太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ハリケーン一過

2014-08-11 06:26:50 | ハワイの自然
大騒ぎしたハリケーンだけれど、オアフ島には大きな被害もなく

2個目のハリケーンも、とっくにそれて行ってしまった。


ということで、今朝も無事に海で泳ぐことができた。





台風一過もとい、ハリケーン一過。

とってもいい天気。






平和だなァー。





泳ぐ前に波打ち際を歩く歩く、歩く。

日差しは強いが、風が涼しくて心地いい。




歩くキューピー人形、発見!!!


とりわけ子供好きでもなく、子供を見て、あやしたい、と思ったことがない私だけれど

人がどう思うかよりも、自分がどうしたいか、どう思っているかだけに集中できる子供の自由さ加減、

完全に親を信頼しきっている無防備さ加減に、

ふと見とれてしまうことがあるのは、私がようやく年を重ねたということなんだろか。






海に浮かんで空を見上げる。

この青く見える空は地球のほんの表面だけで

その先は夜空のような宇宙が広がっているのだ。

不思議だなァ、何もかも。








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座椅子

2014-08-10 09:57:30 | 日記
夏の間、ワイキキ水族館で催されるハワイアンコンサートでは

芝生の上に好きに座って音楽を楽しむのだけれど、

そのときに私たちが持ってゆく椅子が注目の的。



海洋調査に携わっている夫の叔父叔母が、10年ほど世界中の海をクルーズしていたときに

船のデッキに置いて使っていたもの。

日本じゃ普通に知られている座椅子だが、アメリカでは座椅子を見たことがない人がいっぱいいる。

私たちが座っていると、ほぼ毎回、誰かが声をかけてくる。


みんなが持っているのは、いわゆるデッキチェアのようなもので、

座椅子のようにリクライニングはできない。




「どこで買ったの?」


そのたびに、クルーズで使うもので、スポーツの専門店に行けばあるし、

これはインターネットで買った、と説明する。


人が集まってくる。


「どうやってリクライニングできるの?」

「クッションはどうなの?」

「持ち運ぶのはどうするの?」


人垣に囲まれて、デパートの実演販売さながら、椅子を倒したり

人々に交互に座らせたりする。


「すごいわ!ものすごくすわり心地がいいわ!!」

「私も私も」

「ああー、こんなの初めて!!」


家族の人数分だけ買った座椅子だが、

座椅子についていた商品タグは、とっくにちぎって人々にあげてしまった。



あの人々の何人かは、これを買ったに違いない。

コタツに座椅子は日本の日常風景。

座椅子が日本発かどうかわからないけど、日本の文化が認められたようで誇らしい気分ではある。








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トロピカルストームはその後

2014-08-08 10:58:25 | 日記
この規模のストームがハワイ諸島に来るのは22年ぶりだという。

それで、あらゆる被害を想定し、

昨夜から今日一杯、すべてのバスが運行休止することになった。


ハワイでは、交通手段をバスに頼る人の数が半端じゃない。

そのせいばかりじゃないけれど、昼ごろに、夫の職場が明日は営業しないことになり、

2時すぎになって、アラモアナショッピングセンター全体が休館することが決まった。

アラモアナが休館するなんて覚えがない、と人々は口々に言っている。



ほんとにそんなスゴイものが来るんかいな・・・・・



ちょっと不安になってきた。

オール電化の家がほとんどだから、停電すると料理ができない。

バーベキュー用のグリルはあるけれど、日本の鍋で使うカセットコンロがあると便利。

しかし、それはもう店から消えたらしい。

水もないし、暖炉で使う薪代わりのものも消えた。


遅まきながら、昨夜になってとりあえず鶏肉とかソーセージを買って料理しておき、

ゲストルームのバスタブに水をため、水を入れられるものに水を入れて冷蔵庫に入れた。


そして今日の朝。


雨は降っている。

風は強いけど、でもハリケーンなんてもんじゃない。

ハリケーンは、勢力を弱めてオアフ島をかすめるようにして進んでいっている。

ニュースを見ると、ハワイ島では被害が出ているようだ。

オアフ島でも、標高の高い場所では強風で木が倒れたりしているが

ここは山の麓にあって、雨は多くても、風の被害は少ない。

旅行に出かけている夫の両親や、叔父叔母、兄弟から安否の電話がかかってくる。



ちょうど今、ハワイに旅行に来ている人達にはとても気の毒だけど(ワイキキのホテルは今満杯なんだそうだ)

