部長室だより

部長室から日々の様子をお伝えいたします。

部長室だより~金環日食について~

2012-05-21 08:38:04 | 日記

 本日5月21日は、待ちに待った「金環日食」の日です。朝7時前に登校して、科学部
に交じって私も一緒に、硬式野球グランドにて日食観察をしました。
 東京で金環日食が観測できるのは、江戸時代の1839年以来173年ぶりとあって、以前
から話題となっていました。午前7時32分頃から約5分間金環食となった。感動しました。
中等部生徒と観察しながら、日食観察の思い出として、2009年7月22日に皆既日食の部分
日食の様子を小学部の5年生(現中2生)と、福島県ブリティシュヒルズのマナーハウス前で観察したの
を思い出しました。近年子供たちと一緒に天文観察ができているので、私は非常に幸せだ
なぁと思っています。
 様々な迷信に惑わされず科学的観測をした結果、幸運をもたらした例があります。
それは、1183年11月24日の金環食を理解して、その日に源氏と戦った平家の水島合戦だと
言われています。何も知らない木曽源氏軍は、日食現象に恐れて大混乱をきたし敗北したという。
 中国では、日食を天の警告とみなして、時の統治者は観測に非常に関心を示していた。
統計によれば、甲骨文字の記録を除いて、春秋時代(BC770年頃)から清王朝末期の同治11年
(AD1874年)までで、記録された日食は985回を数えるという。しかも日食は、皇帝の死や国の
滅亡などの不幸の予告と考えられていたようです。
 近代科学が進歩した今、日食観測は太陽の構造・物理的性質を調べる絶好の機会となり、
恒星一般の研究にも大きな役割を果たしています。私たちは、前向きな姿勢でこの大天文ショー
を観察するためにも、日食グラス等の専用器具で観測しました。日光には日焼け等を引き起
こす有害な紫外線等が含まれているためです。
 本日は眼科検診があります。日食網膜症と診断されないように、注意して観測しようね。
 太陽あっての生物の営みがあることを、これからも忘れないようにするための一日として、
今日という日をぜひ記憶にとどめておきましょう。

【日食観測用グラス】



【科学部による日食観察の様子】







【中等部校舎ベランダにて、生徒が観測している様子】



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
貴重な体験 (Unknown)
2012-05-24 21:06:33
約3年前の先生との部分日食観測体験。親は、手作り観測道具まで持たせた事を忘れていましたが、子供はちゃんと覚えていましたよ。
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