2024年4月のカレンダー

うわぁぁぁ、6日になっちゃいました。
遅ればせながら4月のカレンダーのご紹介です。

今月に選んだ作品は、思い切り懐かしいノラ猫作品『 初対面 』（水彩＋パステル　40cm×23cm）です。
カレンダーに添えたコメント（下記）にも書いたように、日比谷公園で出逢ったノラ仔猫をモデルにしてこの状況を演出しました。
20年ほど前にはこの時期になるとあちこちでよく見かけられた光景でしたが、最近では全くと言っていいほど見ることが無くなりました。
軽々しく是非を口にすることはできませんが、正直ちょっと寂しく感じる自分がいます。

さてさて、桜もようやく満開になった今日この頃･･･。　
個人的には17日からの銀座TACT個展の準備に追われています。
すっかり口癖になりましたが、「今出来ることを精いっぱい」の気持ちを忘れずに今月も頑張りたいと思います。

季節の変わり目でもあります。　
皆様もどうかくれぐれもご自愛の上、お元気で春を楽しんでください。

以下、カレンダーに添えたコメントです。
この作品は20年余り前に描いたもので、春のノラ猫個展の初期作品の一つになる。 日比谷公園で出逢った親子のうちの一匹で、生後一ケ月を過ぎたころだろうか･･･。 生まれて初めて間近で見る生き物に興味はありながらも少々おっかなびっくりな様子の三毛子に対し、スズメたちの妙に落ち着き払った態度と言ったら･･･。その対比が何とも可笑しく、また微笑ましくもあった。
改めてよく見ると、スズメたちも三毛だなぁ･･･。

2024年3月のカレンダー

　　　　　　　　　　　　　　『一緒にすやすや』パステル 　29cm×20cm

3月になりました。
3月は私にとって大きな区切りとなる特別な月！
無理せず気負うことなく、一日一日を大切に、ゆっくりじっくりとやるべきことしっかりと続けていきたいと思います。

今月のカレンダーの作品は『 一緒にすやすや 』です。
季節柄 気候はもちろんのこと、いろいろな事で変化の多いこの時期。下記のコメントにも書いたように、時にはゆっくりと睡眠をとって、元気でひと月をお過ごしください。

以下カレンダーに添えたコメントです。
「猫」の語源は「寝る子」から来ているという説を聞いたことがある。 寝ることが猫たちにとって大切なお仕事（？）であるのは間違いないだろう。
猫の寝顔を見ていると時を忘れてしまうのは私だけではないと思う。 ましてや春という季節は尚更だ。 余りの心地よさについつい一緒にすやすや･･･なんてことも。 もちろん猫にとっては「春眠」に限らず「年中」なのだろうけど。
世の中がいろいろと活動的になる季節を前に、時にはこの子たちのように思い切り睡眠をとって英気を養うのはいかがだろうか。

2024年2のカレンダー

　　　　　　　　　『 尾を高く上げて歩く黒猫 』（水彩+パステル 30cm×42cm）

今月の作品は、思い切り懐かしい『 尾を高く上げて歩く黒猫 』を選びました。
下記のコメントにもある通り、私が絵の世界に飛び込んだ頃の作品です。

2月は絵描きとしての自分に初心を想い出させてくれる月です。
邪念を捨て、真っ新な気持ちで絵に向いたいと思います。

暖冬と言われていますが、やはり寒い日が続きます。
皆さんどうかくれぐれもご自愛ください。
皆さんにとって良きひと月となりますように！

以下カレンダーに添えたコメントです。
懐かしい、懐かしい作品！ 絵描き人生の故郷ともいうべきギャラリー 銀座ボザールミューの人気企画展「黒猫展」において初めて出品・展示してもらった作品の一つ。 黒猫は自分自身でもあり、その右上の壁に留められたDMは、いつの日かボザールミューで自分の個展を開きたいという願いの証だった。 幸せなことにその願いはほどなく現実となり、現在の私にとってかけがえの無い礎となった。　その「黒猫展」が毎年2月に開かれていたことにちなんで、今月の作品に選んだ。

2024年1月のカレンダー

松が開けてしまいました･･･。
遅くなりましたが、2024年1月のカレンダーをご紹介します。

今年のスタートに選んだ作品は『 あの光の先に･･･』（擦筆彩色パステル画　25cm×32cm）です。
絵に籠めた思いは下記のコメントをご覧いただければと思います。

元日から思いも寄らぬ悲しい出来事が続いてしまいました。
被災された方々、悲しい思いをされている方々に思いを寄せながら、自分にできることをしっかりとやっていきたいと思います。

