元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

秋バテ?

2011-09-28 14:52:46 | My Works -我が家の元さん-
           『 夢うつつ 』
          

“夏バテ”だけではなく、“秋バテ”という症状もあるらしい。
厳しい暑さが長く続いたあと急に涼しくなったりする、まさに今年のような気候の時は特にひどいらしい。
急激な気温の変化に体が対応できずに、いわゆる血行不良になるのが原因とか。

なるほど・・・と妙に納得する自分がいる。

先週20日に終了した今年の横浜山手の個展・・・。
9月も半ばを過ぎたというのに、連日昼間の30℃オーバーだけでは済まずに夜は熱帯夜という真夏並みの暑さが続き、唯一最終日だけが一気に秋本番の涼しさとなって肌寒く感じたほどだった。
確かあれから一度として30℃を超えた日はなかったはず。 
今思い返してみても、あの一週間の暑さはいったい何だったのだろうか。

個展の後片付けと、来廊記帳してくださった方々へのお礼状を書くだけで一週間が過ぎてしまった。
確かに個展そのものの疲れがないと言ったら嘘になるが、それだけが原因とは思えないこの心身共に感じる“重さ”・・・。 実は“秋バテ”の仕業なのかもしれない。
気温だけでなく湿度も下がり、本来なら活動的になるはずなのに・・・、とにかく眠い。 ちょっと腰を下ろして目を瞑ると、もう次の瞬間にはウトウト・・・なんてことが度々。
“春眠”だけではなく、“秋眠”という言葉もあるのでは?

もし元さんがいたら・・・、やはり“秋バテ”していたのだろうか?
そんなことを考えていたら、この作品『 夢うつつ 』(↑)を思い出した。
お気に入りの小物入れ箪笥の上で、よくこんな顔をしていたっけ。
もちろん寝るのは猫にとって大切な(?)お仕事の一つだから、特に“秋バテ”ということは関係ないのかもしれないが・・・???
ああ、羨ましい。 あともうしばらくの間、猫になって元さんのように大威張りで寝ていたい!


しかし、現実にはいつまでも“秋バテ”のせいにして甘えているわけにはいかない。
私にとって、秋は肖像画制作の季節。
春から続いていた個展などの展示会が一息つき、暮れのクリスマス、年明けの聖路加個展の準備が始まる前の今が、これまでデッサンなど少しずつ準備をしてきている肖像画の制作に心置きなく集中できる貴重な時期なのだ。
楽しみに待っていてくださる方々のそれぞれの思いを感じながら、精一杯描こう!
この半年余りに改めて知ることができた元さんへの気持ちも、いろいろなコたちの肖像画を描く上できっと大きな力になってくれることだろう。

さあ、“秋バテ”はもう終わり!

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げんき より

2011-09-23 13:34:02 | My Works -我が家の元さん-
            『 まぶしい・・・ 』


ぼくが家族みんなのもとを去ってから7ヶ月余りが過ぎました。
長いような・・・、あっと言う間だったような・・・。

先日終わったばかりの翔之郎くんの横浜個展では、ぼくの絵だけでなく写真まで飾ってくれました。
いったい何人のひとが気付いてくれるだろうとちょっとばかり心配だったけれど、思いのほかたくさんの人たちが「元さん・・・、元さん・・・」と声をかけてくれて、なんだかとても照れ臭かった・・・。
翔之郎くんもとても嬉しかったようで、ぼくとの想い出を顔では笑いながら話していたけれど、実はかなりウルウルしていたのをぼくは見逃さなかった・・・。
いつまでもしょうがないなぁ・・・と思いながら、正直なところやっぱり嬉しかった・・・かな。


ぼくがいなくなってからしばらくは、残っていた缶詰やドライフードを毎日供えてくれたっけ。
一日1回とはいえ、3か月過ぎまで続いたのにはさすがに驚いたな。
ずいぶん買い溜めてあったんだね。
それから後は、食卓にぼくの好物が出ると供えてくれて・・・。
「塩分がきついからダメ・・・」と、ほんの少ししかくれなかったアジの干物やフライドチキンも、なんだか量が増えたような・・・???
それでも最近になって時々、「あっ、元さんにあげるの忘れた!」と慌ててぼく用の小皿を取りにいく姿も・・・。
「ごめんね・・・」なんて言わなくていいんだよ。 
それでいいと思う。 時が経つというのはそういうことだと思う。
日常の中で、だんだんぼくを思い浮かべることが減っていって・・・、日に一度が週に一度となり、やがて月に一度、そして年に一度に・・・。
ぼくのことを想い出す回数が少なくなるということは、それだけみんなが自分自身の人生を一所懸命に生きているということ。
ぼくにはそれが何よりも嬉しいのさ。
大丈夫だよ、心配しなくても・・・。 みんながぼくのことを忘れてしまうはずがないことはちゃんと分かっているから。
だから、時折ぼくの顔が浮かんだら、その時だけは思いきり想い出して欲しい。 ぼくは・・・それで十分だから・・・。

