元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

げんきの瞳

2011-05-29 14:07:33 | My Works -我が家の元さん-

昨日完成したばかり・・・、まだ湯気がたっている出来立てホヤホヤの新作です。
6月22日から予定されている、銀座ボザール・ミュー恒例の“Tシャツ展”に出品するために描きました。

4月下旬に個展が終ってからというもの、横浜の“猫の展覧会”出品、ポストカードの製作、聖路加第二画廊での個展決定・・・などなどに追われながら、その合間にお礼状を書いたりも・・・。 更に個展前に続いた悲しい出来事も加わって、溜まりつづけた疲れが一気にドッと出てたのか、なかなか腰を据えて制作することができないでいました。
そんな時に力をくれたのは・・・、やはり元さんでした。

今でもまだ、元さんの絵を描き始めるまでには大変なエネルギーを必要とします。
もとになるデッサンを描くだけでも、かなりグタ~~~っと。 それでも何とか気持ちを立て直して本番の制作に入ったのですが・・・、幾度となく押し寄せてくる寂しさに、しばし手を動かすことができなくなりました。
しかしそんな時は、その寂しさと闘うのではなく思い切り真正面から受け止めることで、寂しさが絵を描く力に変わっていきました。 傍らにおいてあるティッシュの減り方はかなりの早さでしたが・・・。
一旦手が動き始めれば、それからの集中力の凄さは自分でもびっくりするほど。
直前まで感じていた寂しさが嘘のように、まさに“無心”状態で手が勝手に動いていきます。
ふと思い出したように意識して呼吸をすると、あっという間に2~3時間が過ぎていました。
元さんが天国に旅立ってから、彼を描くときは特にそういう傾向が強くなったようです。 それに伴って、ほかのコたちを描く時も同じように・・・。

生かされている命
描かされている絵

いつもその気持ちを胸に描き続けていきたいと思います。


今回ご紹介した『 げんきの瞳 』の原画は、“Tシャツ展”会場に展示されます。
その詳しいご案内はまた改めて・・・。
みなさんに、元気のお裾分けが届きますように!
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その瞳忘れない

2011-05-27 02:24:04 | My Works -ワンコたち-

肖像画とは別に描いた数少ないワンコ作品の一つです。

この犬の種類、わかりますか?
“ サモエド ” といいます。
専門図鑑のよると中型犬に分類されていますが、中の上ならぬ、中の大・・・。 被毛が長めということもあって、結構大きいイメージがあります。
小型犬の持つ愛くるしさはもちろん魅力! しかし、ちょっと大きめな犬の持つ存在感にもすごく惹かれます。
犬はその種類の多さにも驚きますが、それ以上にすごいのは、それぞれの形状が実に個性的なこと。 ここが猫と比べると大きく違うところ・・・かな。
“犬好き”と言っても、きっとそれぞれの頭の中で思い描く好みのワンコのイメージは、まさに十人十色、いや百人百色なのでは・・・。
しかし、たとえその姿や大きさは違っても、どのコにも共通して言えること・・・。 それは自分のご主人と決めた人を見つめるときの瞳の輝きだと思います。
そしてそれは犬に限ることなく、人間の身近にいる動物たちすべてに言えることなのではないかと・・・。


しばらく前になりますが、大震災の様子を伝えるニュースの中で、津波に流された家の屋根の上で何週間も海の上を流されていた犬が救助されたことが伝えられました。 覚えている方も多いのでは・・・。
その犬が飼い主と再会するシーンを見ていて、どうしようもなく涙が止まりませんでした。
「よかったねぇ・・・」と呟く一方で、犠牲になった数知れない犬、猫、そのほかのいろいろな動物たちのことを思い、また別の涙を我慢することができませんでした。
たとえ命が助かっても、愛する家族と一緒にいることが許されないコの数はきっと大変な単位になっていることと思います。
現状を考えれば、簡単に「飼い主のもとへ・・・」と言うことはできないのかもしれませんが、その日が一日も早く来ることを、ただただ願うばかりです。

