スカーレット手帖

機嫌のいい観客

矢崎広くんのこと

2014-07-02 | この人のこと

髪型で顔まで変わってくるこの人

矢崎 広(やざき ひろし)
生年月日:1987年7月10日
身長:178cm
血液型:O型
出身:山形県
所属:トライストーン・エンタテイメント
google検索結果:約 147,000 件
(2014年7月時点)


事務所プロフィール
本人twitter

ランダムにいきます。超個人的・イケメン俳優列伝。でも今のとこ全員テニミュ経験者だなぁ。
今回は矢崎広くんです。
愛称は「ぴろし」。
彼は、いまこの人を主力推しとして追いかけるのも、すごく楽しめるのではと思わせる「役者」だ。

彼の所属事務所は「トライストーン・エンタテイメント」。
先輩に小栗旬、田中圭、綾野剛。後輩に間宮祥太朗、坂口健太郎
という、ピンポイントで時代を捉えた感じの若者を揃えたセンスを感じさせる事務所だ。
この字面の並びだけをじっと見ながらひとりずつの顔を思い浮かべるだけでも、
採用している人のビジョンが感じられる(気になってるだけかもしれんが)ところがすごい。
全員、パッと見は地味だけどポリシーが強くて、顔というよりスタイルやたたずまいがよい。
ブリブリとしたアイドル売りはしないながらも、本音言います的な秘めた男気演出に長けており、
草食っぽいんだけどガッツリ男な感じのところが共通点だと思う。うーん、トレンドっぽい。
(ここで、あっ、そうか、綾野剛がこないだBAILA(集英社)のCM出てたのって
 坂口健太郎がメンズノンノ(集英社)専属だったりするつながりもあるからかな…
 みたいな妄想をしてあそぶ私)
そんな中にいる矢崎広である。
彼には枠を設けない方がいいと思う。
「イケメン俳優」みたいな枠に置かず、自由にしてあげればあげるほどに羽ばたいていくような風情を感じる。

彼も初見は「戦国鍋」だった。シズガタケの七本槍(初代)の「ひらくん」なので、何気に初回から出ているのが、
最初のころの印象はあんまりなかった。
そして当時はまだ私もイケメン見分け技術が浅かったので、個体識別ができていなかった。
どこでこの人にはじめて「おっ」と思ったかと聞かれれば、「大江戸鍋祭」である。
この人、意外と愛嬌があるぞ?と。そして、「歌、うまくね?」(「松の廊下走り隊7」キラキラ KIRA Killersという歌を歌っていた)
あと、このときあたりではじめて金髪にしたのを見たような気がするのだが、
あれ?意外と、っていうかよく見たらめちゃくちゃ綺麗な顔してない? と。「あれ? あれ?」がたくさん生まれた2011年末。
そして「横浜赤レンガライブ」。横浜を武道館に仕立て上げたのはこの男の声だった。
さらに「イケメン八犬伝」。あれ?いちばん声出てない?そして美人じゃない??
「早乙女太一公演」。脇を固めてる!芝居で脇を固めてるわ!!キュン!!
そんなわけで、もはや見事ウォッチ対象の一軍メンバーである。

矢崎くんのプロフィールで感じ入るところとしては、「山形県出身」である。
私は「北から来た男」というフォルダをなんとなく、頭の中で作っている。
その中に入れておきたい者としては

・松山ケンイチ(青森県)
・三津谷亮(青森県)
・和田琢磨(山形県)
・渡部秀(秋田県)

などが挙げられる。古くは、ギバちゃん(柳葉敏郎)などがいる。
ちなみに、仙台がある宮城はちょっと都会なので、北国から来た男ジャンルから除外しておきたい。(本郷奏多くんなど。)
北海道も北国なんだけど、ちょっともうここは別の国扱い。どさんこはまたちょっと違った味わいがあるじゃないの。
似たようなカテゴリに「九州男児」というものもあるのだが、これもできれば福岡勢を除いておきたい。

要は『周辺部』ということだ。
こうしたところからエンタメ業界にやってくる人に興味がある。
なぜなら、絶対的な人数が少ないはずだからだ。
そして、こういう田舎から上京して人気者になる、というのは、なんだかんだ言って、結構なハードルである。
矢崎くんは、wikipedia情報によれば、高校を出ずに、芸能界に入るために上京してきたのだという。
実際のところどのような状況だったかはわからないので文字面だけ見て判断になるが、ものすごいハングリー精神だと思う。
15才の少年と、15才の少女がいたときに、すぐに商品になりやすいのは少女の方だろう。女は花開く時期が早いのだ。
それに対して男子はどうかな。アイドル以外のやり方で、どこまで売れるか。
矢崎くんはよく見ればとってもかっこいいけど、テニミュの役も「地味’s」だった。地味の役だ。
10代後半の時期にどんな仕事をやっていたのかはわからないけど、世の中には気づかれていなかっただろう。
でも、早めに気づかれて、消費されなくてよかったんじゃないかと思う。
その時期になにか、雌伏しつつも積み上げていたものがあったのではないだろうか。

そんなわけで、若竹のように、という時期はもはや逸しているかもしれないけれど、
彼は最近、いろんなものが一気に有機的につながって枝葉をバッサァと広げ、茂ろうとしているような転換の気配を感じる。
先日、デヴィッド・ルヴォーという有名海外演出家がやってきたときにあったワークショップ。
この公開ワークショップを受ける若手俳優の中に、矢崎くんの名前があった。
「こういうところに出てくるのか」と思った。本気だ。(ぜひ見たかった。)
そしていま、界隈で話題の演劇ユニット「なかやざき」。
「柿喰う客」の中屋敷法仁とのコラボレーションだ。
ちなみに、中屋敷くん(勝手にくんづけ。彼も同い年なので親近感を持っています。ごめんよ。)は、
バランス感覚のいい『翻訳者』的存在であると思う。
挑戦的なことをやるかと思えば、先輩作家たちと協業して、昔の名作を手がけたりする。
よく勉強しているんだと思う。
そして、もはやイケメン狂いとバカにはできないほど大きな財布を持ち、
演劇界をたしかにささえるわれら観客の“腐女子的”な感覚もどうやら、わかっている。
ということは、この池に投げた石がものすごい宝石になって戻ってくることは保証されているでしょう。

そんなわけで、ここからの矢崎広には、正直、期待しかない。
実はあまり生で見たことがないのだけど、単体の魅力として、私の中でものすごく高い俳優なのがこのぴろし氏なのだ。
これから出来るだけ見に行ってみたいと思っている。
とりあえずは「ジャンヌダルク」に行きたいなと思っています。秋だな。

<「矢崎広」これまでの鑑賞歴(舞台)>
■大江戸鍋祭
赤レンガライブ
里見八犬伝
神州天馬峡(早乙女太一公演)
る・フェア