G's HOME日記

群馬の田舎から情報発信!

『コンサルタントの「質問力』(野口吉昭)

2008-07-05 20:29:11 | 読書日記
 多くの基本的なコンサルティング&スキルの中で、「質問力」はコンサルタントに特に必要なもの。
 いい質問は、いい空気を作るし、いいコミュニケーションを作る。いい質問は「動機付け」の結節点であり、エネルギーの素である。質問は、そのときの言葉だけでなく、準備・本番・アフターというプロセス全体でもあり、質問する人間の人生そのものと言える。

 著者は質問力を3つ挙げている。
 質問力1 「仮説力」
 質問力2 「本質力」
 質問力3 「シナリオ力」

 質問力は、仮説力・本質力・シナリオ力の組み合わせによって威力を発揮する。この三つの能力は、単独では存在しえない。いつも一緒に動き。いつも同時に相乗化される。
 
 コンサルタントも、ただ一方的に自説を述べるのではなく、相手とのコミュニケーションを繰り返すなかで、問題の本質に迫り、解決策を見出すものなのです。
 だからこそ、「質問力」にこだわり、そのスキルの充実に力を注いでいるのでしょう。
 しかし、これはコンサルタントだけに限らず、様々なビジネスの場面でも求められているスキルであり、私も身に付けなければいけないと痛感させられました。

 本書の中で紹介されている例で、『トヨタ自動車では「なぜ?を5回繰り返せ」を実施している。』というのがある。なぜを繰り返すことで問題の真因に迫ることができるからだ。
 これは、すぐにでも使えます。1つの問題解決を考えるにあたり、なぜを5回、自問することで、問題の本質を捉え、より良い解決策を見出せるような気がします。

 また、ちょっと「質問力」からは離れますが、企業のトップは「人材・資金・モノの最高な資源配分を考える」ものであるらしい。
 この最適化を実現することで、企業力をアップすることが可能なのです。こんなことは人任せにはできませんよねえ。これを部下に任せてしまうと、組織のあり方に歪みがでてしまうのでしょう・・・。