太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ココナツアイランド

2016-02-14 17:07:21 | ハワイの自然
休日に、ココナツアイランドに行った。

ココナツアイランドは、オアフ島の東部、カネオヘ湾にある小さい島で、

名前だけ聞くと、遊ぶところや美味しいものが食べられそうな、いかにも楽しげではあるけれど、

実際には、基本的にハワイ大学の研究員か、学生だけが上陸できる、いたって地味な島である。

調査員や学生など、住んでいる人もいるにはいるが、

島には店が1件もない。


今はこんなふうだけれど、この島には、歴代のアメリカ大統領や、セレブ達が来ているし、

1940年代には動物園なんかもあり(その後、動物たちはホノルル動物園に移った)、

日本のバブルの頃には、日本人が島ごと買い取ったり、という歴史もある。


本来は申し込んで手続きを踏まないと上陸できない島だが、、

夫の叔母夫婦が海洋調査の仕事をしている関係で、彼らに連れていってもらったのだ。





カネオヘ湾


あの切り立った山の麓に我が家がある。




向こうに見えるのが、ココナツアイランド。



こんなポンポン船みたいなのに乗ってゆく。



乗船時間は4分ぐらい。

このあたりはとても浅い。昨年だったか、知人とカヌーに乗ってココナツアイランド周辺まで

漕いでいったことがある。




上陸すると、こんなかわいい灯台があった。






このボートで、珊瑚のお掃除をする。



これがお掃除前


これがお掃除後

掃除機のようなもので汚れを吸い取ったあと、その中からどんな小さな生き物も選り分けて

また海に戻すという作業があり、なかなか手間がかかる。




サメの歯。

4列にぎっしりと歯が並んでいて、デンタルフロスをかけるには面倒だ。



叔母の説明を聞きながら、島をぐるりと歩いてまわる。




名前のとおり、椰子の木がたくさん空に向かって伸びている。




この椰子は、パウアヒという名前のお姫様が植えた。



左側が、お姫様。日本風でいうと、「お手植えヤシ」というところ。

この説明でみると、このお手植えヤシから、ココナツアイランドという名前になったらしい。

モクオロエ というのが本当の島の名前である。




これは、かなり野趣にあふれるプール。

もちろん海水で、今は使っていない。




研究室がある建物には、こんなふうな、緊急時に目を洗う装置が何箇所にもある。

緊急時って・・・・




カヌーで行って、上陸して遊べるビーチもある。

かなり狭いけれど、プライベートビーチにはもってこい。



社会科見学みたいで、楽しかった。





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スロー

2016-02-13 21:22:21 | 日記
ラジオを聞いていたら、ハワイに初めて来た人が、

「ハワイの鳥って、飛び方がやけにゆっくりじゃないですか?」

と言っていた。

鳥の飛び方が遅いかどうかはわからないが、私もハワイに来た頃、

自動ドアの開く速さが遅いんじゃないかと思ったことがある。

自動ドア自体、日本ほど多くはない。

日本の自動ドアのつもりで歩いて行くと、開ききらないうちにドアにぶつかる。

かと思うと、ドアが左右ではなく、前後に開くものもあり、

それはなぜか素早い動きをするので、いささか驚く。

前後に開く自動ドアは、入口と出口のドアが分かれていて、

それを間違えるとドアに激突する恐れがある。




5ヶ月前に頼んだ網戸の修理に、全く悪びれることなくやって来た話を以前書いたが、

ここは、何だってゆっくりだ。

迅速、正確なことに価値をおく日本から来たら、全くいい加減だと思う。

