部長室だより

部長室から日々の様子をお伝えいたします。

よりよく生きること

2012-07-21 10:14:33 | 日記

 昨日の終業式の時、「信念を持って生きる」という話をしました。その時に事例
としてソクラテスの話をしましたね。彼のことを少し補足したいと思います。
 今から約2400年も前にギリシャのアテネに大哲学者が存在しました。ソクラテス
という人です。魂のためによりよく生きることを追及しました。彼のエピソードを
少し紹介します。
 ソクラテス40代のとき、デルフォイの神託でアテネ一の知恵者という名誉を得た。
しかし、神託の意味を知るために、多くの人に質問を投げかけて知恵について確か
めたという。その結果、自分より多くの知識を持つ者は大勢いるが、自分と他の者
との決定的な違いは、多くのものはすべてを知っているつもりでいるところである。
自分は何も知らない、無知であることを知っている。もし自分が他の者より知恵が
あるとすれば、その点においてである。これは「無知の知」と言われている。
 ソクラテスは、恥をかかされた人々により告発され、裁判によって死刑宣告を受
けることになってしまう。彼は弟子に逃亡を勧められたが、素直に死刑を受け入れ
た背景には、自分の信じるままに行動したかったからだと思います。真実のため、
よりよく生きるため死刑判決を受け入れた。より良い生き方とは何かを自らの姿勢
で示したのであろう。
 私たちは、ソクラテスが伝えてくれた『無知の知』の姿勢を学びながら、自分自
身の意志を尊重する生き方ができているかどうかを振り返る夏休みにしていきたい
ですね。

【自分の力を信じて!自分の意志を貫徹して!頑張れ萩野先輩!】
《美術部の応援旗制作風景》









【萩野公介先輩のお母様にロンドンオリンピック応援旗贈呈の様子】