太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

きづき

2013-06-19 07:57:52 | 日記
職場では毎日いろんな人に出会っておもしろいのだが、

当然ながら私にとって都合のいい人ばかりではない。


先日、白人の中年女性がDVDを売りに来た。

とても明るい感じでおしゃべりをしながら、値段をつけ、

最後にIDを提示してもらう段階になると、態度が豹変した。

女性はしぶしぶ免許証を見せてはくれたが、

「私はとても個人情報を大事にするタイプの人間なの。IDは見せたくないのよ。

 どうして最初にIDが必要だと言わないのよ!

 私のDVDを全部返してちょうだい。」

と、まくしたて、最初に記入した名前と電話番号を真っ黒に塗りつぶして、どかどかと店を出て行った。



そばで見ていた同僚は

「ものを売るのにIDが必要なことぐらい常識だよね」



にこやかに話しかけても、完全に無視をする人。

建物内なのに真っ黒のサングラスをかけたまま、終始イライラとした感じの若い女性。

今朝、ウォーキングしていたときも、犬連れの男性に挨拶をしたけれど、彼は黙っていた。



そういう人達に出会った時、以前ほど傷つかなくなった。

もちろん気分は良くない。

挨拶を無視されたときなど特に、挨拶なんかするんじゃなかったと思ってしまう。

だけど、それと同時に、

この人達の気持ちはどうなんだろう?と思う。

ものすごく悲しいことや嫌なことで頭が一杯なのかもしれないし、

ただそういう性格なのかもしれないけれど、

話しかけられても、挨拶されても無視したときの気持ちは。

白人女性のように、他人には理解できないことで怒りを逆撫でされた気持ちは。

私は30秒後にはもう気持ちが切り替わっていたけれど、あの女性はあの1日をどんな気分で過ごしたことだろう。



昔、OLをしていた頃、気分によって挨拶したりしなかったりする上司がいて、

彼が無視をすると私は、ムキになって顔をグッと近づけて

「おはようございますっ!」

と返事をせざるを得ない挨拶を繰り返したものだ。

当時の私は、挨拶をするほうが正しいという正しさを振りかざして、正しくないものを屈服させたかったんだと思う。

だから無視されたり、理不尽な態度をとられたりすると、

自分の正しさをないがしろにされたうえに、私の好意まで踏みにじられた気がして、ものすごく傷ついた。



どう想像してみても、

無視されるより、無視するほうが私は辛いし、

自分でコントロールできないほどの怒りなんて、できれば生涯体験したくない。

それは正しさには関係なく。


仕事ではそうはいかないけど、

仕事以外では、何回か挨拶をしても黙っている人は、そうっとしておく。

挨拶してやるもんかという気持ちじゃなくて、挨拶したくない人もいるんだということで。




気づくのが、ちと遅いか・・・・・・・・かなり遅いな。







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雪の女王

2013-06-18 08:04:58 | 日記
風が吹いてきて、目にゴミが入ったとき、

いつも決まって「雪の女王」を思い出す。

何十年も昔に読んだ絵本で、カイとゲルダという子供が出てくる。

ある時、悪魔が作った鏡の破片が、カイの目に刺さり、

カイは豹変してしまうのだ。


物語はその後、冷たい心を持ったカイを見込んだ雪の女王がカイをさらってゆき、

ゲルダはカイを助けるため、命の危険にさらされながら女王の城まで行く。

ゲルダの涙が、カイにささった鏡の破片を溶かし、カイは元通りになる。



たった1度きり読んだその話が、

そのあと、目にゴミが入るたびに瞬間的に思い出されて、

鏡の破片が目に刺さったとき、カイはこんな感じだったんだろうと、

数十年も同じ事を思い続けるなんて。



雪の女王ほどではないにしても、

海苔を巻いたおむすびを見れば、「おむすびころりん」を思い出す。

おじいさんのかぶっていた頭巾の色形まで覚えている。

きつねいろに焼けたパンケーキを見れば「ぐりとぐら」を思い出す。



たったそれだけのことだけれど、

子供の頃に読んだものはずっとずっと残っていて、

不思議だなあと思うのである。





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金山寺みそ

2013-06-16 08:50:20 | 日記
金山寺味噌をご存知だろうか。

私はこれが好きで、全国的なものだと思っていたのだが、

記事を書くにあたって調べてみたら、岡山県、和歌山県、静岡県で作られているものだと書いてあり、

もしかしたら知らない人もたくさんいるかもしれない。

どういうものかというと、



「大豆・米・麦・野菜等から作られ、熟成期間は短いものでは1週間、長くても3ヶ月である。調味料としては用いられず、おかずや酒の肴としてそのまま食べる。

まず、炒った大豆を引き割り、これに麦こうじと塩を合わせ、塩押ししたウリ、ナス、ショウガなどを刻んで混ぜて仕込み、さらにウイキョウ、

サンショウ、シソなどを加え、密閉して3ヶ月ほど熟成させる。(ウィキペディアより)」


ほんのり甘い、つぶつぶの大豆や麦や茄子、しょうがが入った味噌なわけで、