バスの時刻表は、あることはあるが、誰もあてにはしていない。

時刻表どおりに走らないのに、なぜ時刻表があるのか。

しかも一応、時刻改正したりもしているのだ。

バスが時刻どおりに来ないのは当たり前で、それで通っている。


年に一度、日本に行った時に、東京の駅や街を歩くと、

心臓がバクバクしてくる。

人の多さもさることながら、歩く速度が速すぎて、表示を見ながら

立ち止まったりする私達は、大変みなさんの迷惑になる。

静岡みたいな田舎街ですら、地下道を歩く人達はみんな私達を追い越していく。

人はサッサと歩いて、電車やバスはキッチリと代わる代わるやってきて、

ドアはサッと開く日本から、ハワイに戻ってくると、なんとなくホッとする。

さんさんと降り注ぐ太陽、抜けるような青空、涼しい風、

ゆったりと根を張る大木と、色とりどりの花、芝生、透きとおった海。

天敵の蛇もハワイにはいないことだし、

鳥ももしかしたらゆっくり飛ぶようになるかもしれんなあ、

と思ったりもする。


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匂いの元

2016-02-12 20:28:06 | 日記
先週、福岡からいらしたお客様が、

雪で飛行機が飛ばないかと思った、という話をされた。

12月の日本はそれほど寒くはなかった。やはり年を越してからが、

寒さの本番なんだろう。

ハワイもそれなりに寒くはなってきて、朝、ウォーキングに行く時には

Tシャツを二枚重ねの上に、薄手のパーカーを羽織り、温かくなるように

なるべく早足で歩く。

少し傾いた北斗七星を眺めながら。

夜は、上にかけるシーツの上に、綿のブランケット、

その上にフリース風のブランケット、そしてキルトのベッドカバー。

というぐらい、肌寒い。

あの暑がりの夫が、氷水の代わりに熱いお茶を飲むのだから、かなりの寒さといっていい。



今日の本題はコレじゃなかった。


先日、隣家から魚を頂いたので、叔父叔母などを招いて

グリルで焼いて食べることにした。

日本みたいに魚焼きグリルがあるわけないので、焼くのは何でも

バーベキューのでかいグリルだ。

仕事から帰ると、既に夫が魚を焼き始めていた。

シャワーを浴びてダイニングに降りていくと、焼きあがった魚が

皿に盛られるところだった。


なんだか、ものすごーく臭いんだけど?

この匂いは間違いなく、魚が傷んだ匂い。

隣家から頂いた魚は、昨年彼らがアラスカで釣ってきた魚の残りで、

釣ってすぐに切り身にし、味をつけてから急速冷凍したもの。

時々お裾分けしてもらっていて、いつも美味しく食べていた。

いよいよ、それが悪くなったのか?

でも誰も匂いについてコメントしないので、指摘しにくい雰囲気だ。

ちょうど、夫がスーパーで買ってあったサーモンも焼いたので、

私はそれを食べよう、と自分本位なことを考えていた。


いざ、食す時になり、私はその臭い魚を用心深くつついてみた。

小指の先ぐらいを切って、匂いを嗅いでみると、臭くはない。

もし腐っていたら、誰かが食べる前に思い切って言おう、と思ったのに

普通に美味しい魚だ。

まだ漂ってくる匂いの元を鼻で辿ってゆくと……



犯人はカリフラワーであった。



生のカリフラワーをグリルで焼くと、腐った魚の匂いがするなんて??

知らなかったなあー!

一般常識からズレている私だから知らないのか。

味は美味しいんだけど、カリフラワーは生で焼いちゃいかん。


この匂いで思い出したことがある。

お食事中の人は、ここでやめておいたほうがいい。



昔、勤めていた会社でおでん大会をやることになり、私が豚モツを買う担当になった。

私は買った豚モツを車に乗せ、そして、その存在を忘れた。

夕方買って、翌日も丸一日車の中に放置された豚モツは、一体どんな香りを放つと思う?