でも・・・、そうか・・・、翔之郎くんと約束したっけね。 これからもずっと僕の絵を描き続けてくれるって・・・。
それじゃあ、新しく描き始めるたびに、否応なしにぼくのこと想い出しちゃうな。 だとしたら、ぼくとの想い出を思いきり楽しみながら描いてね。
ぼくも絵の中から、絵の前のみんなに元気をお裾分けするから・・・。
ぼくだけじゃなく、だれを描いても、どんな花や虫たちを描いても・・・、そしてどれほど真剣でも、また時には遊び心で描いても・・・、見てくれる人たちみんなに笑顔になってもらいたい。 元気を出して欲しい。
翔之郎くんが描く絵は、そういう絵だと思うよ。


さあ、もっともっとまぶしいくらいに輝いて・・・
ぼくは いつも そばにいるから

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横浜個展 終了!

2011-09-21 10:41:58 | 日記

昨日20日、横浜Art Gallery 山手での個展が終了いたしました。

真夏の再来を思わせるような暑さの6日間が続いた後に、最終日だけは肌寒いほどの涼しさ・・・。
そんな中をお出かけいただきました皆さま、本当にありがとうございました。

今回も素敵な出逢いと再会の一週間でした。
たくさんの新たな力をいただきました。
また次に向かってスタートすることができます。

今回はお会いできなかった皆さま、また次の機会にお会いできることを願っております。

私の手から生まれてきてくれた作品たちが、一人でも多くの人たちに笑顔と安らぎを届けることができますように・・・!


なお会場に設置した募金箱に集まった皆様のお気持ちは、被災した動物たちのための救済援助活動に寄付いたします。
ご協力に感謝申し上げます。
ありがとうございました!
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横浜山手個展 始まりました

2011-09-16 23:40:01 | 日記

本当は・・・、初日にアップしたかったのですが・・・。
直前までのバタバタと始まり直後の緊張感(いまだに・・・です)で、アップする元気が出ませんでした。
遅れてごめんなさい。

             

             

             


既に3日目が終了。
真夏並みの暑さの中お出かけいただきました皆様、本当にありがとうございます。

去年同様に今年も白黒のノラ猫“鈴木さん”(このコのお名前)が毎日顔を出してくれます。

                


1日目、2日目は、あまりの日差しの強さにご飯を食べ終わったらすぐに姿を消してしまいましたが、今日は多少雲が多かったこともあったのか、食後のひとときにこの場所で招き猫になってくれました。

明日は早くも中日となる4日目。
天気予報によると、曇り空で気温もいくらか下がるとか・・・。 
きっと“鈴木さん”もちょくちょく顔を出してくれるのではないかと思います。
お出かけのついでに、ぜひお立ち寄りください。
お待ちしています。
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虹の向こうへ・・・

2011-09-12 10:13:26 | My Works -天体シリーズ-

本日発行の“ ねこ新聞 ”9月号に、この『 虹の向こうへ・・・』が掲載されました。

年間定期購読という形で毎月12日に発行されているこの“ねこ新聞”は、まさに知る人ぞ知る猫専門の新聞で、多くの著名人の方々による文・詩は猫にかかわる様々な思いで溢れています。

3年ほど前、思いもよらぬご縁から初めてこの“ねこ新聞”に作品を掲載していただきました。
すでにブログでご紹介したことのある『一番星』という作品です。
今回再び載せていただくことになったこの『虹の向こうへ・・・』と共に、どちらも天体シリーズの作品。
“星”と“虹”・・・、どちらもそのものの美しさとは別に、人の命にかかわる様々な感情を覚えさせてくれる存在だと思っています。
前回のブログでも少しだけ触れましたが、特別なことが起こったこの年の、そしてやはり特別なことが起きてからちょうど10年が経ったこの時期に、たとえ偶然であったとしてもこの作品を使っていただいたことは、私にとって静かな、そしてとても大きな喜びです。
この場を借りて、“ねこ新聞”の原口さんに心より感謝を申し上げます。


ちなみに・・・、『虹の向こうへ・・・』は4ページ面に掲載され、表紙にはあの竹久夢二による『黒猫を抱く女』が・・・。
いつの日か、私も“ねこ新聞”の表紙を飾れるような絵描きになりたいものです。
夢は・・・思い続ければきっと叶う!
そう信じて・・・。
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あれから・・・

2011-09-11 22:38:04 | 日記

先週末3日に、ボザール・ミューで開催されていた“大猫小猫展”が終了しました。
二週続いてのボザール・ミュー人気企画展でした。
残暑が続く中、お出かけいただきました皆さま、本当にありがとうございました。

私はいよいよ横浜の個展が目前に迫り、最後の準備に毎日バタバタしています。
まだ涼しい・・・というところまではいきませんが、ぜひお出かけください。



ところで・・・、
今日9月11日という日は、いろいろな意味で特別な日・・・。
あれから10年・・・。 そしてもう一つのあれから半年・・・。
世界中、日本中、そして私自身の中でも大きな大きな変化が起きた日。
本当はもっとじっくりとこの十年を、この半年を振り返るべき時だと思う。 しかし、今はまず目前の個展に全力を尽くすことにする。 そしてやるべきことを無事に終らせてから、改めて、じっくりと・・・。
ただ一つだけはっきり言えること。 それは・・・、
あれからの10年間、そしてあれからの半年間、世の中は大きく変わり、私を取り囲む状況もいろいろな変化があったけれど・・・、
それでも私は今生きている。 日々絵を描き続けている。
それがどういう意味を持っているのか?
そのことをいつも胸において、明日からの毎日を過ごしていきたいと思う。



