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太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

手のひらから出るエネルギー

2025-04-25 08:48:32 | 不思議なはなし
20年ほど前に、レイキのアチューンメントを受けた。
当時、離婚して、新しい交際相手ともうまくいかなくなって、どんよりとしていた時期。
どうやって探し当てたか忘れたが、沼津市に住むKさんというスピリチュアリストの女性のところに行くようになった。
そこでレイキというものを知り、アチューンメントを受け、成り行きで他の人にアチューンメントをできる資格までとった。確か当時で10万円ぐらいしたと思う。
そこまでする必要があったかどうか、と後になって思うのだけれど、その時は暗闇を手探りで歩いているような気持ちでいたから、何でもいいからすがりつきたかったのだろう。

どうにかして幸せになりたいと思いつつ何か月か通ううちに、私はだんだん諦めの境地に入っていった。
もうなにもしないで流されるだけ流されて、辿り着いたところがきっと私の幸せ、だと。
それはとても自然で良い考えのように思えたし、本当にそうするつもりだった。
ところが、その途端にKさんに会えなくなった。
忘れたことのない予約日を忘れる、乗った電車が止まって間に合わなくなる、電話がなかなか通じない。

そうこうしているうちに、20年来のつきあいの美容師からAさんというエンジェルリーディングの人を紹介してもらうことになった。

AさんはKさんとは全く正反対で、いわゆる「突き抜けちゃってる」人だった。霊能力もKさんよりも圧倒的に強く、違う次元で生きているみたいだった。
Aさんのおかげで、私は自分の中の幸せになる力を思い出し、奮いたたせて見事に交際相手に振られ、その後2か月もしないうちに今の夫に出会った。
失恋した時はこの世の終わりかと思ったけど、Aさんいわく、私の本質は小躍りして喜んでいたらしい。
出される宿題は厳しかったし、手探りで歩いているような気持ちは変わらなかったが、美しくて明るく自信にあふれて突き抜けているAさんがいてくれることで、どこかでこれをおもしろがっている自分がいた。

後になれば、波動が低かった私はいきなりAさんには出会えなかったのだと思う。
まず、似た波動のKさんから始める必要があった。


レイキは今も私の中にある。
しかし、レイキを知るずっと以前から、手のひらから出るエネルギーのことは知っていた。
子供の頃、近所に「まひかりさん」と親たちが呼んでいるところがあった。
まひかりは、真光であろう。私は1度だけ祖母についてそこに行ったことがあったと思う。
大人になってから、仕事仲間の一人が、両手を合わせると気のボールができるよ、と言い、一緒に気のボールを作りあって遊んだことがある。
彼女がどんどん大きくなったそのボールを、腰痛持ちの人の背中に投げたら痛みがひいたのだという。


夫が、仕事で地面を掘る電動ドリルを使っていて、右肩を変に捻った。
小さな筋が、肩を動かすたびに鋭く痛む。
湿布を貼り、氷で冷やして、ストレッチをしても痛みは変わらない。
「レイキ」
と、寝る前に夫が言ったと思った。
それとも夫ではなく、私の頭にポンと浮かんできた言葉なのか。
とにかく普段は忘れているレイキを思い出し、寝ている夫の肩にレイキを送ってみた。
サインを宙に描き、3回唱えて手のひらをかざす。

そうしながら思い出すことがあった。
前の夫が膝が痛いと言っていたときに、同じように手をかざしたことがあった。「さらさらのきれいな血液が体中を巡っている」と念じながら。
皮膚がチリチリしてくる、と言っていた。何日かそうしていたら、痛みはなくなった。ただ自然治癒しただけかもしれないが。


夫の肩にレイキを当てていたのは、5分ほど。
「肩の痛みが完全に消えました」と念じつつ。
間隔をあけて、また5分。
そして翌朝。

「あれ、肩が痛くない!」

「ふふ、昨日レイキを送ったのさ」

「ありがとう!!99%元通りだよ」

まあこれも、冷やしたりしたおかげかもしれないんだけど。


でも私は信じている。
レイキのアチューンメントなど受けなくても、レイキなど知らなくても、
人には人を癒す力がある。
そう信じて手をかざせば、誰でもちゃんとエネルギーが出て来る。
「手当」という言葉があるように。
右手は、出す力。
左手は受け取る力。
人は自分が思っているよりもずっとスピリチュアルな生き物なんだと思う。








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