冬とはいえ、太陽の下にさらされた車内で。

仕事を終え、車のドアを開けた私はただならぬ匂いに悶絶しそうになった。

それはまるで、う○この匂いなのだ。

なんで私の車の中に、今朝はなかったう○こがあるのか。

私しか乗らないから、一瞬自分を疑ったけれど、覚えはない。

そして発見されたのは、ラップがパンパンに膨張した豚モツだった。

しばらく車はひどい匂いだった。




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節分会

2016-02-07 15:54:40 | 日記
今年も、節分のお祓いにでかけてきた。

ホノルルにある、妙法寺でのお祓いも、今年で3回目になる。

友人に誘われて気軽な気持ちで行った3年前のお祓いを機に、

それまで停滞していた夫の仕事運が劇的に良くなった。

あとから思えば、夫は厄年の真ん中で、あの節分できれいさっぱりそこを抜けたかのようだった。


昨年の節分では、読経の間ずっと、夫はあらゆる「神々」の顔だけを脳裏に見させられた。


そして今年、神々の顔はでてこなかったが、お祓いのあと、厄年の人が前に呼ばれて豆まきをするのだけれど、

後厄でもないのになぜか夫の生まれ年も呼ばれた。

せっかくなので夫を前に出して、豆まきをさせてもらった。

これもきっと何か意味があるのだろう。


椅子に戻ってきた夫が、不安そうに聞いた。

「今年はよくないことが起こるの?」

「よくない年は今日で終わりで、明日からの1年はすごくいい年なんだよ」

夫は安心してガッツポーズをした。

適当に言っただけだけれど、単純な夫にはこのほうがいい。





妙法寺に行くと、いつもそこだけがオアシスのようにきれいな気が満ちている。

太鼓の音や、住職が手に持って鳴らす拍子木のようなものの甲高い音が鳴るたびに

その空気がますますピンと張って、澄んでゆくように思う。


「どんな宗教でもかまわない」

「神を信じていてもいなくてもかまわない」

という、住職さんのほんわかした雰囲気も心地いい。


ハワイは今日2月7日で、

明日8日が新月。

今年は、私が働いている職場が引越しを控えている。

場所というのはとても大事で、大きくエネルギーが変わる。

変化を前にして心がざわざわすることが多いけれど、

いいことにも、よくないことにも流されないようにしようと思っている。







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ニジュウニオクエン

2016-02-04 20:22:50 | 日記
ハワイの景気は悪くないらしい。

失業率は3.2%。

スーパーマーケットの利益も上がっていて、

昨年は1億円以上の1戸建てが600以上売れたらしい。

で、その中でも一番高かった家が、1900万ドル。

ドルだとよくわからないから、円にすると、22億円。

カハラにある邸宅だそうな。


・・・・・・ まあ、円にしてみたところで、想像つかないから同じだけどね。



そういうのは、どうやって買うのだろう。まさか現金ていうことはないだろうから

「そちらの口座に振り込んでおきますことよ」だろうか。

そういう場合、振込手数料はどうなる。22億円の手数料っていったらどんだけ?



日本の年末ジャンボの10億円が、2回当たっても買えない。

10億円あっても使いきれないし、半分でいいや、なんて言っていた私は

骨の髄まで正しい庶民。



今、ハワイは高級コンドミニアムやホテル建設ラッシュで、

次々と売りに出され、買われてゆく。

その一方で、生活保護を必要とする低所得者層は減りもせず。

ハワイの経済層って、三角形というよりも、キスチョコ形なんだろう。

てっぺんの尖った所の人達は、とんでもない富裕層で、

そのすぐ下との差がとても激しい。

つまり中間層はなくて、上層と下層で成り立っているのか。



22億円の家かぁ。

その人の収入にあわせた罰金をとる国があるらしいけれど、

きっとその人がその国に住んでいたら、一旦停止でも500万円ぐらい取られるんだろうなあ。

でもきっと、500万円の切符を切られても、「ええーー!!」とは思わないんだろうなあ。

「今日さー、一旦停止で500万とられちゃったよー」って、思い出したように話すだけなんだろうなあ。


と、上層の人々のことを想像してみる、シモジモの私なのである。





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