太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ムービー ミュージアム

2012-02-21 09:04:17 | 日記
カイムキと呼ばれるエリアに、ムービー ミュージアムがある。

ミュージアムといっても、そこは映画館で、毎日いろんな映画をやっている。

席は20席。ひとり5ドル。

シートは全部、フルリクライニングのゆったり椅子で、最後まで快適に映画を楽しめるのだ。




「旭山動物園」をやっていたときに行きたかったのだけど、予定が合わず断念。

(「忠臣蔵が出ているんだよね」と夫が言った。西田敏行のことを、彼は忠臣蔵と呼ぶ)



今回は「ブライドメイド」を観に行った。

夫は何回か来たことがあるが、私は初めて。

非常にのんびりとした支配人らしき人が、ゆっくりゆっくり手続きしてくれる。

私の隣に座った夫婦は、赤ワインをボトルのまま、チーズやクラッカーも持って、まるで自宅の居間にいるような寛ぎぶり。

旦那さんのほうは、映画の後半に体の位置を変えようとして椅子から落ちるという酔いっぷり。(どうしたら、あのリクライニングチェアから落ちるのか理解不能)

小さなクッションを持ってきたり、空調対策にブランケットを持ってきたり、自由きままだ。


映画は、女の友情とか、心理とか、おもしろおかしく誇張してあって、笑って観られる内容だった。

とにかく椅子が楽なのが、すごくいい。

5ドルという値段も、日本と比べたら安いけれど、ハワイじゃ普通の映画も8ドルぐらいだからなあ。

今度は、食べ物や飲み物を持参で行こうと思う。




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黒いアレ

2012-02-20 14:43:37 | 不思議なはなし
『思考も感情も、自分が作り出しているのではなく、その辺に浮遊しているものを選んでいるだけ』


数年前、あるサイキッカーの講演を聴きに行った時に、彼女がそう言った。

「ほんとかいな!」

と私は半信半疑だった。だって、思考も感情も、私の中にあるとしか思えなかったから。


彼女は、人の思考が読める。

その人のまわりに、その人が考えていることが漂っていて、彼女にはそれが見えるし、感じることができる。

実際、その場にいた人たちの思考を的確に当ててみせた。


彼女が、その能力のスイッチをONにしたまま外を歩くと、

怒っている人、自分を責めている人の頭の上には、黒いモヤモヤしたものがあって、

そこいらへんにある、似たような黒いものが、磁石に吸い寄せられるように、そこに集まってくるという。

だから、怒り続けている人はますます怒り、黒いモヤモヤはその人を包むまでに成長してゆく。



怖い話だけれど、もしこれが本当なら、思考も感情も勝手に湧いてきて自分を襲うのではなく、

望まないものは選ばないことができる、ということでもある。





先日、ショッピングモールに行った時のことだ。



人ごみの向こうから、一人の男性が怒りながら歩いて来た。

顔つきもさることながら、もう体全体から「怒ってるんだぞ!」というのがわかる。

なにより、その男性の体のまわりに、かげろうのように何かがくっついているのが見えたのだ。

これが、あのサイキッカーの言う「黒いモヤモヤ」なのか??



私達は、無意識のうちに気配のようなものを察知する能力があるのだろう。

その人が動くと、スーッと人々が空間を作って、彼は誰と接触することもなく歩いている。

私はその人とすれ違う前にその場を去りたかったのだけど、人がいっぱいで左右にも後ろにも動けそうにない。



私にも見えるぐらいモヤモヤをくっつけているということは、たぶん、怒り続けているから、そこいらへんの黒い仲間をしこたま吸いつけているに違いない。

ビクビクしていると、あのモヤモヤを吸い寄せちゃう。でも移動する時間がない。



みるみる彼は近づいてきて、私は咄嗟に運転免許を取れたヨロコビを頭に描いた。


「シロ、合格よ」という、オババの台詞・・・

激しく笑った免許の写真・・・・



さらに、男性が通り過ぎるときには息を止め、親指を中に入れて拳固を作った(子供の頃、お墓を通るときなんか、これをやった)。

男性は私の横を通って、去って行った。

その背中には、まだアレがくっついたままだった。

どうかあの人が、今から車を運転しませんように。


嫌な気持ちは引きずらないようにしよう。

自分がアレを引き連れている図を想像すると、ゾゾーっとする。






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変な日本語

2012-02-17 08:28:51 | 英語とか日本語の話
商品のパッケージなど、日本人じゃない人が日本語で表記しているのだとわかる、へんな日本語を見かけることがある。

日本語なのに、漢字が中国だったり。

『ひぱてください』

小さい「つ」が抜けるのも多い。


こういうのを発見すると、クスッと笑えるので、買わないのにわざわざ間違いを探してしまう。


先日、アロハタワーに行ったら、こんなものを発見。





『ご注意てさい』


これが、1箇所や2箇所じゃない。あちこちにある。

最初に見つけた時にはクスッとしたけど、こんなに大きく何箇所にも書いてあると、

マジックで「し」と「くだ」を書き足したい衝動に駆られる。



でもこれは、もしかしたら間違いというよりも、書いていたらスペースがなくなってきたので、適当に省略したんじゃないかとも思える。

だってここはハワイだから、きっとそういうのもアリだと思う。


これからアロハタワーに行くたびに、見なけりゃいいのにコレを見て、悶々とするにちがいない。








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大福という名の・・・

2012-02-16 09:56:03 | 食べ物とか
冷凍大福を、気持ちが悪くなるほど食べてしまった愚かな私であったが(参照記事「過ぎたるは及ばざるがごとし」)、そののち自粛していたら、ようやく回復してきた。

