今日は月に1度、ジュディスの家に行って互いに絵を創作する日。
4時間ほどの滞在のうち、まあ半分はおしゃべりだけど、楽しく過ごしてお昼をごちそうになった。
そのあと、2,3用事を済ませて家に帰り、掃除をしたり、猫たちと戯れたり、
絵の続きをやって、夕方になり、シャワーでも浴びようとバスルームに行って、
靴を履いたままでいたことに気づいた。
ハワイの住宅は、日本のように靴を脱ぐ家が、アメリカ本土に比べたら多い。
でも、靴は脱いでも脱がなくても、という家もけっこうある。
ジュディスの家は靴のままで上がるが、ダンナのトニーはたいてい素足。
義両親の家は、一応脱ぐことになっているが、室内履きのまま出かけてしまうことも多いので、現実には両用。
こういうことが起こるのは、文化もあるが、住宅の造りも関係あると思う。
日本の住宅には必ず玄関に三和土(たたき)がある。
そして玄関を作ったら、靴箱も作るのが日本。
しかし、こっちの住宅に作り付けの靴箱という発想はない。
靴は服と一緒にクロゼットにしまうものだからだ。
だから、ドアの外に家族分のビーチサンダルが脱ぎ散らかしてあるのは、ハワイの風景の一つになっている。
家を建てたとき、なぜ靴箱を作らなかったか悔やまれる。
玄関をあけるとすぐそこはリビングとダイニング、という、玄関スペースがないのがこちらの普通の住宅で、(お屋敷は別)
家の中に靴箱を作るのは難しいけど、うちの場合、玄関ドアの外側にちょうどいいスペースがあったのに。
今は階段の近くに、既成の靴箱を置いて使っている。
31センチの夫の靴はでたらめに場所をとってしまい、それほどは収納できないんだけど。
というわけで、我が家は靴を脱ぐようにしているけれど、荷物を持ったまま家に入ると、両手がふさがっていて靴が脱げない。
家に入って荷物を置いてから靴を脱ぐつもりが、そのまま忘れる。
ということが、多々起こる。
さんざん引きずりまわしたスーツケースを、無造作にベッドの上に置くのでいつも私に非難される夫が、律儀に靴を脱ぎ、
私はさんざん歩き回った靴で家の中を歩いているのである。