Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

日日是好日 一日一日を大切に頑張って行きましょう ξ^_^ξ

菜根譚 前集194項

2020-07-04 11:10:26 | Weblog


モナルダ(Monarda Beebalm、ベルガモット、松明花)
                            Monarda didyma 燃え続ける想い 安らぎ

山之高峻処無木。而谿谷廻環、則草木叢生。
水之湍急処無魚。而渕潭停蓄、則魚鼈聚集。
此高絶之行、褊急之衷、君子重有戒焉。

山の高峻なる処には木無く。
而れども谿谷廻環すれば、則ち草木叢生す。
水の湍急なる処には魚無し。
而れども渕潭停蓄すれば、則ち魚鼈聚集す。
此の高絶の行、褊急の衷は、君子は重ねて戒むる有り。


「孤高、狭量を離れる」
山が高く険しいところには木は生えない。
であるけれども、めぐり流れている谷川があると、
草木は群がり生えて来る。
また、水が激しく流れているところには魚は住みつかない。
であるけれども、水が滞り溜まっている谷川の淵があると、
魚やスッポンなどが群がり集まって来る。
このように、殊更に孤高な行いや、
器量が狭く性急な心を持っていると、
人を寄せつけないことになるので、
君子たるもの、よくよく戒めなければならない。


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菜根譚 前集193項

2020-07-03 14:11:25 | Weblog

讃夫毀士、如寸雲蔽日。不久自明。
媚子阿人、似隙風侵肌。不覚其損。

讃夫毀士は、寸雲の日を蔽うが如し。
久しからずして自から明らかなり。
媚子阿人は、隙風の肌を侵すに似たり。
覚えずして其れ損なう。

 

 

「悪口より恐ろしい諂い」
中傷や悪口を言う人間は、
少しばかりの雲が暫くの間太陽を覆い隠すようなものである。
事実は直ぐに独りでに明らかになる。
しかし、人に媚び諂うような人間は、
ちょっとした風が肌を損ない、
いつの間にか傷つけてしまうようなものである。
知らない間にその身体を損なってしまう。

 


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菜根譚 前集191項

2020-07-01 10:27:30 | Weblog

好利者、逸出於道義之外、其害顕而浅。
好名者、竄入於道義之中、其害隠而深。

利を好む者は、道義の外に逸出すれば、其の害は顕わるるも浅し。
名を好む者は、道義の中に竄入すれば、其の害は隠るるも深し。


「名誉に執する弊害の深さ」
利益を好む人は、初めから道徳の外に走り出しているので、
その弊害は誰にも分かるが、その根は浅い。
これに対し、名声を好む人は、初めから道徳の名の中に潜り込んで隠れているので、
その弊害は見えないようであるが、その根は深い。


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