皆さまにとって、どうかどうか良いひと月になりますように！

以下、カレンダーに添えたコメントです。
昨年春の個展のDMに使うつもりでこの作品を描いた。 描きながら翌年（‘24年）のカレンダーの1月にピッタリだと感じるようになった。 昨年に続き、今年も地球規模でいろいろと大きな変化が続くことだろう。 ようやく見えてきた新たな光、そしてその光の先にはどんな未来が待っているのか･･･。 新たな年の始めにそんなことを思い描き、そのために自分はどんな毎日を送るべきなのか考えるのも決して無駄なことではないと思う。
どうか良いスタートを切ることが出来ますように･･･！

2024 新年のご挨拶

遅ればせながら･･･明けましておめでとうございます！

新たな地で迎える初めてのお正月ということで、気が付いたら早5日になってしまいました。
ご挨拶が遅くなってごめんなさい。

自分なりのペースを大切に守りながら、今できることを精いっぱいやり続けたいと思います。

皆さまにとって、どうか素晴らしい一年となりますように！
今年もどうぞよろしくお願い致します。

2023年11月のカレンダー

ちょっと遅れましたが、今月のカレンダーをご紹介します。

11月は元さんを描いた『 みつめる･･･ その11』（擦筆彩色パステル 32cm×24cm）です。
擦筆画を描き始めた初期はモノトーンでしたが、少しずつそこに彩色し始めたころの作品です。あの頃の元さんの姿が蘇ってきます。

異常気象の11月スタート･･･。　年末に向けてどうなってゆくのか？　
皆さん体調を崩されたりしないようくれぐれもお気を付けて、今月も元気でお過ごしください。
私は恒例の京橋メゾンドネコ個展に向けて頑張ります。

以下カレンダーの添えたコメントです。
秋が深まるにつれ、我が家の元さんがお気に入りの毛布の上に居る時間が増えていった。 光の来る先に向けられた視線が長い時間ずっと動かないことがあった。 そんな時にはいつもこう思ったものだ。 人間には見ることのできない何かを元さんが見ている･･･と。 もちろんそれが何か教えてもらうことはできなかった。 ただ、どうかそれが希望に満ちた明るい未来の景色でありますように･･･と願っていた。

2023年10月のカレンダー

遅ればせながら10月のカレンダーのご紹介です。
今月の作品は以前に肖像画として描かせていただいた『 想い出は幸せ色の中に･･･』（パステル 55cm×41cm）です。
制作にかかわるエピソードは、下記のカレンダーの添えたコメントに･･･。

あの記録的な猛暑が続いた夏がここに来て一気に秋へ移行し始めました。
急な変化に身体がついていかないと感じている人も多いのではないかと思います。
どうかくれぐれもお身体大切にお元気で「秋」をお楽しみください。
私は次に向かって少しずつ進みたいと思います。

以下、カレンダーに添えたコメントです。
クレアちゃんの肖像画制作を依頼された時、「極楽浄土のような･･･」というご希望が添えられた。 さてどうしたものか･･･？　依頼者さんの愛猫への深い愛情を感じながら「極楽浄土」というイメージを私なりに考え抜いた末、様々な明るい色彩でクレアちゃんを包み込むことにした。 たくさんの花々を連想させる色の一つ一つを、楽しかった数々の想い出の象徴として描いた。 依頼者さんの願い通り、クレアちゃんが天上で穏やかに楽しい毎日を過ごしていますように！

2024年カレンダー

2024年も芸文社さんからカレンダーを出していただけることになりました。

完成したカレンダーが先日届きました。
昨日13日からは発売開始になりました。 Amazon等のネット販売も始まっています。
ぜひお求めご利用ください！

9月28日～10月3日会期の横浜Art Gallery 山手での個展、および11月17日～21日会期の京橋メゾンドネコでの個展では、ささやかですがサインをさせていただきます。
また10月20日～24日に開催される東日本橋の“ギャラリーねこの引出し”さん企画の「カレンダー展」にも参加予定です。

14点の作品を厳選しました。 2024年も一年間楽しんでいただければ嬉しいです。

2023年9月のカレンダー

暑い暑いと言い続けているうちに、気が付いたら9月になってしまいました。
もう少しの辛抱と言い聞かせながら、毎年恒例の個展が続くシーズンに向けていろいろと準備をしたいと思います。

9月のカレンダーに選んだ作品は『 勿忘草色の光 』（擦筆彩色パステル画 14cm×14cm）です。
コロナ＆熱中症への変わらぬ予防が続く中、さらに夏の疲れも出るころです。 どうかくれぐれもご自愛いただき、素敵な秋が皆さんの元に訪れることを願っております。

