DEFTONESというバンドのライブに行った。
通勤の車の中では、マントラのCDなんかを聞いている私が、へヴィメタが好きであるはずがなく、
大のへヴィメタ好きの夫が一人で行くというので、やむにやまれず行ったのだ。
というのも、以前、やはりへヴィメタのライブに行った夫が、
そこで変なものを「くっつけて」帰ってきたことがあり、また何かを連れて帰ってきたら嫌だと思ったのである。
私が行ったからとて、連れてこないとはいえないにしても、お酒を飲まないように監視することはできる。
どうもお酒をたくさん飲むと、そういうものはくっつきやすい。
とにかく、
耳栓を用意して、半年前にオープンしたクラブ(日本では語尾を上げて読むらしい)に行った。
会場には既に多くの人達がいた。
ビートというのか、リズムの音が身体を突き抜けてゆく。
それは心臓に電気ショックを与えられているようだ。
頭の上に1メートルぐらいの高さにモヒカンをそそり立たせ、それをノシイカのようにテカテカに固めた人や(まるでノコギリザメ)
鉄腕アトムのような人や、珍しい人達がいっぱい。
椅子はどこにもなく、みんな立っている。
20分ほどして、バンドが出てきて演奏し始めた。
この人達がDEFなんとかね、と思っていたら、彼らは前座だそうだ。
歌というか、これは歌ではない。
メロディもこれといってないし、ただマイクをつかんで叫んでいる。
何曲歌っても、その違いがわからないし、歌詞があるかどうかもわからない。
観客はおとなしく聴いていて、へヴィメタといっても意外とこんなものなんだなーと思っていた。
ところがいよいよDEFTONESが出てきたら、会場は一変した。
後ろのほうから大きな圧力がかかって、人々が前に乗り出してくる。
音楽に合わせてジャンプする、激しく踊る、頭を振り回す、ぐるぐる回る・・・・
私は呆然と彼らを見ていた。
この光景、どこかで見たことがあると思って考えていたら、
そうそう、テレビ番組でやっていた新興宗教の道場で、多くの人が一斉に身体を揺らして
トランス状態になっているやつ。
あれだ。
これは宗教だ。そしてこの特別な雰囲気の中で、トランス状態になっているのだ。
夫はどうしているかと見ると、別段踊ってもいないし、腕を振り上げてもいない。
普通にステージを見ているだけだ。
彼にとっては、私が好きな癒しの音楽なんかに癒されたくはなく、こういうロックやへヴィメタのほうがよほど癒しになるらしい。
耳栓を試しに外してみたら、ありえないほどの大音響が迫ってきた。
心臓マッサージのようなビートには慣れてきたが、この音はダメだ。
前座のバンドよりは、音楽らしいと思える曲もある。
ロックでも、私はフーファイターズは割と好きだ。彼らのようにギターだけで歌う曲もあった。
会場はもうすごいことになっていた。
とてつもないエネルギーが爆発している。
そのうち、前のほうから 人間が流れてきた。
大の字になった人間が、仰向けになって人々の頭上を「人間みこし」のように移動してくるのだ。
ずっと立ちずめで、足は痛いし、
30分もいればおなかが一杯な感じになるところを、1時間半もいた私をほめてあげたい。
ただ夫を監視するという目的のためだけに。
最後までいずに帰ってきた。
もう遅かったし、心臓はバクバクだし、もうたくさんだ。
幸い、夫は何も連れてこなかった。
またこういうのが来たらどうしよう・・・・
にほんブログ村
通勤の車の中では、マントラのCDなんかを聞いている私が、へヴィメタが好きであるはずがなく、
大のへヴィメタ好きの夫が一人で行くというので、やむにやまれず行ったのだ。
というのも、以前、やはりへヴィメタのライブに行った夫が、
そこで変なものを「くっつけて」帰ってきたことがあり、また何かを連れて帰ってきたら嫌だと思ったのである。
私が行ったからとて、連れてこないとはいえないにしても、お酒を飲まないように監視することはできる。
どうもお酒をたくさん飲むと、そういうものはくっつきやすい。
とにかく、
耳栓を用意して、半年前にオープンしたクラブ(日本では語尾を上げて読むらしい)に行った。
会場には既に多くの人達がいた。
ビートというのか、リズムの音が身体を突き抜けてゆく。
それは心臓に電気ショックを与えられているようだ。
頭の上に1メートルぐらいの高さにモヒカンをそそり立たせ、それをノシイカのようにテカテカに固めた人や(まるでノコギリザメ)
鉄腕アトムのような人や、珍しい人達がいっぱい。
椅子はどこにもなく、みんな立っている。
20分ほどして、バンドが出てきて演奏し始めた。
この人達がDEFなんとかね、と思っていたら、彼らは前座だそうだ。
歌というか、これは歌ではない。
メロディもこれといってないし、ただマイクをつかんで叫んでいる。
何曲歌っても、その違いがわからないし、歌詞があるかどうかもわからない。
観客はおとなしく聴いていて、へヴィメタといっても意外とこんなものなんだなーと思っていた。
ところがいよいよDEFTONESが出てきたら、会場は一変した。
後ろのほうから大きな圧力がかかって、人々が前に乗り出してくる。
音楽に合わせてジャンプする、激しく踊る、頭を振り回す、ぐるぐる回る・・・・
私は呆然と彼らを見ていた。
この光景、どこかで見たことがあると思って考えていたら、
そうそう、テレビ番組でやっていた新興宗教の道場で、多くの人が一斉に身体を揺らして
トランス状態になっているやつ。
あれだ。
これは宗教だ。そしてこの特別な雰囲気の中で、トランス状態になっているのだ。
夫はどうしているかと見ると、別段踊ってもいないし、腕を振り上げてもいない。
普通にステージを見ているだけだ。
彼にとっては、私が好きな癒しの音楽なんかに癒されたくはなく、こういうロックやへヴィメタのほうがよほど癒しになるらしい。
耳栓を試しに外してみたら、ありえないほどの大音響が迫ってきた。
心臓マッサージのようなビートには慣れてきたが、この音はダメだ。
前座のバンドよりは、音楽らしいと思える曲もある。
ロックでも、私はフーファイターズは割と好きだ。彼らのようにギターだけで歌う曲もあった。
会場はもうすごいことになっていた。
とてつもないエネルギーが爆発している。
そのうち、前のほうから 人間が流れてきた。
大の字になった人間が、仰向けになって人々の頭上を「人間みこし」のように移動してくるのだ。
ずっと立ちずめで、足は痛いし、
30分もいればおなかが一杯な感じになるところを、1時間半もいた私をほめてあげたい。
ただ夫を監視するという目的のためだけに。
最後までいずに帰ってきた。
もう遅かったし、心臓はバクバクだし、もうたくさんだ。
幸い、夫は何も連れてこなかった。
またこういうのが来たらどうしよう・・・・
にほんブログ村