、5㎡の正方形の一辺の長さをちまちまと筆算で求めるです。まず5㎡の正方形から2x2=4㎡を切り取ります。すると残りのL字型の面積は5-4=1㎡となります。このL字型の幅を今度は0.1mのバカ棒を使っていくつ取れるか測ります。すると0.2mが取れることが分かります。幅0.2mのL字型の面積は2x0.2+2x0.2+(0.2x0.2)=0.84㎡です。残った細いL字型の面積は0.16㎡になりました。
そして0.01mのバカ棒を使ってこの細いL字型の幅を計測すると0.03mとちょっとです。幅0.03mのL字型の面積は2.2x0.03+2.2x0.03+(0.03x0.03)=0.1329㎡です。0.16-0.1329=0.0271㎡が残りの面積になります。次は0.001mのバカ棒で残ったL字型の幅を計測すると0.006mとちょっと。以下同様に計算が続きますが、これを筆算でやると以下のようになります。

PCで綺麗に書こうと思ったのですが、筆算なので自筆。ノートから見苦しい画像をスキャンしました。上から00を降ろすのは十進位取り記数法だからです。富士山麓には辿り着きましたが、まだオウムは鳴いていないようです。これは皆さんが筆算して下さい。
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(09/05/23追記)筆算による開平法を紹介している動画がYouTubeにありました!
意味にこだわった私の記事と併せてご覧いただければ嬉しいです。
どうも粘りがないのでついアンチョコを見てしまったのです。確かあの本のあそこに書いてあったな、という勘は働くのですね。それが中学生向けの岩波科学の本『数は生きている』(銀林浩,榊忠男著)でした。余談ですが銀林浩さんは私の好きな『幾何学入門』(Harold Scott MacDonald Coxeter 著)を邦訳してくれた方です。

おお!ありました。直角二等辺三角形を逆さにした容器の写真が載っています。

厚さ1cmの容器に10ccの水を注ぐと容器の水面の高さが√10になるのです。実に分かり易い説明になっています。この本は小学校高学年か中学生にはオススメの一冊です。この説明に納得して、自分なりの説明を考えてみました。でもきっと誰かが同じ説明法をやっていたに違いないと思っています。
どんな数値でも良いのですが、私の例は√5を採用しました。富士山麓オウム鳴く、ですね。理由は他愛ないものですが、昔々「週刊朝日」に山藤章二さんが「ブラックアングル」という連載をやっていました。1996年5月16日、山梨県の旧上九一色村にあったオウム真理教のサティアン群がガサ入れされて、教祖が逮捕されました。その翌週に「富士山麓オウム鳴く」が掲載されたのです。そしてこの記事だけは記憶に留まっているのです。『山藤章二のブラック・アングル25年 全体重』でもう一度見たいですね。

私の方法も水槽とほぼ同じですが、5㎡の正方形の一辺の長さをちまちまと筆算で求めるです。まず5㎡の正方形から2x2=4㎡を切り取ります。すると残りのL字型の面積は5-4=1㎡となります。このL字型の幅を今度は0.1mのバカ棒を使っていくつ取れるか測ります。すると0.2mが取れることが分かります。幅0.2mのL字型の面積は2x0.2+2x0.2+(0.2x0.2)=0.84㎡です。残った細いL字型の面積は0.16㎡になりました。
そして0.01mのバカ棒を使ってこの細いL字型の幅を計測すると0.03mとちょっとです。幅0.03mのL字型の面積は2.2x0.03+2.2x0.03+(0.03x0.03)=0.1329㎡です。0.16-0.1329=0.0271㎡が残りの面積になります。次は0.001mのバカ棒で残ったL字型の幅を計測すると0.006mとちょっと。以下同様に計算が続きますが、これを筆算でやると以下のようになります。

PCで綺麗に書こうと思ったのですが、筆算なので自筆。ノートから見苦しい画像をスキャンしました。上から00を降ろすのは十進位取り記数法だからです。富士山麓には辿り着きましたが、まだオウムは鳴いていないようです。これは皆さんが筆算して下さい。
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(09/05/23追記)筆算による開平法を紹介している動画がYouTubeにありました!
意味にこだわった私の記事と併せてご覧いただければ嬉しいです。
バカ棒…。技術屋の初等用語ですが、知らない若者も増えました。いい言葉なのに。
「そこのヤナギ取って」と言われて工具箱ではなく外の樹木に目をやる回転機屋さんもいたりするんですよ。
開平は僕の世代では学校で習わなかったように思います。今の職業に就いてから中公新書か岩波新書の数学再入門本で勉強しました。でも今や僕もバカ棒を知らない若者と同義の開平できない世代であることを実感しています。
開平の計算は電卓の出現で実用性ゼロになってしまいました。でも平方根を求める原理を理解することが出来ます。
CADで正方形を書きながら平方根に萌えてしまいました。
教祖が逮捕されました。その翌週に「富士山麓オウム鳴く」が掲載されたのです。
そしてこの記事だけは記憶に留まっているのです。
を拝見しました。
当時の新聞記事「早川紀代」(大阪府立大大学院修士過程を経て.....)
を 手持ちの 数論の本に添付し ● Sqrt[5]の 連分数 展開をもしておりました。
▼ あまりの 符合に 鳥肌がたち「富士山麓オウム哭く........」と 鉛筆での記載も残していました▼
●● 特に Sqrt[5]のとき
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/020/691/47/N000/000/000/127578559915116232468.PNG
廣大に倣い!!!! 導出することにこそ意義が在ると 考え 導出され;
f(Sqrt[5])=Sqrt[5](不動点) f[x]= である。
Sqrt[5]の近似値を ★導出されたfを用いて★ 筆算で求めることは容易い。どうぞ;
(開平法は嫌 で 実行したことはありませんが fを使うのは 大好きで 悉皆の 世界の 人々に
原理を理解した後 推奨 すべき 手法だと 考えます。如何?)
◆ 更に 速く Sqrt[5]に迫る f達を9つ求めて、
Sqrt[5]の近似値を ★導出されたfj(j=1,.....9)を用いて★ 筆算で求めることは容易い。どうぞ;
下の小数点以下例えば4898桁まで符合するよう 各fj について求めることをも!どうぞ!
http://antwrp.gsfc.nasa.gov/htmltest/gifcity/sqrt5.1mil
更に、世界の誰もが 上のSqrt[5]の近似値を求めよ。
と 迫られた 途端 問題提起する筈の 問達;
(出題者に是非即答願いつつ!!!!!!逆質問!!!!!!!!!!!!!!)
下の 各 代数的数(は自明でも証明を)の近似値を求めよ。
(1) 2^(1/3) + 3^(1/3) + 5^(1/3)
(2) 2^(1/5) + 2^(1/4) + 2^(1/3) + Sqrt[2] + 3^(1/5) + 3^(1/4) +
3^(1/3) + Sqrt[3] + 5^(1/5) + 5^(1/4) + 5^(1/3) +
Sqrt[5] + 7^(1/5) + 7^(1/4) + 7^(1/3) + Sqrt[7]
(3) 1/(2^(1/8) + 2^(1/7) + 3^(1/8) + 3^(1/7) + 5^(1/8) + 5^(1/7))
(分母の有理化をされた<経験在ますか?>後 も 推奨)