ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

バリアーフリー展の感想

2009年04月22日 | 社会福祉士
 大阪のインテックスで4月16日から18日に行われたバリアフリー展に、今年もいったが、少し規模が縮小したような気がした。そう言えば、「日産」がブースをもっていなかったが、これも不景気のあおりであろうか。

 このバリアフリー展は今年が15回目であるそうだが、東京の既に35回開催している国際福祉機器展 (H.C.R.)と並んで、日本ではバリアフリー製品に関する二大イベントである。私は、介護保険制度ができる前の1995年頃から毎年行っているが、時代と共に出展事業者も浮き沈みがあり、変化してきたことを、ひしひしと感じている。

 介護保険前夜の時は、ヘルパー事業者や介護のソフト事業者、福祉用具事業者が多かったが、2006年からの介護保険改正前の時期には、筋力トレーニングの機器が多くを占めていた。ここ最近では、介護報酬のマイナス改正もあり、介護保険に関する事業者が縮小し、大手の自動車会社が大きなスペースを使って、「車いす仕様車」を展示することが特徴であった。今年は、これも縮小気味でなっている。た。

 今年の展示で目立ったのは、1つは韓国がコーナーを設けて、韓国製介護機器の展示が行われていた。介護保険制度ができ、一応は福祉用具のレンタルサービスも始まっており、将来は韓国との福祉用具の販売競争が日本でも起こるような予感がした。

 もう一つ、多くの人が集まり人気があったのは、大和ハウス株式会社が展示していたロボットスーツ「HAL(TM)」福祉用であった。これは、搭載されたセンサーが筋肉を動かそうとする脳からの生体電位信号を皮膚表面で検出・増幅し、内蔵されたコンピューターに送信し、装着されている方の動作を支援する、自立支援ロボットである。この展示場では、このロボットの疑似体験ができるようになっていた。ここからは、バリアフリー展で、介護等の作業用ロボットの展示が大きなスペースを取る時期がそう遠くないように思えた。

 今までのバリアフリー展を振り返ると、介護保険を含めて、日本の介護の動向を読み取れるように思う。是非、来年は、多くの事業者が展示してくれる、右上がりのバリアフリー展になって欲しいと願っている。来年のバリアフリー展は、4月15日から17日に開催されるそうである。