まったり

　　　　　　　　　『 まったり 』　ペン描　20cm×14cm


ペン画新作のご紹介。
のんびりモードの元さんを描いた。
このタイトルは・・・まさに今の私が望んでいることなのかもしれない。

横浜個展まで一週間余りになった。
今回もモノトーンコーナーを作る予定でいる。
この新作『 まったり 』を含めたペン画が5点。　そして擦筆画は、既にご紹介した新作 『 みつめる・・・Ⅶ 』を含めた4～5点を展示する。

毎回恒例となっている、手渡しのお礼状に添える栞の作製も終わった。
その作品画像を使ったのかは、お楽しみということに・・・。
ギリギリまで出来る限りの準備をして、楽しみにして下さっている方々をお迎えしたいと思っている。
7日（火）が初日。　ぜひ、お出かけください！

はしばみ色の瞳

　　　　　　　　　　　 　　『 はしばみ色の瞳 』　パステル　15cm×21cm


横浜個展に初出品する瞳シリーズの3作目がようやく完成した。
さてタイトルは・・・と思って、考えてしまった。
この子の瞳の色はいったい何色・・・？？？
黄色？　金色？　緑も少し入っているし、茶色も・・・。
あれこれとネットで調べた結果、どうやら“ はしばみ色 ”というのが一番合っているようだ。
横文字で言えば“ ヘーゼル ”ということになるらしいが、和名が好みなので『 はしばみ色の瞳 』に決定。
それにしても、猫の瞳の色って本当に様々だと改めて感じた。
そこがまた魅力でもある。

既にご紹介した『 青の瞳 Ⅱ 』・『 緑の瞳の元さん 』に、今回ご紹介したこの『 はしばみ色の瞳 』を加えた3点の瞳シリーズ新作を、Art Gallery 山手でどのように展示するか・・・。
ちょっと楽しみになってきた。

みつめる… Ⅶ

　　　　　　　　　　　　『 みつめる・・・ Ⅶ 』　ペン描＋パステル（擦筆による）　19cm×28cm


横浜個展出品のために描いた擦筆モノトーン画の新作。
“ みつめる・・・ ”シリーズも7作目になるこの作品は、外光を受けて黒目が細くなった元さんを描いた。
眩しそうにしながらも、ジ～っと何かをみつめていた元さん・・・。
光の中に何が見えていたのだろう？

無垢

　　　　　　　　　　 　『 無垢 』　ペン描＋パステル　9.6cm×8.6cm


今回はペン描にラフタッチでパステル彩色をした、一辺が10cmにも満たない小作品のご紹介。
この子も10月7日からの横浜山手の個展に連れて行く予定。

しっかりと描き込んだ細密画法の作品をご覧になってちょっとお疲れになったら、こんなラフタッチの小品でリラックスしていただければと思う。
もちろんお気に入りになった時は連れて帰っていただければ嬉しい限り・・・。

どんなに小さくても、そしてラフタッチで描いた作品でも、絵にこめた思いは一緒！
ご覧くださる方々がフッと安らぎを覚え、笑顔になっていただければと願いながら描いている。
個展でたくさんの笑顔と出逢うことが、私にとって何よりのエネルギー充電になるのだから・・・。
たくさんの素敵な出逢いがありますように・・・！

緑の瞳の元さん

　　　　　　　　　　　『 緑の瞳の元さん 』　パステル　15cm×21cm


10月7日からの横浜個展用に描いた瞳シリーズの新作。
モデルは元さん。
いつもの無防備なまん丸お目目とはちょっと違って、野性的な一面をのぞかせた元さんを描いた。
元さんの目の色は・・・いわゆる“ 金目 ”という部類に入る。
しかし、身近に猫が居る方ならご存知の通り、ひとことで“ 金目 ”と言ってもこれが千差万別。
その時の猫さんの体調・気分によっても微妙に違うし、外的な要素・・・たとえば時間帯・天候・照明の種類によっても様々な色に見える。
元さんも例外ではなかった。
ものすごく黄色っぽく見える時があるかと思えば、えっ・・・と思うほど緑掛かっている時も・・・。
よ～く想い返してみれば、陽の光が差し込んでいる時に“ 緑 ”の印象が強かったように思う。
この絵の中の元さんが普段よりも野性的に感じたのは、そのせいなのかもしれない。
ぜひ原画をご覧いただければと思う。

個展までに、なんとか瞳シリーズをもう1点を思っているが・・・、はたして間に合うかどうか・・・？？？
いよいよラストスパートの時期になった。

2016カレンダー情報

2016元さん＆ノラたちカレンダーが発売になって10日ほどが経ちました。
早速お求めいただいた方々から嬉しいコメントをいただき、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。

