自然のシャワーを浴びながら:パート2

定年後の主人と晴歩雨読の日々。同じタイトルのニフティのブログ の続きです。

大谷磨崖仏(大谷観音)

2019-06-25 | 国内旅行(温泉)
東北4日間の旅の最終日も小雨交じりのお天気になったから、ロビーからの志津川湾の色も冴えない。
露天風呂からも日の出が見えるはずだったが……。
昨日仙台駅で牛タンランチをするつもりでいたが、日曜日でもありちょうど昼時だったのでどの店も長蛇の列でまいった。
結局時間がなくて食べれなかったけど、今日も仙台では時間がなくて宇都宮駅で餃子ランチとなった。
宇都宮といえば餃子の町で有名なので、12種類の一番人気の餃子をオーダーしたが、見た目はどれも全く変わり映えしなかった。
宇都宮駅で下車したわけは日本最古の石仏・大谷観音に会いたかったから。
大谷寺の正面には凝灰岩の崖があり、自然の力で削られた雨の当たらないくぼみができている。
そこにいにしえの人々が仏像を彫ったのだが、中でも本尊の先手観音菩薩立像を一目見たかった。
当然写真撮影は禁止だからポスターを撮った。
寺の入り口を入ると寺の本堂に覆いかぶさるような奇岩が目に着いた。
大谷石は海底火山の爆発で噴出した軽石流が堆積し、何百万年もかけて岩石になったもので、凝灰岩に分類されるそうだ。
本堂には本尊の先手観音菩薩立像、釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊の10体の磨崖仏があった。
固い岩面に彫刻して赤い朱を塗り、粘土で細かな化粧を施しさらに漆を塗り、一番表には金箔が押されていたそうだ。
今では見る影もなく色あせているが、平安時代に弘法大師が岸壁に刻んだというから驚きだ。
近くの高さ27mの平和観音(これも大谷石で造られているが)もついでに見に行った。
太平洋戦争の戦死戦没者の供養と世界平和を願って彫刻されたとか。
階段を登って行くと観音様の横顔が近くに拝めた。
採掘場だった岸壁に彫られた平和観音は、思っていたよりビックサイズでビックリした!
近くには天狗の投げ石と名付けられた今にも落ちそうな岩も。
大谷地区は不思議な形の岩の宝庫だった。
自然の造形もあれば、長年の採掘で彫られた垂直の岸壁などもあり、どこにもない珍しい風景があった。
小雨の中奇岩を見ながら歩いて大谷景観公園まで来たが、ずーっと岸壁が連なっていた。
名勝・御止山と呼ばれている岩。
ドンドン歩くに連れドンドン奇岩が現れた。
亀岩、越路岩、ラクダ岩、兜岩、鶴岩、材木岩、達磨岩など、どれがどれだかよく分からなかったけど……。
道路の両側にせり出すように岸壁や奇岩が見られて、そのうちに飽きて来たほど。
でもこれほどの奇岩群が見れる場所は他にはない。
石の里大谷は東北の旅を締めくくるにふさわしい実に魔訶不思議な所だった。
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東北旅行3日目

2019-06-25 | 国内旅行(温泉)
夜見た星空がメチャきれいだったが、宿の部屋から見た日本海と向かいの島。
朝食前に男鹿半島のゴジラ岩まで朝の散歩に出かけた。
鉛色の空だったけど気持ちの良い空気を吸いながら、海とたくさんのカモメの鳴き声を聞きながら。
奇岩が海辺の至る所に見られたが、岩がもろくて浸食されやすいようだ。
名もない岩だけどなんだか名前を付けたくなった岩。
これはすでに名前があって帆掛け岩というらしい。
海辺の可愛らしい小さな花発見。
宿から歩いて20分くらいで昨日雨の中で見たゴジラ岩に到着。
双子岩を超えた先にゴジラ岩があったが、最近ポスターなどで夕日に染まるゴジラ岩がブームになって駐車場を拡張していた。
今回観光協会から送ってもらっていたパンフレットにも掲載されていたのに、見落としていた観光地があった。
なまはげラインの車内のポスターを見てガーンと殴られた思いがしたが、男鹿駅にも大きな写真が……。
こんなブルー一色のアジサイ寺(雲昌寺)があったなんて………。
しかもちょうど見頃だったのに……。
後ろ髪を引かれる思いで男鹿駅から一路仙台駅へ。
ほんとに皮肉なもので今日はほとんど移動日なのに太陽がサンサン。
今宵の宿は以前から泊まってみたいと思っていた南三陸のホテルKで、仙台駅から送迎バスにて到着。
部屋からはたくさんのカモメが飛び交う姿が見られ、10階のベランダにもやってきた。
志津川湾に建つ温泉ホテルなので湾の景色がすぐ目の前で、でも湾といっても海と同じようなものだった。
露天風呂からはこんな景色が広がり、海との一体感のある温泉だった。
広がる水平線を眼前にゆったりとあたたまる至福の時間が過ごせた。
でも今まで一番海との一体感に包まれた露天風呂は、今は亡き母と一緒に泊まった長崎から船で行った伊王島にあるホテル。
露天風呂からすぐ手が届きそうなそばに海が広がったいた景色は忘れがたい。
夕食はアワビ・フカヒレプランにしたので、昨夜に続いて海の幸満載で食べ切れないほどだった。
生うにも美味しかった。


