カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

扇田と可動堰のお話

2020-05-12 14:30:12 | 日常あれこれ
 今朝の新聞(熊日)朝刊を見て、ああ、もうそんな時期なのだと思った。

 阿蘇の外輪山を越えて、久住山寄りにある棚田の田植えの風景写真が掲載されていたからだ。

 何年か前にも掲載されたことがあって、二度ほど訪ねたことがある。

 
 (扇田)

 これはその時の写真で、扇を広げたような形が、風景に溶け合ってとても美しかった。

 田植えの時期にしか行ったことがないが、きっと四季折々に楽しい場面を見せてくれる筈だ。

 前方には、宮崎県の北部の祖母・傾山などが望める。

 標高900m弱の扇田が田植えの頃には、阿蘇谷の千枚田はほぼ田植えを終わっている。

 
 (阿蘇の千枚田)

 阿蘇は火の山というイメージだが、水が豊富に湧き出る地域でもある。

 阿蘇は、古来高地ゆえに稲作には向いていなかった。

 が、寒冷仕様の品種が登場し東北などで盛んな米作りの品種を作ることで、有利な条件を手に入れている。

 それより低地の、熊本平野の東端に位置するわが町の田んぼがちょっと気になって、田んぼまで歩いてみた。

 
 (田植え前の田んぼ)

 まだ水も入れられておらず、苗床つくりも今からという状況だった。

 田んぼの一角に、事前に水を入れ苗床を作って、種籾から早苗を育てる。

 梅雨に入る頃、代掻きの終わった田んぼを、早苗を載せた田植機が行ったり来たりしながら田植えが始まる。

 用水路に水を引き込むため、川を堰き止める堰が出来る。

 
 (可動堰)

 何本もある川の上流部には、幾つもの堰があるが「可動式」の堰はここだけである。

 硬質のゴム製で、エアーで膨らませて川の流れを仕切ってしまう。

 満杯に貯まって溢れた水は、堰の上部を越えて下流に流れていく。

 必要のない時期には、ペチャンコの状態で川底に隠れている。

 まだ田植えの水が必要でないので、テストのために半分だけ立ち上がった状態で停止し、水圧で凹んだ部分から川の水は流れている。

 毎年、この可動の堰を見ながら思うのは、もっと都市部の景観や観光船などの運行に活用したらどうだろうということ。

 可動堰なら、大量出水時は凹ませてしまえば水害もクリア出来る。

 などと素人は、無責任に考えるのであ。

 考えだけならタダだし、楽しいし、いいんじゃない。

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