2010年2月22日のブログ記事一覧-四季の書斎世界は破滅に向かっている。

芋虫（キャタピラー）　江戸川乱歩　短編　大変汚い小説である　寺島しのぶ、ベルリン映画祭で最優秀女優賞

2010年02月22日 18時46分48秒 | 日毎起こること

昔々、江戸川乱歩の『芋虫』を読んだ時、随分汚らしい作品を書くことが出来るものだと思ったことがある。

キャタピラーと聞くと三菱のキャタピラーというふうに思う人もいるだろうが、わたしなどのような渓流釣り師は夏場の渇水期に使う毛虫のことを連想する。

毛バリで青い毛虫を巻くのである。

夏場の間、木々の葉っぱに付いた毛虫が川に落下するときそれを狙うヤマメやイワナが素早く捕獲するのである。

江戸川乱歩の『芋虫』は戦争で手足を無くした帰還兵の、股間のものだけは無くさないで送還されてからの話になる。

その股間のものが若妻に夜となく昼となく求めていく話でもある。

こんな内容の話で女優賞を貰うのは流石、歌舞伎役者の娘である。母親は刺青の似合う女優でもあった。

随分汚らしい作品を映画化するなと思っていると、受賞の代人を務めた監督の顔見て納得した。
どこかの組にでも属しているような、あるいは小さな組の親分のような感じが漂っている。

この作品を読んでいると、「われわれ人間は薄汚れた精液によって、コントロールされている」と言っているようだ。

ドーキンスがわれわれ人間が遺伝子を運ぶための舟のようにいうが、本質はどこにあるのだろう。

生意気になった女がまたひとつ世の中を堕落させて行くであろう。

この女優や歌舞伎界はいままで以上に鼻が高くなり、クレオパトラも顔負けで、だれかがロゼッタ石を見つけてクレオパトラの名前を書き換えそうである。

エジプトカイロのオペラ座は日本が資金を出し、こけら落としに「歌舞伎」をやったそうだが、相当不評だったが、日本の新聞では大成功となっている。これでは戦時中のマスコミと同じではないか？

クレオパトラもやっかみを覚えているのかどうか？　賞を貰った女優はクレオパトラ越えをしたと信じているのかもしれない。

そういえば渡邊淳一の「愛の流刑地」の映画にも出演したのであろう。
艶技がお好きな女優さんなのであろう。

『芋虫』再読してみたが、随分お下手な小説ですね。
身動きのできない盲目になった芋虫がせっせと階段をおり、草場に隠れた古井戸目掛けてボチャンと落ちていくが、周辺の描写も考え合わせると、江戸川乱歩さんも随分お急ぎだったようです。

『芋虫』

登場人物
須永時子（すながときこ）
本作の主人公。夫を虐げることを至上の悦びとしている。
須永中尉（すながちゅうい）
時子の夫。戦争で負傷し、五体の機能をほとんど失った。金鵄勲章を下賜される。
鷲尾少将（わしおしょうしょう）
須永夫婦に家を貸している予備少将。
[編集]
あらすじ

傷痍軍人の須永中尉を夫に持つ時子には、奇妙な嗜好があった。それは、戦争で両手両足、聴覚、味覚といった五感のほとんどを失い、ただ視覚と触覚のみが無事な夫を虐げて快感を得るというものだった。夫は何をされてもまるで芋虫のように無抵抗であり、また、夫のその醜い姿と五体満足な己の対比を否応にも感ぜられ、彼女の嗜虐心は尚更高ぶるのだった。

ある時、時子は夫が僅かに持ちうる外部との接続器官である眼が、余りにも純粋であることを恐れ、その眼を潰してしまう。悶え苦しむ夫を見て彼女は自分の過ちを悔い、夫の身体に「ユルシテ」と指で書いて謝罪する。

間もなく、須永中尉は失踪する。時子は大家である鷲尾少将と共に夫を捜し、「ユルス」との走り書きを発見する。その後、庭を捜索していた彼女たちは、庭に口を開けていた古井戸に何かが落ちた音を聞いたのだった…。

日本全国バンクーバーオリンピック一色になっているがメダルが少ない

2010年02月22日 12時57分00秒 | スポーツ

アジアの中では韓国が活躍している。

日本は毎日毎時間オリンピックをどこかで放送している。

これだけやっても、いや実に選手たちは人生のすべてを賭けていながら、
あれだけマスコミが騒ぎ回っている割にはメダルには届かない。

応援する人々の数も少なくはないであろう。

少なくとも韓国よりは人口が多いのである。

わたしはそれほどオリンピックに興味はないが、日本を応援するという趣味はない。
昔は国籍抜きに優秀な選手や美しい演技をする選手に興味を抱いたものであるし、
わたしの記憶では名前だけであるが、ジャネット・リンやコマネチの名前を覚えている。

一流の選手たちも世の中の人々の記憶にとどめられていることは少ない。

他人というのも無責任なものである。
応援とは言っても、選手たちに資金提供や場所や食料を提供するわけではない。

「頑張れ」など言っても言われなくともあまり効果がないように思える。

わたしのまわりの絵描きや工芸家や物書きや作曲家や思想家たちは一部有名になっているものもあるが、
応援の声などひとつも聞いたことがないだろうが、毎日毎日頑張っている。

それは他人の応援の声ではなく、彼らの内なる声によって頑張っているのである。

毀誉褒貶には動かされないように修行もしてきたが、聞く耳はだれよりも持っているし、
スポーツ選手のようなはしたない人間はいない。

ちやほやされればされるほど、自らの実力も考える力も備わってはこないだろう。

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