続・知青の丘

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五十嵐秀彦句集『暗渠の雪』(令和五年六月、書肆アリス)

2023-06-30 08:57:24 | 俳句
<<雪原に真つ赤な斧があり眠る>>



第2句集『暗渠の雪』より共鳴句11句抄

12 雪原に真つ赤な斧があり眠る
65 肩薄き少女は突けり心太
86 白鳥帰る革命は婚期を過ぎて
90 これが海鞘あれがアンドロメダ静寂
                                 (ルビ:しじま)
100 雪の朝死者には借りがあるのです
107 目の下の隈がゾルゲに似て青野
113 やがて来る人に手を振る野分かな
131 夏の夜や思想死に似て望郷詩
160 闇を抱き火を抱き苧殻こぼれけり
     苧殻・・・おがら
176 水温むイエスの髭を誰が剃りし
186 たて笛の穴に西日のファを探す

また、
眼や手や靴等「洗」う句が6句も収録されていて
不思議な気がしました。

49  栗の花だれかを洗ふゆめに醒め
87  北辺の薔薇に汚れし手を洗ふ
95  秋時雨天使見るため眼を洗ふ
127 春泥や越境の靴洗うとき
129 櫻散る両眼洗ひしのちのこと
173 湯ざめして人を洗いし日のごとく

ほとんど接点のない方からの
(とはいえ、同じ現代俳句協会員ですが)
ご恵贈でした。
ありがとうございました。

五十嵐秀彦氏は、
1956年生まれで
北海道は札幌市在住。
現在、中北海道現代俳句協会会長。


さて、南のほうでは
鬼灯と鬼百合の季節になりました。

散歩中に
同じ団地内のかたが
鬼灯を切って下さいました。

(自家用に採っておられたとおもうのですが
食べきらんから食べてと
キュウリ1本やナス3本にインゲンも~)

今度のWe16号で
男波弘志さんが、
エゴンシーレと鬼灯について
エッセイを書いて下さっていて、
中の朱色の実を揉んでみようかなと思いました。

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