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271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

大人のための数学教室

2010-10-02 04:43:29 | 数学
「首都圏ネットワーク」というNHKの報道番組を何となく見ていたら、社会人が通う数学教室が取り上げられていました。大人になって、受験のために数学を詰め込むのではなく、楽しみとして数学を学びたい方が通っています。その多くは大学時代には文科系で、高校時代は数学が苦手だったと告白しています。でももう一度数学に挑戦して、納得したいと思っています。技術者ならば仕事で数学のお世話になります。道具としての数学です。

でも「大人のための楽しい数学教室」に通う人は愛好者(アマチュア)として数学と付き合っていいます。外国人に日本語を教えているこの教室の受講者の「数学ノート」も見せてくれました。大学ノート100冊以上、びっしりと書かれた数式の余白に赤鉛筆で、出来ない悩みや出来た時の喜びが記されていました。数学が彼の仕事に直接役立っているとは思えませんが、深いところで仕事を支えているのでしょう。

私も根が文科系であり、社会人になってから高校数学を復習した経験があるので、大人の数学愛好者の気持ちが分かる様な気がします。書店でも大人向けの高校数学・物理の学習参考書風書籍が目立つようになったことに気がついています。逆に理系出身者は古文や政治・経済の基礎的な知識を得たいと願っているのでしょう。池上彰さんの本も売れていますし、私は「ちくま学芸文庫」にも注目しています。

さて冒頭の数学の学習参考書は私が数学の復習に使った3冊です。数Ⅰの初版は1967年、数Ⅱは1968年、数Ⅲは1969年です。著者は赤節也さんで、三省堂の編集者は清水勲さんでした。何度も引越しを繰り返しながらも私がずっと持っているのは、学参としては名著と評価しているし、個人的な思い出も詰まっているからです。

久しぶりに黄ばんだ3冊をパラパラめくってみました。「チャート式」とは全く違って数式の羅列ではなく読んで面白い文章が沢山詰まっています。ファインマンさんの『物理学』のようです。ファインマンさんは機関銃のように饒舌に語りますが、赤さんも数学の魅力を淡々と語りかける。

この3冊は私が学んだ「旧課程」に基づいていますが、大人の数学をやりたい人にはかえって向いているでしょう。このまま再刊されることを願います。学習参考書は用が済んだら廃棄され、古本市場に出回ることも無いのです。

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