ネット販売については、一時的に在庫が切れたりしているところもあるようですが、アマゾンは十分に在庫があるようです。

ブログの読者さんからいただいた書店情報を一つ・・・。
今日18日から紀伊國屋書店新宿本店4階でカレンダーフェアが始まり、私のカレンダーも販売されるとのことです。
その他の書店の状況は・・・、申し訳ありませんが私にはわかりません。
もしどこかで表紙の元さんを見かけたら教えていただけると嬉しいです。

続々と新しいカレンダーが発売日を迎え、元さんが埋もれてしまうのではないかとちょっと心配です。（笑）

今日はカレンダー掲載作品の一覧をUPいたします。
まだ見たくないという方は、眼を瞑ってください。（・・・って、遅いかな？？？）

丸まって・・・すやすや

　　　　　　　　『 すやすや 』 ペン描　20cm×14cm


猫好きにとって、こんな寝姿ポーズはいつ見ても顔がほころんでしまう。
何の変哲もない元さんの寝姿に、私もいつも癒されていた。

今回ご紹介する2点は、同じ元さんの寝姿を違った技法で描いたもの。
ペン画作品『 すやすや 』（↑）の方は、元さんをしっかりと描き込み、布団にアンモナイト風の模様を入れて遊んでみた。　なぜアンモナイトなのかは、きっとお分かりかと思う。


もう一方の『 丸まって・・・』は、墨で描いてパステルで色を付けた小品。


　　　　　　　　
　　　　　　　　『 丸まって・・・ 』　墨＋パステル　16cm×11cm


この描き方は普段とはちょっと違った大胆さが出るうえに、彩色も思いきりラフなタッチなので、不思議な楽しさを感じながら描いている。

両方の作品とも、10月の横浜山手での個展に展示する。
違った手法で描いた同じポーズの元さんを楽しんでいただければと思っている。

2016 カレンダー 書店取り寄せについて

　　　　　　




9月8日発売・・・ということで、もしかしたらもう書店のカレンダー売場でこの元さんの顔を見つけることができるかもしれません。
もちろん引き続きアマゾン等でネット販売もされています。

どうしても書店で・・・という方のために・・・。
在庫がなくて取り寄せを依頼される場合は、ISBNコードというものが必要になりますので、お知らせいたします。

ISBN　978-4-7755-2455-8

ネット購入が可能な場合は、その方が一番早くて簡単かもしれません。
ぜひ！

みつめる…Ⅵ

　　　　　　　　　　　　『 みつめる・・・Ⅵ 』　ペン描＋パステル（擦筆による）　19cm×28cm


7月の聖路加個展に初出品したが、特別に暑かった今年の夏には、この毛布の中から顔を出した元さんのポーズはちょっと合わなかったかな・・・？？？
というわけで今も手元に居るこの元さん、10月7日からの横浜個展にも出品することになり、ここでご紹介することにした。
ぜひ原画もご覧にお出掛けいただければと願う。

それにしても・・・、8月の終わり近くから急に秋らしくなり、朝晩は少し冷えることも・・・。
いきなり毛布・・・とはいかないまでも、夏掛けから少し厚めの掛け布団が欲しくなってきた。
ご存知の通り、猫は人間よりもずっと気温の変化に敏感・・・。
個展が始まるころには、この絵のような風景も不思議ではなくなるのだろう。

今、横浜個展用に瞳シリーズの新作を描いている。
改めて見ると、この作品も瞳シリーズのモノトーン版と言えるかもしれない。
モノトーンでも、カラフルでも、猫の瞳に潜む神秘的な魅力を表現していきたいと思う。

それにしても、この時の元さんは毛布から顔を出して何をみつめていたのだろうか？？？
いろいろな想い出が蘇ってくる・・・。

曼珠沙華の咲く頃

　　　　　　　　　　　　　　　　　『 曼珠沙華の咲く頃 』　水彩＋パステル　30cm×65cm


3年ほど前に東急たまプラーザのアートサロンで個展をさせていただいたことがある。
その時初めてお会いした M さんから、制作のご依頼をいただいた。
お預かりした2枚の写真は・・・、お世辞でも決して良い写りとは言えないものだった。
しかし、その写真の中の子をみつめるMさんの表情は何とも言えないほどの懐かしさに溢れ、その瞳にはハッキリと光るものが見えた。
「飼い猫さんですか？」という私の質問に、思いがけない答えが返ってきた。
「いいえ、偶然会ったノラ猫なの。　それもたった一度だけ・・・」
肖像画制作はその頃までに既に200点を超えていたが、このようなパターンは初めてだった。