いろいろな意見があると思います。 賛否それぞれで、何が正しいのか間違っているのかを簡単に決めることはできないと思います。
ただ、人間の命も、動物たちの命も、その重さに変りはないと信じたい・・・。
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光の中で 3

2011-05-25 01:57:22 | My Works -黒猫-

前回懐かしい作品を思い出したことが呼び水となって、今回ご紹介する作品 『 光の中で 3 』が甦ってきた。
2月11日にアップした 「光の中の黒猫」でご紹介した2点に続く、“光の中で・・・”シリーズの3作目となる。 そして、私にとって記念すべき第一回個展のDMに使った作品でもある。

それにしても・・・、今改めて考えてみてもなんと大胆だったことか。 顔の表情はほとんど見えず、暗闇をバックに描いた黒猫の後ろ姿をDMに使うとは・・・。
「これ、インパクトがあってイイわよ、きっと・・・」
何の経験もない私にとって、ボザール・ミューのオーナーからいただいたアドヴァイスは絶対だった。 そしてその長年の経験から生まれたひらめきは、恐ろしいほどに的確だった。
「ぜひ原画を見てみたい!」
DMを手に、そんな思いで来てくださった方が何人も・・・。

あの時の何とも言いようのない喜びの感情が甦ってくる。 今想い出しても、鳥肌が立つほどの感激に浸り続けた一週間だった。
あの経験が、あの時の思いが、まさに今の私に繋がっている。
またひとつ大切な初心を想い出すことができた。
しっかり前を向いて歩き続けることも大切だが、それが少し辛くなったときは、ほんのちょっと足を止めて後ろを振り返ってみるのも悪くない。
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オダリスク

2011-05-22 19:13:30 | My Works -個性派たち-
1999年春に制作した極初期の作品。 その年の7月に開いた第一回目の個展出品作のうちの一つという、実に懐かしい作品である。
このコを見ていたら、アングルの名作「グランド オダリスク」が頭に浮かんできた。 単純だが、タイトルはそんな理由から・・・。

今回この作品をご紹介する気になったのは・・・、先日まで横浜山手で開催されていた“猫の展覧会”で、このコの飼い主Yさんと久し振りにお会いしたことが大きなきっかけになった。
けっして大袈裟ではなく、Yさんとそのご両親との出逢いがなければ、絵描きとしての今の私は居なかったかもしれない。


1998年の今頃、私は頚椎の手術をして二ヶ月近くに及ぶ入院生活をしていた。 その二ヶ月を過ごした6人部屋の先輩患者(?)の中にYさんのお父上Aさんがいた。 詳しい病状は分からなかったが、車椅子で人工透析に向かうその足の先はすでに切断されて無かった。 
「傷の治りが悪くて毎日消毒すんだけど、それがとても痛くてねぇ・・・」
そんなことを言いながらも、私とおしゃべりをする時のAさんはいつも笑顔だった。 優しい語り口とその笑顔が、本来なら辛いはずの入院生活の中で、私の心をどれほど癒してくれたことか・・・。
今思い返してみてもはっきりとした理由は分からないのだが、Aさんは30歳も年下の私を慕ってくれた。(・・・と思う)
首にはギブスをしたままだったが、幸い歩くことに支障のなかった私がAさんの車椅子を押し、天気のいい日には病院を抜け出して近くの公園でひなたぼっこを楽しんだりもした。
何気無い会話を交わしながら、気持ち良さそうに煙草をくゆらすAさんをスケッチする時間は、二人とも自分たちの病気のことを忘れていたのかもしれない。
毎日のようにお見舞いに見えるYさんとお母さん(当然Aさんの奥さん)とも、知らず知らずのうちに親しくなっていった。 ご一家揃って大の猫好きだったことも大きな理由だったのかもしれない。
私の方が病室の出入り口に近いこともあってか、あるときお見舞いにみえた奥さんがAさんよりも先に私の方へ・・・。 ちょっとばかり慌てる私などお構い無しに話し続ける奥さん。 その肩越しに、ニコニコ優しく目を細めて私たちを見ているAさんのいつもの笑顔があった。