これを白いご飯と共に食べると「あー、日本人に生まれてよかったー」という気持ちになるのである。



さて、この金山寺味噌が、さすがのハワイでも手に入らない。

ということをこぼすと、早速母が送ってくれた。

毎年頼んでいる、叔母の知人が作ってくれる金山寺味噌にはまだ時期が早いので、

近所の専門店で買ってきてくれたものだ。



届いた小包を開けると、あれやこれやのお菓子の下から金山寺味噌のパックが2個出てきた。

それぞれがビニール袋に入れられているが、


『要冷蔵』


と大きなシールが貼られているではないか。

日本から荷物を送ると、早ければ4日、時には10日ぐらいかかってしまうことがある。

要冷蔵のものを10日近くも常温で放っておいていいんだろうか?

母のことだから、別に驚いたわけじゃないけど。




荷物が届いたことを電話で知らせて御礼を言うと

母「金山寺、だいじょぶだった?」

私「なんか液が染み出てたけどね」

母「発酵品だからねえ。運ばれている間に発酵が進んだんだわねえ」

私「要冷蔵って書いてあったね」

「あはは!ああいうのは気にしなくていいのよぅ。

  何にだってすぐ貼るんだから」





私の母は、そんなことまで心配しなくていいのに、ということを心配するくせに、

もっと心配したほうがいいのでは?ということを心配しない、というところがある。

父が経営する会社が危ないかも、というときに、1番どっしりと構えているのはいつでも母だし、

父が癌の手術を受ける前日に、私と母が父の病室に泊まることになったとき、

頭が冴えて眠れない私の隣で、母は爆睡していた(私は結局朝までろくに眠れなかった)。


そのくせ、私たちがシュノーケルをするといえば、「この前シュノーケルで死んだ人がいた」と言い、

車で送ると言えば「送ってもらった帰りに事故にあうと困るからいい」と言うのだ。



心配性な部分はともかく、

母の大雑把なところが、どれだけ私を救ってくれているだろう。

そしてその大雑把さをしっかり受け継いだ私は、どれだけその性格が自分にとって幸いしているだろう。

母と娘の関係というのは、すっきりといかないことがよくある。

うちにだってそれはあるんだけれど、

どうひっくり返してみても、やはりこの母でよかったと感謝しているのである。












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ライチの季節

2013-06-14 07:54:01 | 食べ物とか
ライチの季節になった。

毎週行くファーマーズマーケットでは、ハワイ各地で採れたライチがたくさん売られている。

このライチも、ハワイに住むようになって好きになった果物のひとつ。







それまでもライチという名前は知っていたけれど、

本物を食べたことがなかったし、ライチ味のなんとか、というものは

特別おいしいと思ったこともなかった。



フレッシュで、良いライチは、皮がぴりぴりつるりとむける。

たっぷりと果汁を含んだつやつやとした白い果肉は、食感がナタデココ。

若い人達はナタデココを知らないかも?

その昔、なぜだか流行った食べ物で、グミとゼリーの真ん中のような歯ざわりがする。

ライチの果汁は、いつも何かに似ていると思って考えていたのだが

今日思いついた。



みつまめの味!



みつまめの、シロップの味、というべきか。

食べだすと、あとをひく美味しさ。






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どっちがどっち

2013-06-13 07:27:16 | 日記
これは誰にも話していないことなので、私だけなのかどうかわからないのだが、

どうしても覚えられないものが多すぎる。

それも、二者択一なのにもかかわらず、だ。

たとえば、リトマス試験紙。

赤に変わるのが酸性だったかアルカリ性だったか、いつまでもわからない。


こんな具合で、

これはコッチ、これはアッチ、と覚えたものが、

しっかり覚えようとすればするほど、いつまでも混乱するのだ。


リトマス試験紙なんて、普段の生活には必要ないので困らないけれど、

日常生活のあらゆる場面で、私の頭は混乱しまくっている。

英語も同じで、

temporary (一時的) と comtemporary(モダンな)

remain (そのままにしておく) と remaind(思い出させる)

teeth(複数) と tooth(単数)


全然違う意味なのに、単語だけで見ればわかるのに、いざ会話の中に取り入れるときに詰まることがある。

そして一瞬詰まった挙句、反対の言葉を使うことが多いのが情けない。





いつだったか、

運転していて、アクセルとブレーキがわからなくなったことがあった。

たぶんそのときは、私の中身(?)が瞬間的に抜けていて、自動運転になっていたんじゃないかと思う。

ハンドルの脇に、アクセル、ブレーキと書いた紙を貼ろうかと真剣に思ったものだ。

そんな紙を見たら、誰も私の車に乗ってくれなくなるのは必至だ・・・



こんなことは私だけなんだろうか。

怖すぎて人には聞けない。





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