元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

プレゼント

2015-12-24 12:33:16 | My Works -クリスマス-
       『 プレゼント 』 パステル 32cm×24cm


だいぶ前に描いてもう何回も登場した作品だけれど、この時期になると毎年想い出しては新しく感じる。
自分自身が変わっているということなのかな・・・。

どうか皆様にとって素敵なクリスマスでありますように・・・!

   Merry Xmas to All !
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『 願い 』 の季節

2015-12-20 12:35:52 | My Works -天体シリーズ-
                      『 願い 』 パステル 13/23cm×65cm

今年もまたこの絵を想い出す時期になった。

流れ星をみつめるこの後ろ姿の二匹にはモデルがいる。
名前は“小春”“小夏”という。 その名付け親は、これまでに私が制作に関わった唯一の絵本『うさぎのユック』の原作者である 絵門ゆう子 さん。

2002年が始まったばかりの1月、まだ2回目の聖路加個展会期中に絵門ゆう子さんと出逢った。
それがきっかけとなり、2004年の秋には絵本制作という素晴らしい機会をいただくことになった。
『うさぎのユック』が完成するかしないかのうちから、絵門さんは顔を合わすたびに「第2弾を・・・」と張り切っていた。 彼女の頭の中だけにあった第2弾のアイデア・・・。 その中には愛猫2匹のイメージがあったようだ。
「参考までに渡しておくね」
そう言って手渡された5~6枚の写真には、まだ仔猫の頃の“小春”と“小夏”のじゃれあう姿が写っていた。

無念極まりないが、第2弾の絵本は実現しないまま、2006年の春に絵門さんは天国へ旅立った。
2匹の写真は私の手元に残されたまま・・・。
その年の秋、ボザール・ミューでの個展にこの『願い』を描いて出品した。
第2弾制作の夢が果たせなかった無念さと共に、絵門さんへの追悼の気持ちがこの絵を描かせたのかもしれない。

大好評をいただいたが、その個展中に買い手がつくことはなかった。 余りに好評だったので、そのことはむしろ不思議にさえ感じた。
年明けの聖路加個展にも出品。 展示作業を終えたとき、気のせいか『願い』がその場所にとてもしっくりと合っていて落ち着いて見えた。
そしてその時も前回に勝るとも劣らないほどの人気を集めながら、なぜか買い手がつかないまま迎えた4日目・・・。
「この絵・・・、取っておいてください」
そう言ってくださったのは、このとき初めてこの絵と対面した絵門さんのご主人だった。
ご売約済みを表す赤丸のシールを貼ったあと、何人もの方がこの絵を欲しがられ、売約済みになっていることを悔しがられた。
絵門さんのご主人がご覧になるまで、他の方々には絵の中の二匹が “買っちゃダメ”オーラでも出していたのだろうか・・・。

その時、私はふっと思った
人が絵を選ぶのではなく、絵が自分の居場所を決めるのだ・・・と。
一作一作それぞれの絵がお世話になる先は、まさに“運”と“縁”によって決まるのかも知れない。
それは描き手の私がどうこうできることではなく、描かせてもらったことにただひたすら感謝しつつ、その絵の運命を素直に受け入れることが絵に対する礼儀なのだろう。

『願い』は今、絵門さんが過ごされたご自宅にご主人によって飾られている。
あの時ご主人の背中をそっと押したのは、絵の中の二匹か、それとも天国の絵門さんか・・・?


今年も残すところ10日余り・・・。
毎年この時期は、年明けの1月末に予定している恒例の聖路加個展の準備が追い込みに入る。 今年もゆっくりと暮れの雰囲気を味わう余裕のないまま、バタバタと新年を迎えることになるのだろう。
そんな中でも、“ 聖路加 ”ということを意識しただけで、ふっとこの絵がよみがえってくる。
星空・流れ星を背景に寄り添う二匹の後ろ姿の絵を、これまでに何十点も描いてきた。
この『 願い 』は、その原点と言えるかもしれない。
何にも替えがたいご縁に感謝しながら、これからも夢あふれる絵を描いていきたいと、今改めて思う。
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夜明け

2015-12-18 01:20:24 | My Works -ノラ猫たち-
              『 夜明け 』 パステル 19cm×28cm


流れ星を見たくて、真夜中にベランダに出て夜空を見上げていた。
10分・・・そして20分近く経っただろうか。
空には同じ場所で動かずに輝く星はみえても、光の筋が走ることがないまま・・・。
昼間は暖かいとはいえ、やはり深夜になると冷える。
思わず合わせた両手にハァ~ッ!
その息がわずかに白くなった。