やがて私が先に退院し、自宅療養中に我が家の元さんだけでなく、Yさんからお預かりした写真をもとにしてA家の猫の絵を描いたりしていた。
2ヶ月ほど経った夏の終わりにはAさんも退院。 秋には入院中にお世話になったお礼とお見舞いを兼ね、ご自宅へ伺うことにした。 手には厚かましくもA家の猫の絵を持って。 そして・・・、
「わぁ、素敵!」
ご一家皆さんの歓声と笑顔が、私に大きなきっかけを与えてくれた。

しかし、翌年の正月早々、Aさんはご家族も驚くほど急に帰らぬ人となった。
もっともっといろいろお話をしたかったのに・・・。
しかし、Aさんからいただいた素敵なご縁はその後も変わることなく、奥さん、Yさんはもちろん、さらにその輪が広がって、皆さんからあたたかい励ましをいただくことになった。

2月には、のちのち私のホームグラウンドとなるボザール・ミューの企画展に初めて出展。 さらに7月には、冒頭にも記した初めての個展を開くことになった。
「どうぞ、うちのコをモデルに使ってください」とYさんからお預かりした写真の中に、『オダリスク』のモデルになったチンチラゴールドのレオンくんが居た。
猫離れ(?)した不思議な雰囲気に惹かれ、レオンくんをモデルに5作を描いた。 そのうちの4作は、個展中も含め、その後数年のうちにそれぞれ新しいご主人のもとでお世話になることになった。 
しかし、『オダリスク』だけは今も私の手元にある。


あれから12年余りが経った。
いつも精一杯のつもりでも、もしかしたら大切な何かを見失っていることがあるかもしれない。
『オダリスク』は、そのことを思い出させてくれるために私のもとに居るのかもしれない。
Aさんがくれたとびっきり素敵な笑顔、そして奥さん、Yさん、Yさんのご主人からいただいたあたたかい励ましの数々・・・。 その一つ一つがすべて今の私に繋がっている。
そう思うと、この12年間に出逢ったすべての人たち、そしてその皆さんからいただいた叱咤激励のどれ一つが抜けても、絵描きとしての今の私は存在しないのだと思う。
初心に帰る・・・と言葉にすれば簡単だが、実はとても重く大変なことなのだと改めて感じる。
久し振りの再会は、そんなことを思い起こさせてくれる不思議な力を持っているのかもしれない。

今改めて自分に言い聞かせたい。
初心忘れるべからず・・・と。
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横浜山手の“猫の展覧会”終了!

2011-05-19 12:34:51 | 展示会

4月27日からスタートし、一週間の会期延長もあって開催されていた、横浜Art Gallery 山手の“猫の展覧会”が18日に終了いたしました。
お出掛けいただきました皆様、本当にありがとうございました。
私がギャラリーに顔を出すことができたのは、会期中わずかに3日間だけ・・・。
お会いできなかった皆様、ごめんなさい。 また今度、お会いできることを願っています。

さあ、次に向かってスタートです!
お馴染みの作品と共に、少しでも新しい作品をご覧いただけるよう、気持ち新たに制作したいと思います。
どんな新顔が現れるか、楽しみになさっていてください。

ありがとうございました。
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三ヶ月目の夜に・・・

2011-05-18 19:10:46 | My Works -我が家の元さん-
             『 視線を感じて・・・』

元さんの旅立ちから、昨日でもう三ヶ月が過ぎてしまいました。
直後に吹き荒れた悲しみの嵐がなんとか収まったあとは、大震災に心を痛め、迷い、その中で開いたミュー個展などなど・・・。
考えてみれば、多少でも落ち着いた気持ちで元さんとの想い出に浸ったことがなかったように思います。
もしかしたら、無意識のうちのそれを避けているのかも???
やはり、どっぷりと想い出に浸るのは、まだ辛いかな・・・。
そんな時間が出来ないように、敢えていつもあれこれと忙しなく動きつづけるように自らを仕向けているような気もします。