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寒風山

2019-06-25 | 国内旅行(温泉)
東北の旅2日目は出羽三山の湯殿山に行く予定でいた。
だが湯殿山は三山参りをする修験者の最終目的地であり、参拝者にはいろんな制約がありちょっと引けてしまった。
羽黒山で現世の幸せを祈り、月山で死後の浄土を願い、湯殿山で功徳を積み再び生まれ変わることを願うという信仰が息づいているらしい。
なので鶴岡駅から秋田経由でまだ行ってなかった「なまはげの里」で有名な男鹿半島へ。
朝ご飯をゆっくりと時間をかけて景色を眺めながら、部屋からはまだ残雪の残る月山が見えていた。
朝食後バスの時刻まで時間があったので、蓮の花が咲いているニ夜の池付近を散策した。
怖いくらい静寂そのもので、時折モリアオガエルの合唱が聞こえてきた。    
物音も水音も何もしない朝のひとときを独り占めして。
秋田からはツートンカラーのなまはげライン(アキュム)で脇本駅まで移動。
アキュムは初めて乗ったが蓄電池電車で、なまはげの顔の色である赤と青を使っていた。
米どころの庄内平野を静かに走り抜けて行った。
なまはげラインの各駅にはこのような独特な駅名表示が印象的だった。
印象的なのは駅舎もそうで、こじんまりとした小屋のような脇本の駅舎だった。
男鹿半島にはなまはげ伝承館などあるが、観光のなまはげは以前にも会った事があるので今回は芝生に覆われた山・寒風山へ。
いわゆる有名な観光地もいいけど、自然豊かな山や海はもっといいというのが私の持論。
大半が緑の芝生で傾斜が緩やかでパラグライダーが飛び立つ寒風山は標高355mの丘。
登山口までタクシーしかないが、山頂からは八郎潟や鳥海山など360度の眺望が望める。
望めるはずだったが、人生とは皮肉なもので、登山口に着いた途端に小雨が降り出した。
小雨ながら八郎潟はじめ日本海や男鹿半島の先っぽの入道崎、なまはげ発祥の地・真山などが見渡せた。
山頂には回転展望台があり、車でも来れるので観光バスが来ていた。
こんな可愛いなまはげもあり?
寒風山というから相当風が強いかもと思っていたが、幸いそんなことはなかったが真冬はどうだろうか。
山頂からはこれから登るひめ岳が見えていた。
いったん下山して今度は小高い草原のような丘のひめ岳へ。
山頂直下は急登だったが、山頂にはピークを示す道標はなく歌碑があった。
湾曲した海岸線と秋田方面が見渡せたし、ノハナショウブの花も咲いていた。
寒風山食堂でなまはげソフトクリームを食べながら、店の人と雑談しながら呼んだタクシーを待った。

ネーミングの割にはただビスケットの角が刺してあるだけの普通のソフトクリームだった。
いかにも手作り感いっぱいのなまはげがいた。
待つ間に小展望台がすぐ近くだったのでついでに登ってきた。
そしたら寒風山とひめ岳の2座がよく見えた。
脇本駅からさらに男鹿半島の最終駅・男鹿へ向かった。
男鹿駅にはなまはげがいっぱいいた。
さすがなまはげの里というだけあって、あっちこっちにいた。      
男鹿半島での宿は日本海に面した旅館Hで、宿のご主人が近くの観光へ連れて行ってくれた。
だが残念な事に雨脚がひどくなり……。
でもシルエットがゴジラそっくりの岩まで岩場を歩いて見に行った。
近くに灯台も。
時折雲の切れ間から射す夕日だったが、夕日に染まるゴジラ岩が見たかった。
それから大桟橋という所を崖の上から眺めた。
男鹿半島は波の浸食で造られた洞窟などが見られるというが、船に乗らないと見られない。
宿では昨日は山の幸だったが今宵は海の幸尽くしで。
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羽黒山