M さんから聞かせていただいたお話によると・・・、初秋のある日、娘さんと一緒にご自宅近くの川岸にそって散歩をしていた時のこと。
堤防の上に突然この子が姿を現し、驚く M さんに怯えるでもなく、しばらくの間ジ～っとみつめられたという。
その時のたぶんほんの数十秒のことがとても印象的で、その後何度も同じ場所に行ってみたが、二度とその子に会うことはなかった・・・とのこと。

その個展では、元さん作品と一緒に10点ほどのノラ猫作品も出品していた。　
M さんはその絵をご覧になりながら、たった一度だけしか会うことがなかったノラ猫のことを想い出したのだろう。
絵の中で再会出来たら嬉しい・・・という思いと共に、彼岸花をたくさん描き入れてほしいというご希望をいただいた。
そんな M さんのお気持ちを籠めてこの作品を描き進める中、なぜか彼岸花の別名である“ 曼珠沙華 ”という言葉が頭に浮かび、どうしてもそれをタイトルに入れたいと思った。

今年もまた曼珠沙華の季節が近づいてきた。
もうしばらくすると、あちらこちらでこの何とも不思議な赤い花が見られることだろう。
その後 M さんとお会いすることはないが、曼珠沙華の花を見るたびに、M さんはこの絵の中のノラと一体どんな話をしているのだろう・・・と想像する。

2016カレンダー ネット購入について

既にご案内しました、元さんとノラのコラボ 2016カレンダー。
正式名称は「 パステル画家 山中翔之郎　2016猫カレンダー　愛猫元さんとなかまたち 」と、少々長いタイトルになっています。（笑）
一般的な発売日は9月8日の予定ですが、既にアマゾンとセブンネットショッピングに掲載され、購入予約ができるようになっています。
「 8日まで待っていられな～い！」という方は、ぜひ予約していただければと思います。

昨年の経験によると、書店で現物を見つけるのは、運とタイミングが良くないとなかなか難しいようです。
ネット購入の方が確実かもしれません。
もちろん書店で元さんを見つけた時は、まさにラッキー！
ぜひ連れて帰っていただければ嬉しいです！

美の起源 「 猫 」 展に参加

9月7日（月）～12日（土）の6日間、銀座八丁目の銀座画廊 美の起源で開催される企画展「 猫 」に出品します。
作品は8月24日にUPした『 Love & Peace 2011 』。（↓）


　　　　　　　　　　


私はこの1点だけですが、DMをご覧いただくとお分りの通り、シャトン・ド・ミューでもお馴染みの作家さんのお名前もチラホラ・・・。
もちろん初めてご一緒する作家さんもいらして、様々なバリエーションに満ちた猫作品を楽しんでいただけると思います。

銀座方面にお出掛けの際には、ぜひお立ち寄りください。


　　　　　　

元さんカレンダー 9月

本当に暑くて、暑くて・・・、そして最後の数日間は一気に秋本番を思わせるような涼しさが・・・。
何とも変化の激しい8月が終り、いよいよ9月がスタート！
今年も3分の2が過ぎたということになる。

元さんカレンダーの9月は、この『 オレンジ刻 』。（↑）
ちょうど10年前の秋に描いた作品で、秋らしい色合いということもあって9月に選んだ。
横顔の元さん・・・もちろんその頃は元気いっぱいで、結構高い位置にあったTVの上にも難なく飛び乗ることができた。　
その日もTVの上に座って、夕暮れ時の窓の外をじっ・・・。　
うっすらとオレンジ色に染まったその姿がいつもとはちょっと違って見えた。　しばらくの間、身動き一つしないで何かを見つめ続けるその瞳が、まるで大気からエネルギーを吸収しているような・・・、そんな気がしたことを想い出す。
その時の印象が、絵の中の元さんを様々なオレンジ色で思い切り包み込んでしまったのだろう。

夕暮れは一日の終わり・・・。　やがて夜の闇につながっていくからか、何か暗く寂しいイメージを持つ人も少なくないのでは・・・。
しかし、ありきたりな言い方だが、朝の来ない夜はない！
夕暮れのオレンジは、やがて暗闇に変化して無にリセットされ、静かにじっくりと新たなエネルギーを充電して夜明けを迎え、生まれ変わったオレンジから青空へと移り変わってゆく・・・。
私にとって、夕暮れのオレンジ色は新たな可能性を秘めた再生の象徴。　オレンジ刻（どき）は、単なる一日の終わりではなく、希望に満ちた翌日の始まりの予感させる瞬間なのだ。


暑さは治まっても、夏の疲れが出る時期。
改めてご案内をしたいと思うが、この秋は私にとってかなりハードな数か月になりそう。
油断して風邪など引いたりしないように気を引き締めて、新たな月のスタート切りたいと思う。

皆さんにとっても、どうか素晴らしいひと月になりますように・・・！