パンデミック以来、コロナウィルスのために、それまでできたことができなくなったのは確かだが、
一方で、正直言ってそれだけが理由ではないことにも使われている。
私の職場でいえば、
「いつものアレ、ないの?」
「ああ、まだ入荷してないんですよ、Because of Covid-19(なにしろコロナで)」
「ツアー、いつ再開するの?」
「それが私たちにもわからないんですよ、なにしろコロナで」
「このクッキー、前のと少し変わってない?」
「パッケージを変更せざるを得なかったんです、なにしろコロナで」
コロナの名前は免罪符。
半分以上は実際にコロナが原因でもあるから、オーダーするのが遅れて、とか、
容量を少なくしたから、という理由よりも、遥かに都合がいい。
この騒ぎがおさまったらどうしよう、と思っているのは我が職場だけではあるまい。
この免罪符、なにかに似てると思ったら、更年期。
何かの体調不調で医者に行けば、言われる。
「ま、ようするに更年期ですね」
病気じゃないからよかったね、というところなんだろうが
なんか、ちょっとおもしろくない。
このコロナウィルス騒ぎには、終わりがある。
更年期には、あるんだろうか。
どうでもいいことを思うこのごろである。