太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

タイミング

2015-11-05 21:33:41 | 日記
平日休みの今日、Jの家に行き、ランチをした。



Jはイギリス人で、韓国人の夫を持ち、水彩画のアーティストである。

Jに初めて会ったのは3年近く前の、コラージュのワークショップだった。

初対面で、その人と仲良くなれそうな気がするとか、苦手だといった印象を感じることは多い。

そしてだいたい、その印象は当たっている。

Jとは、最初からなんとなく気が合った。


2回目に会ったのは別のワークショップで、

そのあと数回、メールをやりとりしただけで、ぷっつりと連絡をとらなくなった。

それから2年半。


先週、Jが私の作品を展覧会で見た、といってメールをよこした。

いつか会いましょうよ、と過去も何度も言い合って、でも実現することはなかった。

今回も、会いましょうよ、いいね、のあと、「じゃあ来週は?」と聞いてきた。

そして今日、会うことになったのだった。



私は五目寿司を作り、市販のロールケーキを持って行った。

Jはほうれんそうのキッシュを作って待っていた。


庭が見えるテラスでランチを食べ、一緒にコラージュを制作した。

2年半も会っていなかったことなど嘘のように、私たちはしゃべりにしゃべり倒した。

家族のこと、自分のこと、更年期のこと(Jは私より2つ上だ)、アートのこと、

あれもこれも話したくて、ろくに作品は進まなかったほどだ。

不思議と、言葉の壁などなにも感じない。

私が伝えたいことは自然と伝わるし、Jが言いたいことはみんなわかる。



「どうしてこんなにあなたのことを近く感じるのかなあ。姉妹みたいよ」

Jが言った。

それは私とて同じ気持ちだった。

Jのユーモアのセンスも、相手を思いやる気持ちも、正直さも、とても私には心地がよいもので、

ただ私が日本人でJがイギリス人という違いしか、二人の間にはないのだ。



職場の同僚とは仲がいいけれど、仕事以外に個人的に会うことはない。

平日となれば、私が休みなら誰かが仕事をしているわけだし、

仕事が終わればそれぞれに忙しい。

唯一、一緒に出かけられる友達は、平日休みがない仕事に転職したばかりで、

先週、「平日ランチはこれが最後だね」と言って会いおさめをしたところだ。



そのタイミングで、Jとの交流が復活。


今日、あまりに楽しかったから、これから月に1日、こうして会うことを約束した。


誰かと近くなるのも、疎遠になるのも、みんな理由がある。

日本の友人で、知り合ったのは25年も前なのに、その間4,5年も音信不通だったかと思うと

突然連絡を取り出して、またぷっつりと途絶える人がいる。

不思議なのは、連絡を取り合うのは、それがみんな私の大きな転機の前で、

彼女は大きな一役をかったあとで、また消えてゆくのだ。





起きて欲しいことが起きなかったり、起こってほしくないことが起きると

そのたびにストレスを感じるけれども、

来た道を振り返れば、

どんなふうにみえても、すべてはベストのタイミングで起きたり

起きなかったりしていることを認めないわけにいかないのである。









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