今回ご紹介する作品は『 夜明け 』。
モデルは谷中のノラ。
この角度から見ると、その下顎が見えないほどの大あくびをしている姿が何とも魅力的だった。
出逢ったのは昼間だったが、絵にしようと考えながら頭の中に浮かんできたのは、ほんのわずかにその色を変え始めた夜明け前の夜空に向かって思いきりあくびをしている図だった。
それは単なる冬の朝の吐息ではなく、やがて始まる新しい一日を迎える前に、大気からたくさんのエネルギーを吸い込んでいるようなイメージだった。

この絵を描いたのは2000年の春。
まだ絵の世界に飛び込んでいくらも経っていない頃だ。
恐いもの知らずだったのか、ずいぶんと大胆な描き方をしたものだ。
この絵の中の子と同じように、その時の私は新しい経験をしながらたくさんのエネルギーを吸い込んでいた。

流れ星を探しながら、思いがけずに15年前の気持ちを想い出した。
息苦しくなったら、あの時のように時には思いきり大きな口を開けて、胸の奥深くまで空気を吸い込んでみよう!
新たな力が湧きあがり、素敵なアイデアが浮かぶかもしれない。
結局流れ星は流れなかったけれど、蘇ってきた懐かしい絵から新たな力をもらうことができた。
見ることができなかった流れ星は・・・私自身が絵の中で思う存分描くことにしよう!
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“ねこの引出し” Xmas展

2015-12-14 12:21:13 | 展示会

現在もポストカードの通販をしていただき、シャトンドミューのショップでもお世話になった「ねこの引出し」さん主催のXmas展に参加させていただきます。

当初はクリスマスカードだけの予定でしたが、ご厚意によりミニオーバル作品も少しだけですが出品させていただくことになりました。

井之頭公園近くに新しくオープンしたギャラリーとのこと。
私もぜひ一度伺いたいと思っています。
ぜひお立ち寄りください。

詳しくは・・・↓

 
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Art Gallery 山手のクリスマス展

2015-12-14 12:07:41 | 展示会


明日15日から25日まで、横浜のArt Gallery 山手で開催されるクリスマス展に参加します。
DMに掲載されている『 クリスマスの朝 』を含めたカードになっている原画3点の他、ミニオーバル額に入った星空シリーズ・背中ハートシリーズは新作を加えて8点。 うさぎ・フクロウもいるミニミニ額作品も・・・。 
クリスマスカードは12種類をバラで販売いたします。

出展作家が総勢13人と賑やかになりそうです。
クリスマス色いっぱいの様々な作品が並びます。
横浜方面にお出かけの際には、ぜひお立ち寄りください。

個展の時と違って在廊はしておりませんが、会期中どこかで顔を出したいと思っています。
お会いできる偶然を願っております。

 

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ひとつずつ ねがいごと

2015-12-14 01:27:20 | My Works -天体シリーズ-
                『 ひとつずつ ねがいごと 』 パステル 15/21cm×50cm


今日14日の夜から翌朝にかけて、ふたご座流星群がピークを迎える・・・というニュースを見た。
立て続けにいくつもの流れ星が・・・なんて場面を目にすることができるのだろうか?
流れ星が登場する絵はこれまでに何点も描いてきたので、何だかわくわくする気持ちを抑えられない。

三つの流れ星が同時に流れている絵を描いたことがある。
それがこの『 ひとつずつ ねがいごと 』。
もう7年近く前になるが、聖路加個展に出品した際、入院中の患者さんが病院に寄贈したいということでこの絵を選んでくださった。
それ以来、この絵はホスピス病棟のどこかに飾られている。
誰でも簡単に見に行く・・・ということは難しいが、眼にされた方々に夢と希望を届けることができればと願っている。

さて、肝心の天気の方は・・・というと、予報は“ 曇り ”。
う~~~ん、どうか雲の切れ目が少しでも広がりますように!
あれっ??? 流れ星が流れる前から、願いごとをしてしまった・・・。

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いっしょに ごは~ん!