2019-06-25 | 国内旅行(温泉)
梅雨の時期だが今年も4日間乗り放題の切符で、相棒と東北地方を旅してきた。
毎度自分で行きたい山と温泉を繋げて、時には有名な観光地をプラスしたプランを立てて出かける。
今回は静寂な自然と1400年の歴史・文化の出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)のひとつ羽黒山に参拝に行った。
山岳信仰では西の伊勢参りに対し、東の奥参りとも呼ばれているそうだ。
以前に月山登山はしたので、今回は羽黒山の国宝五重島塔や杉並木を歩いてきた。
東京から新幹線で新潟まで行き(2階建てのMAXとき)、在来線羽越本線に乗り換えて鶴岡駅まで、さらに月山行バスにて羽黒山まで延々と6時間の長旅だった。
車窓からの日本海や佐渡島が退屈しのぎになった。
ついこの間新潟地震があったばかりで羽越本線の車内からは、ビニールシートで覆われた屋根がたくさん見られ、特にあつみ温泉付近は被害がひどかったようで地震の被害の凄さを感じた。
随神門にてバスを降り、そこからが羽黒山まで参道の石段2446段(約2,2キロ)が続いていた。
まず随神門をくぐり抜け参道を歩きだすと、森林の清々しさが心地よかった。
幸い雨にならなくて石段が滑ることがなかったが、うんざりするような石段の多さだった。
でも私にとっては石段の左右の老杉にタッチしながらの石段登りは楽しかった。
始めのうちはタッチしながら登っていたが、そのうち大杉の多すぎにもどれだけの数のタッチがあるかと……。
樹齢300年から600年ぐらいの老杉の並木は、日本広しといえどここでしか見られないと思う。
やがて一の坂に差し掛かると高さ29mの5重の塔が見えて来た。
三間五層の均整のとれた優美な姿で、しかもけばけばしくなくてひっそりと建っていた。
近くにそびえたつ翁杉(じじすぎ)とご対面。
婆杉(ばばすぎ)もあるかと思ったけど……。
天然記念物のこの老杉は樹齢1000年余り幹周り10mで堂々たる風格があった。
ここまでは徒歩10分くらいだから観光客が多くいたが、そこから先の二の坂になると人がほとんどいなくなった。
二の坂茶屋までは別名「油こぼし」といわれるほど急坂だった。
また参道の途中には大杉と共に多くの社がありタッチしながら参拝しながら。
三の坂付近には田谷村杉といって約1000本の大杉が左右並んでいて圧巻だった。
三の坂を登り切った所にあった羽黒山参篭所(宿坊)の斉館まで来たらもうあと一息だった。
私たちも高野山や東京都・御岳山の宿坊に泊まったことがあるが、随神門までの道の両側には多くの宿坊があった。
今回は精進料理尽くしの宿坊は避けてさらに上の羽黒山山頂へと登った。
鳥居をくぐると月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した三神合祭殿があった。
出羽三山の神々が祀られているから、参拝すれば一度に三山を巡るのと同じご利益があると言われている。
残念なことに一部リフォーム工事があっていたが、総うるし塗りの内部など見応え充分だった。
ピークハンターとしては414mの羽黒山の山頂は?と神社の人に聞いたら、羽黒山の神社がある一帯全部が山頂ですとの事。
鏡池にはモリアオガエルの白いタマタマの卵があり、大鐘もあり、いくつかの社もあり、出羽三山歴史博物館もあった。
ゆっくりと歩いて見学しながら2時間ほどで出羽山頂にあるバス停到着。
ここから今宵の宿・休暇村羽黒へバスにて5分ほど移動。
夕食には秋田のお米「はえぬき」や「つやひめ」が出たり、さくらんぼも。
思っていたより石段が凸凹していて歩きにくかったが、パワースポットだけに一度は訪れたいと思っていた。


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