以下、カレンダーに添えたコメントです。
タイトルにある“勿忘草色”は日本の伝統色の一つ。 “わすれなぐさ”という言葉を口に出してみると、その美しく響く音の中に、僅かながらの哀愁も覚える。 家族の一員として一緒に暮らしていた小さな生命たちとの数々の想い出を、この勿忘草の青い光が蘇らせてくれるような気がした。 共に過ごした楽しかった毎日を、決して忘れない！

2023年8月のカレンダー

8月4日になってしまいました。遅ればせながら今月のカレンダーをご紹介します。

8月に選んだ作品はこの『 見つけた！』（パステル　39cm×23cm）です。
谷中のノラを描いたものです。
もう20年近く前になりますが、よく谷中へノラ猫取材に出かけていた頃は、ノラ猫たちの生き生きとした姿を容易に見つけることが出来ました。
ところが先日久し振りにこの子がいたあたりを歩いてみたところ、1匹の姿も見ることができませんでした。
今年の夏の暑さは特別･･･ということもあるのでしょう。
きっとノラたちは少しでも暑さをしのぐことのできる場所を探して、逞しく夏を乗り切ってくれると信じたいです。

まだまだ厳しい暑さが続きそうです。どうかくれぐれも暑さ対策を怠らず、なんとかこの夏を乗り切りましょう！

以下カレンダーの添えたコメントです。
何か大切なものでも見つけたかのように真剣な眼差しでじっと一点をみつめるその姿･･･。 思わずこちらまで動きを止め、息をひそめてしまった。 ノラ猫取材中に出逢ったこの三毛猫は、真夏の厳しい陽射しにもめげることなく、けっしてこの姿勢を崩そうとはしなかった。 「いったい何を見つけたの？」心の中でそう呟いた。 数分後、こちらの気配を察した三毛猫は、何事も無かったかのようにすっとその場を立ち去ってしまった。 彼女の視線の先にあったものはいったい何だったのか･･･と今でも気になる。

2023年7月のカレンダー

つい最近6月のカレンダーのご紹介をしたばかりだと思っていたのに･･･。
7月になりました。つまり2023年の後半のスタートですね。

前半は引っ越しに追われてあっという間に過ぎてしまいました。
まだ落ち着いたとは言えませんが、後半のスタートを機に新たな環境での制作を楽しみたいと思います。

7月のカレンダーはノラ猫作品の『 うと･･･うと･･･ 』（パステル+水彩 19cm×28cm）です。
猛暑の予報とのこと･･･。 裏猫たちの逞しさを見習いながら、健康第一に頑張りたいと思います。
皆様もどうか熱中症にならないように十分気を付けられて、お元気でお過ごしください。

以下、恒例のカレンダーに添えたコメントです。
深川の富岡八幡宮近辺を根城にしていたこの茶トラ、出逢うときはいつもこんな感じだった。 どんなに暑かろうが、蝶々にちょっかいをされようが、けっして動じない。 この泰然自若とした佇まいには毎回圧倒されたものだ。　
もう10年以上会っていない。 それでももし会うことが出来たなら、夏バテ顔をした私にヤツはきっとこう言うだろう。
「 だらしねぇなぁ！　あんた等人間は辛抱が足りないんだよ。　酷暑だの台風が来るだの騒いでいたら、ノラは務まらねぇよ。　こっちのことより、自分のことを心配しな！ 」と。

2023年5月のカレンダー

5月に入りました。
この5月は私にとってとんでもなくきつい一か月間になりそうです。

月末に引っ越しをします。
2月ごろにこの話が出て以来、3月4月とずっとその準備をしながら制作を続けてきました。先日の銀座TACT個展もどうしようかと悩みました。当初は延期か中止ということも考えましたが、結局は予定通りの開催を決断し何とか乗り切ることが出来ました。
個展終了と共に一気に引っ越しモードに突入。しかし、20年間過ごした住まいからの引っ越しはそう簡単なものではなく、既に心身共に悲鳴を上げ始めているのが事実です。

ここ数ヶ月は新たな記事のUPだけでなく、皆さんの投稿をゆっくり見ることも叶わないでいます。さらに今月はもちろん、新たな住まいでの生活が落ち着くまではゆっくりとパソコンを開くことが難しいと思います。
そんな訳でもうしばらくは失礼が続くことと思いますが、ご理解いただければ幸いです。
新たな環境での制作を楽しみに思う一方、既に腰を始め全身が辛い状態の身体が何とか引っ越しを終えるまで持ってくれることを祈るばかりです。