2015-12-11 01:36:12 | My Works -仔猫-
                  『 いっしょに ごは~ん!』 パステル 15cm×40cm


“ 猫ブーム ”という言葉をよく耳にするが、確かにいたる所で猫さんが登場する場面を目にする。
生まれてからず~っと猫好きを続けてきたものにとっては常に猫ブームだったようなもので、「 何を今さら・・・」の感がある。
しかし猫という何とも不思議で魅力的な存在が改めて注目されるのは、やはりうれしいことだ。
今日も何げなく見ていたテレビの画面に、何の脈絡もない場面でいきなり子猫が登場し、カメラに向かっていきなり「 ニャ~~~!」
たったそれだけのことで思わず頬の筋肉が緩みきっている自分に気付く。 そして何となく周りを見まわし、今度は苦笑い・・・。

今回ご紹介することにした作品『 いっしょに ごは~ん!』は、ボザールミュー時代に縦(横)長の構図ばかりの作品で個展を開いた時の中の一点。
足元で見上げる3匹の仔猫のうち、最も人気を集めていたのが一番手前の子だった。
今日TVで見た子の表情がまさにこれ!
こんな表情で甘えられたら、もうどうしようもないな・・・。
この絵をお求め下さった T さんも、きっとこの絵を見てはニヤ~ッとされていることだろう。

ところで“ ブーム ”と言われるものは、やがてその熱が冷めて忘れられてしまうものが多い。 
“ 猫ブーム ”などと言って騒いでいるのは人間の勝手。 猫たちにとっては関係なし。 むしろいい迷惑かも知れない。
“ ブーム ”という一過性のことではなく、猫だけに限らず身近な動物たち・・・その小さな命の存在を常に意識し、あらゆる状況においても掛け替えのないパートナーとして大切にしていかなければならないと思う。
“ ブーム ”という今の状況が、そのことを改めて考え直す良いきっかけになることを願う。
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どんな時も・・・

2015-12-08 01:58:57 | My Works -我が家の元さん-
            『 どんな時も・・・ 』 水彩+パステル 19cm×28cm


この絵を描いた時、元さんはまだ元気だった。
しかし、絵の世界で必死にもがいていた私に、新たな可能性と大きな希望をくれた人が天国へ旅立った。
その姿を直接この目で見ることができなくなった後でも、その人が残していってくれたたくさんの素晴らしいご縁が、今でも私を元気づけてくれている。
そんな思いを感じながら、元さんを描いた・・・。
だからだろうか、どこからともなくこんなタイトルが舞い降りて来て、「 これしかない! 」と思ったのは・・・。
その後元さんも天国へ・・・。
今改めて心の中でこの絵を想い起す。
私にとってたくさんの大切な大切な存在が、たとえその姿を星に変えても、きっとこうして“ どんな時も ”見守っていてくれる。
だからこそ私も頑張れる。
いつも・・・どんな時も・・・!

ぜひこの絵をご紹介したいと思いつつ、どうしても良い画像データを見つけることができませんでした。
画質が荒れていて見づらいかと思いますが、少しでもお伝えしたいこと感じていただければと思います。
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やれやれ ひとやすみ

2015-12-04 01:49:19 | My Works -我が家の元さん-
              『 やれやれ ひとやすみ 』 パステル 28.5cm×40cm


部屋の片隅に置いたままだった簡易イーゼルを久しぶりに引っ張り出してみた。
木製のその脚は・・・やはり見事に削られ、2cmほどの厚みがほぼ半分になっていた。
「 削られ 」と言っても、刃物やヤスリできれいに削られたのではなく、ギザギザ凸凹で棘だらけ・・・。
その犯人は・・・元さんだった。(正確には犯猫かな?)
よくもここまで削ったものだ・・・と懐かしくその爪とぎ痕に手を当てていると、ふと一つの作品が蘇ってきた。
それが今回ご紹介する『 やれやれ ひとやすみ 』。
2008年秋のミュー個展に初出品した作品で、元さんは当時16歳を過ぎたばかり。 もちろんまだまだ元気いっぱい! 病気の“びょ”の字も感じさせなかった。

