太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

葛藤の書き込み

2012-12-09 08:21:48 | 日記
職場である本屋は、中古のCD,DVDや本を扱う店で、それらの買取もする。

ただ、あまりに汚れていたり、カバーがなかったり、書き込みがあると買えないものもある。

買取をするときには、書き込みがないか中身を確かめるのだが、

ある日本人女性が売りに来た、自己啓発本でもあり、起業したい女性向けでもある本の書き込みが臨場感たっぷりだった。



あなたは自分に正直でしょうか、というような問いかけの文章の横には、

「私?私は自分に正直か?どうなの?」

と鉛筆で書いてある。


直観を大事にして、型にはまった常識に振り回されないこと、という箇所には

「ちょっかんっていうけどーーーー じょうしき、じょうしき、じょうしきかあ」


人や世間のいうことを、自分よりも信じてしまいがち、の横には

「あるある!あるある!」


動かず考えてばかりいないで思い切って1歩を踏み出す、では、

「わかってる!!でもふみだせないから本を読んでるんじゃん!!!」



誰でも変化は怖いもの、という箇所が鉛筆で丸く囲まれており、

「そのとおり!」



答えを外に探しても、絶対に見つからない。答えはあなたの中にしかない、では、

「だからー、私のどこ?どこにある?」



焦らなくてもいい、でもタイミングは逃さずに、を囲んであって、

「今??」


楽観的であること、自分を信じること、と書いてあるページの余白に、

「これ!!!私に必要なもの。これこれこれこれ!!」


「でも、ほんとにだいじょうぶ?」


「だいじょうぶって何が」


「だいじょうぶじゃないってどういうこと」


「私はなにがしたいの」




しまいには、自己の中で会話が成り立ってる・・・・



こんなふうな大量の書き込みがあって、

数ページだったら消しゴムで消して買い取ることもできるけれど、あまりに多いので値段をつけられなかった。

値段をつけられなかった旨を伝え、その本を持って帰るか尋ねたら、破棄してくれていいと言う。



ものすごく真剣にこの本を読んで葛藤したと思われるその女性が、

無事にタイミングをつかんで、恐れを超えて行動できたかどうか、とても気になる。

もう必要がなくなったということは、

次の段階に進んだから、だといいんだけど。












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