だから・・・というわけではありませんが、一つ新しい個展開催を決めました。 それもあと一ト月余りしかない6月下旬に・・・。
いろいろな企画展に参加することはあっても、今年も例年通り9月に開催する横浜アートギャラリー山手まで“個展”の予定はありませんでした。
急だからといって、無闇やたらと決めたわけではありません。
私にとって大切な場所のひとつ、聖路加でやることになったからです。

「えっ、今年はもう一月末にやって、来年まで無いのでは?」
その辺の事情に詳しい方は疑問に思われたかもしれませんね。
実は今回の話しを正確に言うと、“聖路加第二画廊”における初めての個展なのです。
“第一画廊”ともいうべき従来の病院内レストラン前の場所とは別に、今も高くそびえるチャペルがある旧館の2階にこの4月から新設されました。
現病院の2階から旧館への渡り廊下があり、そこを渡り切ったところから続く長い廊下が展示スペースになっています。
レストランに入る通路を利用した“第一画廊”と同じく、この“第二画廊”もまさに廊下の壁面を有効利用したもの。 
一般的に“ギャラリー”という言葉からイメージされる区切られた空間ではなく、作品に興味のある人ない人に拘わらず、いろいろな人たちが行き交う“通り道”のようなオープンな雰囲気こそ、聖路加画廊ならではの魅力であり、聖路加画廊が持つ存在価値だと私は思っています。
特に今度の“第二画廊”は、片側に続く大きな窓から外光が入り、明るく清々しい雰囲気に包まれています。
展示する私の作品に変りはありませんが、同じ聖路加でも、これまでとはまたちょっと違った雰囲気を楽しんでいただけるのではないかと思っています。


最初の話に戻りますが、何事もなければ昨日は元さんのことを想い出しながらの一日になっていたかもしれません。
ところが一昨日、聖路加画廊のYさんから今回のお話をいただき、居ても立ってもいられなくなって昨日聖路加へ行って来ました。 
1時間近く第二画廊の空間に身を置きながらあれこれ自問自答を繰り返した末、「やるしかないでしょ!」との結論に・・・。
長年に渡って家族みんながお世話になってきた聖路加病院のために、そして画家として大切な場所である聖路加画廊のためにも・・・なんて言うと、ちょっと格好付け過ぎかもしれませんが・・・。
もちろんそういう気持ちも忘れずに、先ず何よりも一人の絵描きとして、皆さんに絵を観ていただく機会を少しでも多く作ることが自分自身の力になると信じることにしました。
新たな場所で個展を開くのは、期待と不安が五分五分・・・。 でも一旦決めたからには、あとは突っ走るしかありません。
詳細は改めて・・・。
もちろんこれまでの“第一画廊”での個展も続けていきますが、“新・聖路加個展”も楽しみにしていただけると嬉しいです。


作品の制作と選定、DMの発注、ポストカードや一筆箋の補充、会場のレイアウト・・・等々。 限られた日数の中ですぐに動きださなければならないことが次々に頭に浮かんできて、気が付いたら昨日が終っていました。
ふと部屋の片隅の元さんコーナーの、写真の中の元さんと目が合いました。

「 まだまだたったの三ヶ月、想い出に浸るには早いんじゃないの。
 なにもできずにメソメソされたんじゃ、こっちが困っちゃうよ。
 ぼくのことを忘れるくらい、がむしゃらに描いて!
 もしも想い出してもらいたくなったら、イヤだと言われてもぼく方から邪魔しに行くよ。
 いつもそうだったように・・・ね 」

また元さんに背中を押してもらったような気がしました。

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新作ポストカード 完成!

2011-05-13 17:43:04 | 日記

ボザール・ミューでの個展が終るたびに、出品作の中から4点(時には5点)を選び、ポストカードセットを作るのが恒例になっています。

「この作品のポストカードはないのですか?」
会期中、気に入ってくださった作品を指差しながら、こんな質問を何度となくいただきました。
「ごめんなさい。 直前まで描いていた作品がほとんどなので、個展が終ってから得票率の高いものをカードにするのです」
お詫び方々のお決まりの答え・・・。
もちろん実際に投票箱をおいてあったわけではありませんが、皆さんの反応を参考にさせていただきながら、4枚のバランスなども考えて決めていきます。

ところが今回は4枚組み1セットでは済みませんでした。
ノラ猫展にもかかわらず、特別参加の元さん作品を期待してくださる方も多く、すでにブログ上で紹介した新作の元さん作品がちょうど4点ということもあって、1セットは無条件で決定!

