続・知青の丘

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

『証言・昭和の俳句』を読んでいてビックリしたことが

2022-01-20 23:41:09 | 俳句
ブックオフオンライン古書で千円安で手に入れた本です。
要らんことですがー

2021年8月15日発行、コールサック社
聞き手・編者 黒田杏子

全527ページに及ぶ分厚い書で、
まだまだ83ページ当りなのですが
鈴木六林男への黒田インタビュー(「証言」)のなかで
「三鬼の名誉回復裁判」(P64)という項に出くわした。

なんのことだろうと読み進めると
昭和54年に小堺昭三なる作家が
「京大俳句事件」の裏話のようなものを書いた『密告』なかで、
俳壇で通用している名前を用い
西東三鬼を、何と「特高のスパイ」として
描いたようなのである。

で、鈴木六林男が異議を唱え、
三鬼の次男斎藤直樹を原告とし
著者の小堺昭三と発行社の(株)ダイヤモンド社を被告として
訴訟を起こしたというのである。

「死者の名誉回復」のための裁判であり、
新興俳句の存続をかけた闘いだったという。

鈴木六林男曰く、
「もっとも、ぼくにしてみたら、西東三鬼さんの名誉回復と同時に、そのままにしていたら、新興俳句そのものが抹殺されてしまう、俳句史的に葬られる、それが残念でしたから、勝つか負けるかわからんけれど、一丁、やるかということで。それにぼくは、やったことのないことをやるのが好きやからね(笑)」

「昭和五五年(ワ)第五六四号謝罪広告等請求事件」
(西東三鬼 名誉回復裁判 と入れてネット検索したら
判決及び判決内容全文が読めました)

心ある俳人が原告側の証言をするなかで、
山本健吉は断ったとか・・・
著者の小堺は
嶋田青峰の息子嶋田洋一に取材したのだとか
裁判費用捻出のこととか
色々詳しく書いてあります。

結果、勝訴して
(昭和58年3月28日判決言い渡し)
簡単にいうと
謝罪広告(別紙記載)を
朝日新聞と毎日新聞の朝刊全国版社会面に
各1回掲載せよと。

裁判というものはどちらを勝たせるかで
法律の適用をするものだから、
有るのは勝つか負けるのみ
正義が勝つわけではないけれども
三鬼さんの名誉が回復されてほんとに良かったです。

(ウィキペディアより三鬼の句8句)

水枕ガバリと寒い海がある
算術の少年しのび泣けり夏
白馬を少女瀆れて下りにけむ
中年や遠くみのれる夜の桃
おそるべき君等の乳房夏来(きた)る
露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す
広島や卵食ふ時口ひらく
頭悪き日やげんげ田に牛暴れ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こういう記事を書いたあとで
ナンですが
きょう、「肉のドッキン市」に肉買いに行きました。
昨年末の31日以来だったのですが
なんとなんと解体中でした。
そして、なんと12月31日は
店じまいセールだったようなのです。
そんなの何も知らないで
31日も午後になると
4割引きとかするんだね
などとうちのと話したりしていたのでした。
そういうことだったのかあ~と
きょう分かった次第です(笑)。

でもポイントが溜まっていたんだよねえ~

麻生田のイオンのワイドマート(1月16日まででした)も
肥後銀行立田支店も
熊本銀行麻生田支店も
3月までには統廃合のもよう。

馴染みの店が無くなり、
馴染みの銀行が遠くなります。

21日追記)
熊本銀行麻生田支店は、
1月14日(金)までの営業だったみたいです。
きょう、貼り紙を見てきました。
なんだかなあ~

22日追記)
裁判関連でここに追記しておこう。
きょう、知ったこと。
そして、とても悲しくなったこと。

拙ブログ2020年7月14日に
「乳腺外科医逆転有罪!」と題してUPした記事に関連して。

この実刑判決のあと、
その医師の息子さん(12才)が自殺したそうだ~
ああ~なんてことだろう。

この裁判は最高裁に上告され、
2022年1月21日に結審したそうだ。





コメント    この記事についてブログを書く
« 拝受賀状5種 | トップ | 俳句短歌誌『We』 第 13 号... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事