横浜個展まであと3日。
がんばります。
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横浜山手 個展のお知らせ

2011-09-07 10:02:19 | 展示会

9月14日(水)から20日(火)までの一週間、この時期恒例となった横浜 Art Gallery 山手での個展を今年も開催いたします。

早や5回目を迎えた今回は、今も絵の中で元気な元さんを中心に、ノラ猫、天体シリーズ、ワンちゃん・・・など、横浜では初披露となる作品も含めたパステル画が15~20点。
さらに今回のために描いた新作28点を加えた小品は50~60点。
ポストカードや一筆箋にも新顔が加わりました。
もちろん前回ご好評をいただいたクリアファイル、そしてお馴染みの絵本『うさぎのユック』も・・・。
愛猫、愛犬、愛・・・、の肖像画のご依頼も承ります。 ご相談、ご質問だけでもどうぞお気軽に・・・。

これまで同様に、会期中はずっと在廊しております。 
今年は皆さんとどんなお話ができるか・・・? 今から楽しみです。
ぜひお出かけください。



山中翔之郎個展 5th in YOKOHAMA
-パステルの中の動物たち-

・会 期   2011年9月14日(水)~ 20日(火)
・時 間   11:00 AM ~ 18:30 PM (最終日 17:00終了)
・会 場   横浜 Art Gallery 山手
・電 話   045-628-0267
・交 通   みなとみらい線 元町中華街駅 5番出口徒歩3分 谷戸坂上がる

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終了と開始

2011-09-06 01:48:12 | 展示会
            『 いつもの顔 』


銀座ボザール・ミューで開催されていた “なつのねこさん ひかげでひるね展” が3日(土)に終了いたしました。

8月28日にアップした“ひなたで ひるね”のアリさんを探しにお出かけいただいた方もいらしたとか・・・。 感激です。
残暑と台風の影響下、お出かけいただきました皆さま、本当にありがとうございました。


そして前回ご案内した通り、同じく銀座ボザール・ミューにて、5日(月)から “大猫小猫展” が始まっています。

今回ご紹介した 『 いつもの顔 』は出品作4点のうちの一つ。
モデルになった深川のノラ猫は、これまで何回も私の作品に登場してもらっています。
いつ会っても逃げるでもなく、かといって媚びることもなく、ドンと構えたその存在感には圧倒されるほどです。
どんな状況に置かれても、“いつもの顔”でいることができる強さが羨ましい・・・。
ちょっと見習わないといけません。
個展が目前に迫るたびにバタバタあたふたして、きっと情けない顔になっているのだろう・・・と思うと恥ずかしくなります。
「大丈夫!」と自分の背中をバシッ!
精一杯やっている自分自身を信じ、楽しみにしてくださっている人がいる・・・と信じて頑張ります。
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“ 大猫小猫展 ”のご案内

2011-09-02 00:47:00 | 展示会
                 『 いつも ここで ジロリ・・・ 』


前回触れたとおり、銀座ボザール・ミューでは来週一週間 “ 大猫小猫展 ” が開催されます。

この“ 大猫小猫展 ”、毎年恒例というわけではありませんが、2~3年に一度くらいのペースで開かれる、個人的には大好きな企画展です。
今回のDMに、この↑『 いつも ここで ジロリ・・・ 』を使っていただきました。
実はこの作品、2006年春の個展でもDMに使いました。

モデルは谷中のノラ。 
かなりの迫力なので、一時はDMに使うかどうか迷いました。
「いいんじゃない、この眼つき。 本物の猫好きには受けるわよ」
ボザール・ミューのオーナーさんの一言で迷いは消えました。
(必ず見に来いよ!)と上から目線で言っているようなDMにもかかわらず、経験豊富なオーナーさんの読みどおりに、初日からたくさんの方々に来ていただきました。
ギャラリーの入り口でお出迎えしていたこともあり、一番人気を集めているように見えたのですが・・・、連れて帰ろうという方がいなかったのは、やはりこの顔のせい・・・???

今回は個展ではありませんが、この顔に魅せられて( or 脅されて?)、たくさんの方々にお出かけいただければ嬉しいです。
私自身は目前に迫った横浜個展の準備で、ギャラリーにいつ顔を出すことができるかはっきりわかりませんが、いろいろな作家による様々な大猫小猫を楽しんでいただければと思っています。
ぜひ・・・!


“大猫小猫展”
・会 期   9月5日(月)~ 10日(土)
・時 間   AM 11:00 ~ PM 7:00 (最終日 PM 5:00まで)
・会 場   銀座ボザール・ミュー
・電 話   03-3571-0946
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