    

 


そうかと言って、ノラ猫たちを無視することは許されません。 なんといっても本来の主役たちなのですから・・・。 
そこで悩みに悩んだ末に選んだノラ猫作品がこの4点↓

  

  

もしも自分のお気に入り作が入っていなかったとガッカリされている方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい・・・。
全作品をポストカードにできればいいのですが、なかなか・・・。

ということで、今回は“緑の中の元さん”と“2011ノラ猫たち”の2セット計8種類がポストカードになりました。
どれも原画と同じ色彩・・・というわけにはいきませんが、それぞれ原画の持つ雰囲気を感じさせてくれる思います。
今後予定している個展等で随時販売していきます。 またネット販売をしてくれているショップさんの店頭にも追々並んでいくと思います。
一番早いのは、5月17日~26日に開催されるプランタン銀座の“ねこ展”。 ボザール・ミューのブースで販売される予定です。
個展までは待ちきれない・・・という方は、どうぞプランタン銀座へお出掛けになってください。

新作ポストカードのお知らせでした。
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寄付のご報告

2011-05-06 12:45:02 | 日記

本日、東日本大震災で被災した子供たち、そして動物たちへの支援活動に寄付をしてきました。

ボザール・ミューに於ける個展中、会場に置いた募金箱には、来廊いただいた皆さんのあたたかいお気持ちがいっぱい集まりました。 さらに、どうしてもご都合が付かず、終了後に郵送いただいた方も・・・。 
それに加えて、作品はもちろん、ポストカードや一筆箋をお買い求めいただいた収益金からの分と、いつの間に貯めていたのか(?)元さんのへそくりを合計した総額を二等分し、
『元さん募金』という名義で、“緊急災害時動物救援本部”と “特定非営利活動法人 国境なき子どもたち(東日本大震災支援)”に送金しました。

        



寄付金の内訳は以下の通りです。

   募 金 箱・・・・・・・・・・・\71,453
   収益金より・・・・・・・・・\220,000
   元さんより・・・・・・・・・・・・\8,547 
  ────────────────
    合 計        \300,000


大震災の影響はきっと長く長く続くことと思います。 
私にとって今回の個展はある意味ちょっと特別だったかもしれませんが、今の気持ちが一過性のもので終ってはいけないと自分に言い聞かせています。
これから先も、たとえ僅かずつでも絵を描くことを通して出来るだけのことをやり続けていこうと思っています。

皆さんの思いが、どうか被災地の隅々まで降りそそぎますように!
真の笑顔と平穏な日々が、一日も早く訪れますように!

ご協力に、心より感謝いたします。
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横浜山手 “猫の展覧会”へ・・・

2011-05-05 00:57:56 | 日記

日が替わって昨日4日は朝から気持ちのいい青空が広がり、個展の疲れがなかなか抜け切れないでいた私も、久し振りに元気!
気分転換も兼ね、4月27日から横浜元町 Art Gallery 山手で開催されている“猫の展覧会”に顔を出しにいってきました。

みなとみらい線の終点 元町中華街駅に着いたのは午後2時ごろ。
先ずは人の多さにびっくり!
大震災後に続いていた自粛ムードがいろいろな点で見直され始めたこともあり、かといって急に遠くへ行くもの・・・という方が多いのでしょうか。 そういう意味では、横浜は格好の観光地・・・なんてことを考えながら谷戸坂をゆっくり上ってギャラリーに到着。
駅で見た人たちがみんな来たわけではないけれど(当たり前!)、それでも結構な賑わい方に感謝しつつ中に入りました。
そしてものの5分も経たないうちに、元さん作品が新しい飼い主(いや、買い主)のお世話になることになり、その余りのタイミングの良さに、驚きと感激が一緒になってドンッとやってきた気分でした。
個展などでずっと在廊しているならまだしも、何の予定もなしに顔出ししただけのその時に、やはりたまたま新聞の案内を目にして初めておでかけいただいた方にお買い上げいただくなんて・・・。 
「元さんが引き合わせてくれたのね」
ギャラリーのオーナーの言葉もまんざら冗談には聞こえませんでした。

