陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

辞書あそび

2014-05-02 06:09:33 | 

昔の小説を読んでいると、翻訳も文語的な表現が多いです。
前後の文脈からなんとなくわかりますが、たまには辞書をひきながら読んでみようかと酔狂な私。

バルザック短編集 「ことづけ」「恐怖時代の一挿話」より

かてて加えて・・さらに。その上に。おまけに。(ちなみに「かてて」の漢字は偏が米で作りが柔です。)

擾乱・・入り乱れること。乱れ騒ぐこと。

ちなみに、「恐怖時代の・・・」は、フランス革命直後のお話のようで、ルイ十六世のために極秘でミサをするお話です。時代背景を知っていたほうがより楽しめると思います。
(といいつつ、訳注にはバルザック自身がこの短編を書くにあたって、時代錯誤をしているとの指摘がありますので、少々ややこしいです(苦笑))。

それから、これも訳注からですが、熱月と書き、テルミドールとルビがふってあります。
これは、1793年に採用されることになった共和暦の月の名のひとつだそうです。
日本の睦月、如月・・のようで興味深いです。これも調べてみると面白そうです。