5月のカレンダーは谷中で出逢った黒猫さんを描いた『 約束 』（水彩+パステル　39cm×39cm）です。
皆様にとってどうか素晴らしいひと月でありますように！

以下カレンダーに添えたコメントです。
谷中で出逢ったこの黒猫は見るからに若く、子猫から成猫になる途中のいわゆる中猫だった。 これから厳しいノラ猫人生･･･いやニャン生が待っているはずなのに、まだまだ苦労知らずの表情が何ともいじらしかった。 思わず声に出して「負けるな！ 頑張って生きろよ！」とエールを送ると、キョトンとしてこちらをみつめるだけだった。 今度は心の中で「いつかまた会おうね」と勝手に約束をした。

2023年4月のカレンダー

4月に入って早四日が過ぎてしまったというのに、カレンダーのご紹介をすっかり忘れていました。
今月の作品は20年余り前に描いたノラ猫シリーズの一作『 お母さんの背中 』（パステル　32cm×24cm）です。

14日からのギャラリーサロンTACTにおける個展を始め、ちょうど同じ時期にギャラリー山猫屋さんの企画展「 花と緑と猫展 」、そして個展直後の22日から始まる横浜Art Gallery 山手さんの毎年恒例の企画展「 猫の展覧会 」にも出品の予定です。二つの展示会のご案内は改めて･･･。

コロナウィルスへの対応がここに来て一気に緩和されてきましたが、まだしばらくは気を抜くことなく、十分に注意して過ごしたいと思います。

春本番！　どうか皆さまにとって素晴らしいひと月となりますように！

以下カレンダーに添えたコメントです。

東京 日比谷公園の中の一角でこの親子に出逢ったのは、もう20年余り前のことになる。 今はだいぶ減ってしまったと聞くが、当時は公園内のいたるところでノラ猫たちのこんな微笑ましい姿を見ることが出来た。 はたしてこの子猫は無事に育ったのだろうか？　年々ノラ猫たちが住み難い世の中になっていると言われるが、それはそのまま人間にも当てはまるのかもしれない。 あらゆる生命が生きやすい世界になることを願わずにはいられない 。

2023年3月のカレンダー

3月は私の月･･･。
毎年のことですが、年度末ということもあって何だかバタバタしていますが、今年はプライベートでもいろいろと変化が始まりそうなひと月になりそうです。
そんな中でも自分を見失うことなく、しっかりとやるべきことをやっていきたいと思います。元気に前向きな気持ちで新しい歳を迎えることが出来るように･･･！

3月のカレンダーの作品は、以前に肖像画として描かせていただいた作品『 桜 舞うなかで･･･』（パステル　24cm×32cm）です。
桜の花の咲くころが目前に迫っています。　皆様どうか素敵なひと月をお過ごしください。

以下、カレンダーに添えたコメントです。
肖像画として描かせていただいたこの絵をお届けした際、「うわっ、ボク君だ！」と依頼者さんがモデルの茶トラ君の名前を叫んだ。 「そっくり」でも「似てる」でもなく、本人（本猫）そのものと認めてくださったことが何より嬉しかった。
ボク君にはやはり肖像画を描かせていただいたボム君という同じ茶トラの兄弟がいる。 二匹とも既に天国に住んでいるが、依頼者さんの二匹への愛はどんなに時が経っても揺るぎない。 これからも絵を通じて会話を交わしてくれればと願っている。

2023年2月のカレンダー

聖路加個展に集中していたこともあって、2月のカレンダーのご紹介がすっかり遅れてしまいました。
今月の作品は元さんを描いた『 やれやれ ひとやすみ 』（パステル 28・5cm × 39cm）です。
何がやれやれなのかは、下記のカレンダーに添えたコメントをお読みください。

どうやら2月は病院と仲良しのひと月になりそうです。 年を重ねるとともに否応無しにあちこちガタが来始めて、いろいろチェックして来ようと思っています。
もちろんその合間を縫って制作は続けます。
半ば過ぎには毎年恒例となっている東大阪富田林のギャラリーBlau Katze さんで開催される「こんなところにもねこ展」参加の予定です。

まだまだ寒い日が続きます。　どうか皆さまくれぐれもお身体大切に、お元気でお過ごしください。

以下、カレンダーに添えた今月のコメントです。
寒さが続く冬、我が永遠の愛猫 元さんはよくソファの座面に置かれたお気に入りの毛布の上で気持ちよさそうに寝ていた。 よ～く見ると、ソファの側面にはたくさんの無残な傷が･･･。 爪とぎは猫のお仕事？？？　一仕事終えた後のひと休みなのだろうか。 その満足げな寝顔を見るとどうしても怒ることが出来なかった。 ご参考までに･･･、爪痕の部分を描くにあたり、抜け落ちていた元さん自身の爪を使いて直接用紙を引っ搔いて表現してみた