その後も私がいることを知らずに来てくださった知人やファンの方々を含め、終了時間まで人が切れることはありませんでした。
本当に、感謝!感謝! の一日!
いつの間にかすっかり暗くなった外階段には、いつも招き猫役をしてくれる白黒猫の“鈴木ミーヤさん”が元気な姿を見せにきてくれました。
子育ても終わり、一段と美人(猫)になって・・・。↓

           

他の日にお出掛けいただき、お会いできなかった皆さん、ごめんなさい。 感謝の気持ちは同じです。
そして、これから覗いてみようか・・・と思ってらっしゃる皆さん。 ご案内では8日までとなっていますが、ご好評につき、3日間のお休みを挟んだ12日(木)~18日(水)の一週間、延長して展示されることになりました。
時間は11:00~18:00と、終わりが1時間早くなりますのでご注意を!
前半最終日の8日(日)と、後半最終日の18日(水)はどちらも17:00で終了となります。
連休中はどうしても都合が付かないと諦めていた方は、この追加になった一週間にぜひお出掛けください。

横浜山手の一日、ご報告でした。
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Love & Peace そして・・・

2011-05-03 02:19:42 | My Works -ノラ猫たち-
            『 Love & Peace 』

「この絵は新作ですよね?」
ミュー個展の会期中、幾度となくこの質問をいただきました。 そのほとんどすべての方が、作品に向かってノラの顔のやや右上の部分を指差しながら・・・。
そのたびに、一瞬どう答えようかと迷う私。 確かに初めてご覧になった方にとっては新作なのですが・・・。
「実は、もう5~6年前に描いた作品なんです」
ようやく答えると、
「えっ? でも、これは・・・」
そう言って、今度はご自分の指先に顔を近づける方も。
この画像でもご覧いただけるでしょうか? そこには“ ガンバレ 日本!”の文字が・・・。

今回の個展出品作20点のうち、ノラ猫と元さんの作品合わせて10点が新作。 そして4月12日にアップした個展のお知らせの中で宣言したとおり、他の10点すべてにも今の私の気持ちを込めて加筆をしました。
この“ ガンバレ 日本!”は、まさに今回のために加筆した部分の一つ。 
制作当時には作品タイトルにもなっている“ Love & Peace”の文字を絵の中の壁の右上隅に落書きしたけれど、今回もまたどうしても新しい落書きをせずにはいられませんでした。
「それじゃあ、他の絵にも?」
私の説明が終ると、皆さん揃って新たな楽しみを見つけたかのように、他の作品の中にも描き加えられている今の私の思いを探し始めました。

壁を見て思わず落書きをしてしまったように、樹があれば勢い良く伸びる新芽を・・・、土があるところには活き活きと咲き競う花々を・・・、そんなふうにして、被災地への思いと復興への願いを伝えたかった。
ささやかではあるけれど、それが絵描きとしてメッセージを伝える方法の一つだと思ったのです。
直接被災地に届けることはできないけれど、この絵をご覧いただいた(これからご覧いただく)方々の心を通して連鎖反応を起こし、いろいろな形で被災者の方々の心に届けばいいな・・・と願っています。

“ ガンバレ 日本!”

それは、被災された方々へ・・・というより、私自身も含め幸運にも被災を免れて被災者の皆さんを応援する立場の方々へ・・・、さらに人間だけに留まらず、共に生きる様々な動物たち、変わらずに花を咲かせてくれた桜を代表とする樹々や草花たち、大地、空、そして海へ・・・。 日本列島を包み込む大気・・・、愛すべき祖国“日本”そのものへ送るエールなのです。

私が描く絵は猫・犬・小動物を中心とした小さな命たちだけれど、いつもその中に、愛すべき人間、愛すべき日本、愛すべき地球への思いも込めて描いていきたいと思います。
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