日本の歴史の中で幕府というと、鎌倉幕府・室町幕府・江戸幕府があるが、滅亡の
経過が明確でない室町幕府の終焉は、意外と知られていない。鎌倉幕府は、新田義貞
の鎌倉攻略により、追い込まれた得宗執権の北条高時が自決して滅亡した。江戸幕府
は、皆さんがよく知っている通り、徳川慶喜の大政奉還により終止符が打たれた。
室町幕府は、1573年の今日、織田信長の手により15代将軍足利義昭が京都から追放
され、幕府が終わった。鎌倉や江戸の幕府に比べ、あっけない幕切れであった。皆さ
んの頭の中には、戦国時代が室町幕府政権の時代と重なることをあまりイメージでき
ず、戦国武将の活躍のみがクローズアップされているように感じられる。3年生が修学
旅行に行った京都は、室町幕府の時代の史跡がたくさん残されています。金閣・銀閣
もそれらの一つですね。
室町幕府は、1338年栃木県出身の源氏武将である足利尊氏によって、京都の室町に
樹立された武家政権で、足利義昭追放までの236年間続いた。この時期に、一日3食、
畳敷きの部屋、お茶などの今に続く日本の伝統的生活習慣が確立されたという。
現代に続く日本文化の源流は、室町幕府の時代にあったといっても過言ではないの
である。本日滅亡を迎えた室町幕府について、少し関心を持ってはいかがでしょうか。
【足利尊氏木像】
【室町幕府滅亡を扱った戦国史新聞の記事】
【江戸幕府を終わらせた大政奉還の図】