ヒト遺伝子想定的生活様式実践法

2023年8月にテーマ・タイトルを変更(旧は外国語関連)
2015年4月にテーマ・タイトルを変更(旧は健康関連)

生活様式の例

2023年09月04日 | 健康法

〔更新履歴:追記2023-9-6〕

 

 生活様式は「ある生物種の集団(コロニー)の成員が共有している生活の営み方」という意味であり、特にヒトの場合はある集団が持っている生活様式を広く総称して「文化」ということになるのだろう。

 

生活様式(読み)せいかつようしき(英語表記)ways of life
 https://kotobank.jp/word/%E7%94%9F%E6%B4%BB%E6%A7%98%E5%BC%8F-85612
ある社会あるいは集団の成員が共有している生活の営み方,とくに人間の基本的活動である生産(仕事),消費(余暇),再生産(家族生活)の本質と関係について共有している認識と行動の枠組みのこと。・・・<

文化(読み)ぶんか
 https://kotobank.jp/word/%E6%96%87%E5%8C%96-128305
>あらゆる人間集団がそれぞれもっている生活様式を広く総称して文化とよび、個別文化はそれぞれ独自の価値をもっているから、個別文化の間には高低・優劣の差がつけられないとする。採集狩猟、定住食糧生産、都市居住者の商工業を営む人々の生活様式にはそれぞれ独自な価値があり、その間に甲乙はないとされる。・・・<

 

 とりあえず例として、以前の記事で言及したアイアイ(原猿類)に関して生活様式(特に食性)を見ておこう。

どうぶつ図鑑「アイアイ」 | 東京ズーネット
   https://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=354
>特徴:マダガスカルだけにすむ原猿類で、アイアイ科で現存するただ1種の動物。長い尾、大きな耳をもち、夜活動します。木の中の昆虫をさがして食べると報告されていますが、島泰三先生の綿密な観察によると、主食はカンラン科 Canarium属のラミーの果実で、切歯で穴をあけ、細長い中指で中身をかきだすそうです。現地では森林破壊により個体数が減っています。<

 

 動画で見た方が分かり易いと思うので:

キモカワ猿】アイアイの狩りが衝撃的!1本だけ長ーい中指でミルワームを食べまくる【どうぶつ奇想天外/WAKUWAKU】
  https://www.youtube.com/watch?v=cK8II3DxJeg

 

   上記動画からのショット:

     図1:主食のラミーの実に噛みつくアイアイ(猿だが切歯がリスのように発達していて堅い実を割ることができる)

 


        

     図2:殻を割ったラミーの実から中指を器用に使い中身を掻き出すアイアイ(黒い竹ひご様のものが中指)

 

 

      

     図3:アイアイの手指(中指・薬指が長く、中指は特に細長い)とラミーの実のかじり痕

 


        

     図4:タッピングしながら大きな耳を傾けるアイアイ(木の枝や竹などの中の空洞の有無や、

     中にいる好物の昆虫(ミルワーム)の居場所を反響音の違いで聞き分ける)

 

追記:

 猿のアイアイの形質形態の特徴をまとめておくと:

・口(歯)は、前歯(切歯)が発達していて硬いものを噛める一方、犬歯・臼歯はそれほどでもなく軟らかいものが主体の食性(主食のラミーの実を割るにはペンチを使うぐらいの力が必要。好物の昆虫はミルワームなどで外骨格のゴキブリ、バッタはお嫌いの模様)
・手指は、中指・薬指が長く、特に中指は異様に細長い(ラミーの実から胚芽を、竹の空洞から好物の昆虫を掻き出すのに便利)
・耳は、身体の大きさの割に大きい(タッピングによる音を聞き分けるのに便利)

 

 想像するに、歯と手指は、ラマルク的な進化の考え方(用不用がベース)で説明すると良さそう(食事の際に働く力学作用により徐々に変形してきた)。
 耳は、ラマルク的な考え方、ダーウィン的な考え方(突然変異がベース)のいずれでも説明できそう(タッピングの際に耳を自ら動かす力学作用によって、あるいは突然変異後の自然淘汰によって徐々に大きくなった)。

コメント    この記事についてブログを書く
« 清水氏23/8/31記事関連(高脂... | トップ | 生活様式と獲得形質の遺伝 »

健康法」カテゴリの最新記事