さて、爪とぎとの関係について・・・。
穏やかな寝顔の元さんだが、左下の部分にご注目。
幾筋かの引っかき傷がご覧いただけるだろうか。
実はこの傷、描いたのではなく、本物・・・。
と言っても、元さん自身にお願いをするのは余りにも危険! 無理矢理に元さんの協力を願っても、こちらが希望する部分に留まることなく絵の中の元さんの顔までガリッとやられたら元も子もなくなってしまう。
しかし、例えば釘のようなものを使うのはどうも納得がいかなかった。
そこで辺りを見回すと、思わぬものが目に留まった。 それは・・・、元さんの爪の抜け殻。
猫を飼っている(いた)方なら、猫の爪が定期的に生え変わることはご存知かと思う。 その度にポロリと取れる古い爪が時々爪とぎ場の近くに落ちていることがある。
元さんは爪を切らせることが大嫌いだったので、抜け落ちた爪の先はしっかりと尖っていた。
「これこれ・・・」とその抜け殻を手にした私は、元さんになったつもりで絵の左下をガリガリ・・・ガリガリ・・・。
お陰でとてもリアルな引っかき傷が出来上がったというわけ。

イーゼルの脚に限らず、今でも部屋のあちこちに元さんの引っかき傷が残っている。
怒られるのを知っていながら、あえてこちらの様子を伺うようにしてガリガリガリ・・・。
その音が聞こえると、条件反射のごとく「こらぁ~~~ッ!」
耳をねかせて逃げ出す元さんは、今にして思うとそれを楽しんでいたのかもしれない。
壁、ふすま、洋服ダンス、そしてイーゼルの足にまで、元さんが確かに存在し、共に同じ時間を過ごしていた証が残されている。
その傷痕のひとすじ一筋が、今でもただただ愛おしくてならない。
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Blue Blanket

2015-12-03 11:54:54 | My Works -我が家の元さん-
         『 Blue Blanket 』 パステル 32cm×24cm


12月に入った・・・ということもあるのか、気分はすっかり冬!
巷では毎年のことながら風邪を引いている人が急増しているよう・・・。
皆さん大丈夫ですか?
朝方の冷え込みが強くなってくると、布団から出るのがツラ~~~イ!
許されるものならば、暖かい布団の中でいつまでもぬくぬくしていたい。

この時期になると想い出す作品の一つが、この『 Blue Blanket 』。
以前にもご紹介したことのある作品だけれど、今回Facebookのカバー写真にすることに・・・。

もう10年以上も前に描いたもので、毛布から顔を出した元さんは当時8~9歳。 確かに顔がまだ若い。
元さんはこの青い毛布が大好きで、気温が少しでも下がり始めると早速鼻先を突っ込んではゴソゴソぬくぬく・・・。
その姿を見ているだけで、こちらまで心がポカポカしてきたっけ。

この作品は画商さんを通して地方のデパートで飼い主(買い主)が決まったので、現在どんな方のお世話になっているのかわからない。
でもきっと冬の訪れのたびに、この絵を気に入ってくださった方の心をほんわか暖かくしていることと思う。

これから年末に向けて日を追うごとに寒さが厳しくなっていくことだろう。
今年の私の秋~冬は・・・、いきなり熱が出たり、咳が続いたり、どうもすっきりしない日が続いている。 疲れ・・・と言ってしまえばそれまでだけれど、ここでもう一度気を引き締めて制作に打ち込みたいと思う。

皆さんも防寒対策を万全にして、残りわずかになった今年を元気でお過ごしくださいますように・・・。
原画ほどの効力はないかもしれないけれど、この 『 Blue Blanket 』の画像を通して、元さんから皆さんに元気のぬくもりをお裾分けします!
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元さんカレンダー 12月

2015-12-01 02:12:51 | 日記

日が替わっていよいよ12月に突入!
今年もあとひと月・・・早いなぁ。
2015元さんカレンダー12月の作品は『 瞳とじて・・・』。

これまでにgooブログやfacebookでも何度かご紹介したことがある。
そこに添えたコメントにも書いた通り、このいかにもクリスマスカラーの背景・・・、実は制作当時にはまったく“クリスマス”ということを意識していなかった。
眼を閉じて物思いに耽っている(?)元さんの横顔に感じた、何か静かな情熱みたいなものを赤で表現した。 そして、元さんの心の中に浮かんでいる思いを白で・・・。
それがいつのころからかクリスマスの季節が近づいてくると必ず思い浮かべる作品になっていた。
元さんカレンダーを作る話が持ち上って月ごとの作品選びを始めた時、12月の候補として真っ先に浮かんだのがこの『 瞳とじて・・・』だった。
この絵の元さんのように静かにこの一年を振り返り、来る2016年をより良き一年とするための心の準備をしたいと思う。

一年の締めくくりのひと月・・・。
皆さんにとって、どうか素晴らしい12月となりますように・・・!
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