このまま一生、大福が食べたくなくなるんじゃないかとヒヤヒヤした。

そして喜び勇んで、冷凍大福を4つ買った。

アメリカのスーパーは、買ったものを詰めてくれる人がいるのだが、若くてぽっちゃりした男性が冷凍大福をじっと見つめて

「これなに?」

「MOCHIだよ。フローズン モチ」

「何が入ってるの?」

すると、レジを打っていた女の子が

「アズキビーンズ。知らないの?私、それ大好物!」

ぽっちゃり男子は、「僕が食べる餅は、バター餅だけだから知らなかったよ」


バター餅、というのは、名の通り、餅にバターと砂糖をこれでもかと投入したもので、恐ろしく甘く、恐ろしくカロリーが高い。

ハワイではポピュラーなお菓子である。



「だから僕はこんな太っちゃうのかなあー。あはは」

「そうよ、アズキビーンズには脂は使ってませんからね、あんたもこれからコレを食べなさいよ」

と女の子は容赦ない。

私は、大福が好きという人に初めて出会って嬉しい限りであったから、

「家族も知り合いも、みんなコレは苦手だから、好きっていう人に出会えて嬉しいわー」と言うと

「うちじゃ、これは取り合いになるよ。だから名前を書いておくの」


ぽっちゃり男子は、まだ材料名なんかを読んでいる。

「ふうん、そんなに美味しいのかあ。凍ったまま食べるの?」

「違う違う、常温で2時間ぐらいおくか、レンジで30秒ぐらい温めて食べるんだよ」

「こういうのをスナックで食べていれば、きみたちみたいにスリムでいられるんだな・・・マクドナルドのダブルチーズバーガーなんか食べてちゃダメだねぇ」

「バーガーより健康的だから、ぜひ食べてみてよ」

「OK。今度会ったら感想を言うから待ってて」


そしてにこやかにその場を去りかけたら、ぽっちゃり男子が背後から

「名前なんていうんだっけ?」

というので、

「大福。だ・い・ふ・く」と答えると、


「さよならー、だいふく!」



・・・・・・私の名前を聞いたのか。



ま、いいや。

どうせすぐに忘れるだろ。




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闘うムーンプリンセス

2012-02-15 09:21:38 | 日記
日課の早朝ウォーキングをしていたら、今日は月がひときわ明るく冴えていた。

「日本のムーンプリンセスの話、知ってるよ」

と夫が言う。

「ムーンプリンセス?どういうの?」

「竹を割ると、中にコインと一緒に女の子がいてさ」

「ああ! かぐや姫 ね。竹の中にコインも入ってたっけ?」

「そうだよ」

「そうだったっけ?まあいいや。  で、月から迎えが来るんだよね」

「そうそう。それでお姫様が針で鬼の目を突くんだよね」

「・・・・・・かぐや姫はそんなことしないよ」

「するってば。読んだもん。悪い鬼をやっつけるんだよ?」

「それってピーチボーイ(桃太郎)じゃない?」

「・・・・・・あ、ピーチボーイだったかも。川から流れてきたピーチの中にコインが詰まってて・・」

「ねえ、桃の中にはコインはないよ、絶対」

「ん?だってそのあと、猿とか連れて鬼の島に行って、 針で鬼の目を突くんだよね


どうしても、コインと、針で鬼の目を突く場面が入ってくる。



「ピーチボーイってそんなことしたっけ?」

「あれ、じゃあ・・・亀に乗ってハーレムに行った人 だったかな」

「そりゃ浦島太郎だよ・・・」

「え、誰?」

「タロウ・ウラシマ」

「タロウは針で鬼の目を突いた?」

「突かない。突かないし、ハーレムにも行かない。あれは海の底のお城だよ。針って何の話よ?覚え間違いじゃない?」

「そんなことない!読んだもん。おばあさんが針で剣を作ってくれるんだ」

「あっ! いっすんぼうし !」

「なんて名前?」

「名前じゃなくて、小さい人って意味だよ。ああ、わかった。いっすんぼうし だったら針で鬼の目を突いたかもしれない」

「ほーーら、やっぱり正しかったでしょう?僕は何度も読んだんだ」(どや顔)




かぐや姫が鬼の目を針で突いた、って言ってたくせに。

セーラームーンじゃないんだから。

これじゃあまるで、シンデレラが毒リンゴを食べて眠ってしまい、助けに来た王子様が魔女の魔法でカエルに変身してしまったので、赤い頭巾をかぶった少女が魔女と闘うようなもんだ。

夫がこの話をよそで披露する前に訂正できてよかったかも。








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