太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

せっかち

2013-10-14 07:15:43 | 日記
私はせっかちではないはずだった。


父は相当なせっかちで、いつも「早く、早く」と言いながら生きている。

休日に家族で出かけたあと家に戻ってきて、部屋に入ってすぐに

「おい、飯はどうなってる?」

母も一緒にでかけて、今戻ってきたところだ。

それほどせっかちな父に比べて母は、万事につけのんびりでマイペース。

50年以上も連れ添いながら、せっかちを直そうとか、のんびりを直そうという気配はなく、

いまだに「遅い」「うるさいねぇ」と言い合いながら、仲良く暮らしている。



私は父のように、人をせかすこともないし、のんびりとはいえないにしても

それほどせっかちではないと思っていたのだ。

夫と暮らすまでは。



時間にルーズなのが平気なハワイの人達の中で育っていて、

夫は割と時間に正確な人間である。

それは私も承知している。

しかし、一緒に行動するときに、私の中の「せっかちスイッチ」がONになる。



たとえば、7時50分に家を出ようということになっていると、

私は10分前には出かける用意ができている。

夫は45分ぐらいになって歯をのんびりと磨き始め、のんびりと着替えて、

さあ出かけようか、という段になって

「あ、ちょっとトイレ」

しかも「大」のほうである。


私はじりじりしながらそれを待つ。



車に乗っても、もうちょっとスピード出してもいいのに、とか、

もうこの辺で車線変えたほうがいいんじゃ、とか、

何の時間の制約もないときなら、暢気に乗っていられるものが、

とにかく時間どおりに目的地に着くまで、気が休まらない。



本人はいたって暢気なもので、いつだって「大丈夫だから♪」と言う。

たいてい大丈夫なのだけれども、大丈夫じゃないときだってある。

美容院の予約に間に合わないことがあった。

気がせいて、私は予約時間の5分前に電話をいれ、少し遅れる旨を伝えた。

6,7分遅れで美容院の入っているホテルに到着し、夫は鼻高々に言ったものだ。

「ほうら。間に合ったでしょ」


いったいどのぐらいの誤差が、彼にとって「間に合った」のだろう。



私は実は、せっかちなんだろうか。


ここ何年も、時折そう思うのである。







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-10-16 15:50:52
>「ほうら。間に合ったでしょ」


しろにゃんダーリンのドヤ顔が目に浮かぶ

せっかちなのか、のんびりやなのかって
相手や所が変われば全然違ってくるものなんだね

自分はこういう人間だという自己評価や他者からの
評価がいかにいいかげんなものかというのが分かるね
しろにゃんも、ダーリンのように,え~?これでと
思うような事でドヤ顔決めてごらん^^
ひなたん (シロ)
2013-10-16 16:03:20
ひなたん、だよね?

ドヤ顔。それそれ、それよー。


自己評価が、かならずしも人の評価ではないんだよね。
その逆もあり。

私もドヤ顔、決めてみたいよー!!

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