花も人間も暑さボケ

　庭の芝生の中に花だけが咲いているものがある、と相方が教えてくれた。

　見ればナルホド幹も短く葉っぱはまるでない状態でチリアヤメが数輪咲いていた。

　
　（チリアヤメ）

　名前の如く、咲いて一日もしないうちに直ぐに散ってしまう。

　鉢の中から飛び出して、芝生の中で生きることに決めたのだろう。

　芝の上に直接花びらだけを見せているのは、ちょっと見には変だ。

　花が無くなった後は何処に咲いていたのかさえ分からない。

　辺りを見回すと予定外の場所にけっこういろいろな花が咲いている。

　
　（ヒオウギ）

　これも相当に花の時期が長い。

　もう２ヶ月くらいは咲いている気がする。

　
　（？？）

　フリージアのあった辺りにフリージアより少し早めに開花するが名前は知らない。

　フリージアに花の形は似ているが、色や違うし香りがない。

　
　（キリタンサス）

　１～２月頃から家の中で咲き始め３月末まで咲いていたが、花が終わったので鉢を表に移した。

　ところが今頃になって、またポツリぽつりと花を咲かせ始めていて、花も認知症になってしまったのかと疑う。

　今日は朝から気温がぐんぐん上がって、予報では３１度までくらい上がるらしい。

　今の私の部屋は３０度あるから、多分予報を上回って暑かったという話が夕方のニュースで流れるだろう。

　あまりの暑さに冷やしソウメンを食べたら、実に美味かった。

　人間の食生活もけっこう惚けているから、花が妙な時期に妙な咲き方をしても不思議は無い。

　「水割りにして胃袋も衣替え」

　
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