結局、私たちにとっては、降ってわいた普通の雨の休日になった。

かみさま、ありがと。





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トロピカルストーム

2014-08-07 07:55:30 | 日記
ハワイ諸島に、トロピカルストームが2つ近づいているらしい。

報道によれば、木曜日の朝にハワイ島に上陸するという。

オアフ島以外の公立学校は2日間休校になるとも言っていた。

今朝の新聞では、コスコで大量のミネラルウォーターや缶詰などを買いまくる人々の写真が載っていた。



こんなとき、私は日本人なんだなーと思う。

私が生まれ育ったのは静岡市で、私が子供の頃から東海沖大地震が来る、来る、と言われ続け

明日来る、というような噂が流れて、非常持ち出しの用意をしたことも何度もあった。

子供だった私には、それは遠足のような楽しい行事(?)だったけれど。



そこそこの地震なら、しょちゅう起きたし、

日本にやってくる台風の数は、台風何号だったか忘れるほどだ。

3年前、成田空港でフライト待ちをしていたときに、震度6ぐらいの地震が来たことがあった。

店の棚のものは落ちて、外国人はおびえてパニックになりかけているのに比べ、

日本人はまったく慌てることもなく、そのまま携帯電話で話し続けたりしていた。

それはそれで、異様な光景ではあるけれども、

とにかく日本人は災害慣れをしている。




たかがストームじゃないか

ハワイの人たちは大げさなんだから




と高をくくっている私がいる、

我が家はとりたてて用意しているものはないけど、冷蔵庫と食品庫の中にあるものを

ざっと頭の中で数えてみる。

日本と違って、断水したり停電した場合、復旧が大変のんびりだということもあるし、

いざとなったら隣家のブライアンちに水をもらいに行くか。



それにしても、トロピカルストーム。

訳せば熱帯性ということなんだろうが

トロピカルが付くと、どことなく遊び半分な気がするのは私だけだろうか。











赤井君のリベンジ

2014-08-06 07:37:08 | 人生で出会った人々
赤井君とは幼稚園で一緒だった。

線が細い子で、顎がとがっていて、どことなくナヨナヨしていたので

「女っぽーいね」

と他の男の子たちにからかわれていた。

どんなにからかわれても、赤井君は怒るわけでもなく、、

はにかんだような困ったような顔をして、やっぱりナヨナヨとしているのだった。



同じ小学校に入って、何度か同じクラスにもなった。

線が細いのは相変わらずで、幼稚園時代ほどではないにしても

赤井君は男子の中でも扱いの軽い男子のままだった。

1度だけ、誕生日会に呼ばれたことがある(今の子供たちも誕生日会をやるのかしらん)。

赤井君には小さな弟や妹がいて、彼らを世話する赤井君は、学校では見たことがない顔をしていた。

でもやっぱり、翌日学校で見る赤井君はナヨナヨとしていた。



べつべつの中学校に進み、赤井君のことも忘れてしまった。



高校受験の頃、新聞を読んでいた母が私に言った。


「赤井君がH高に受かったよ」


赤井君の顔が浮かぶまで、数秒かかった。

H高は地元では難関の進学校である。

女っぽーいねー、とからかわれてニヤニヤナヨナヨしていた赤井君が脳裏に浮かんだ。

私は、まるで自分が、誰でもが入れるわけじゃない難関校に受かって

積年の屈辱を晴らしたような気分になり、ものすごい爽快感をおぼえ、一人でガッツポーズをした。



当の本人は、屈辱を晴らしたなどとは思っていないかもしれないのに、

まったく大きなお世話である。







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