Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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奇貨居くべし  「史記 呂不韋列伝」

2022-05-13 13:16:52 | Weblog


クリーピングタイム(ワイルドタイム)

商人の呂不韋は、ある時、趙の都の邯鄲で、
人質として邯鄲に送られた秦の庶出の王子である子楚に会い、
子楚を商品に擬え、珍しいもの(奇貨)は買っておくべきだと考えた。
その後、呂不韋は、今、一国の王を担ぎ出せば、
その恩恵は孫の代まで報われるとし、子楚に対し、
秦へ帰って王位を継げる様に努力し、成功した。
これより先に子楚に差し出した妾がいたが、
実は呂不韋の隠し女であり、その女が生んだ後の始皇帝は呂不韋の子であると言われた。

実際は、その女(趙姫)は確かに十か月後に子を産んでおり、子楚の実の息子。
史記を編纂した司馬遷は漢の時代の人であり、秦、並びに始皇帝を忌み嫌った人なので、
そう綴った方がスキャンダラスなので、面白いとした。
始皇帝の容貌をまるで化物風に綴ったのも、
始皇帝を見たことがあるという匹夫から聞き出したことだそうです。


奇貨居くべしとは、手元に置いておいて後日利用しようと云う意味。
これから発展して、何かを元に大儲けをはかろうと云う意味でも使われます。

「希貨おくべし」と書かれてあるものをご覧になった事があると思いますが、
それは間違いであり、奇貨居くべしというのが正しいです。

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