元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

個展 “ 光の中で・・・再び ” のご案内

2014-03-24 10:44:10 | 展示会


前回『 新たな光の中で・・・』をご紹介した際にも触れました通り、4月10日から19日までの9日間、シャトン・ド・ミューになって初めての個展を開くことになりました。
改めてご案内させていただきます。
これまで22回にわたって続けてきたボザール・ミューでの個展の経験を大切にしながら、ここでまた新たな気持ちでスタートを切りたいと思っています。
会期中はこれまで同様に、ずっと在廊しております。
ぜひぜひお出かけください。

詳細は下記の通りです。(↓)


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新たな光の中で・・・

2014-03-15 02:04:18 | My Works -我が家の元さん-
             『 新たな光の中で・・・』



最新作!
4月10日から始まる新作個展のDMに使った。
この絵に籠めた思いをDMにも添えることにした。
以下がそのコメント・・・。
詳しいご案内は、近いうちに改めてさせていただきます。


      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                  

15年前の2月、『 光の中で・・・ 』というタイトルの作品が、私を絵の世界に導いてくれました。 
その後“光の中で・・・シリーズ”として制作した10作は、どれも暗闇を背景に黒猫を描くという、恐いもの知らずの作品ばかり。
いつかもう一度・・・と思いつつ、気が付いたら15年が過ぎていました。

昨年6月に絵描きとしての私の故郷ともいうべきボザール・ミューがその幕を下ろし、今回は同じ場所で新たにスタートしたシャトン・ド・ミューで初めての個展になります。
これを機に、初心を取り戻すつもりで、新たな“光の中で・・・”作品に挑戦してみました。

暗闇・・・黒があるからこそ、光の存在を感じることができる。
15年という歳月が、“無”に見えていた暗闇の中に様々な可能性があることを教えてくれました。
単なる暗闇だった場所には様々な光が溶け込み、今は色彩豊かな黒になりました。
その新たな“黒”を背景に、あの頃と同じ黒猫と、私の永遠のヒーロー元さんを描いてみました。
再び初心に立ち戻って感じることができた新たな光を、愛すべき猫たちと共に楽しんでいただければと思います。

ごめんなさい・・・。 ひとことだけでも直筆のコメントを・・・と毎回心掛けていますが、今回はその時間が取れそうにありません。 ご覧いただきたい気持ちはいつも以上です。
ぜひぜひ、お出かけください!

コメント (2)
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憩いの場所

2014-03-10 15:04:43 | My Works -ノラ猫たち-
          『 憩いの場所 』


もう何年の前のこと・・・。
新たなモデルを捜しにノラ猫のメッカ(?)の一つと言われる谷中へ取材に出かけた。
公営墓地の中を散策中、道端の植え込みの向こう側にチラッと白いものが見えた。 
ちょっとした隙間から覗き込んでみると・・・、そこにこの子がいた。
「な~に? ここは私の憩いの場所。 邪魔しないで!」
一見やさしそうに見える目の中に、そんな言葉が感じられた。
(おくつろぎのところ、ごめんね・・・)
心の中でそうつぶやきながら2回ほどシャッターを切り、早々に失礼した。


明日は3月11日。
あれからもう3年が経つのか・・・。
当時被災地となってしまった地域のあちらこちらで暮らしていたノラたちにも、それぞれに憩いの場所がったのだろう。
それがあっと言う間に奪われて・・・、彼らは今どうしているのだろうか?
厳しい状況の続く中、様々な形でたくさんの方々による愛ある救援活動が今でも続いている。
逞しく生き続ける彼ら、彼女らに、一日も早くそれぞれの憩いの場所ができることを祈らずにはいられない。


この『 憩いの場所 』は、今日からシャトン・ド・ミューで始まった“ 三毛猫展 ”に出品している。
もし原画をご覧いただくことがあったら、ほんのちょっとだけでも3年前のことを想い出していただければと願う。
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“ 三毛猫展 ” のご案内

2014-03-09 03:10:44 | 展示会


3月10日(月)から16日(日)まで、シャトン・ド・ミューの企画展 “ 三毛猫展 ” が開催されます。
私はDMに掲載されている『 一本道 』と、久々に展示するちょっと懐かしい三毛猫作品2点をわ合わせた3点を出品します。

身近に三毛猫が居る方はもちろん、三毛猫ファンの方々はぜひぜひ・・・!
10人の作家それぞれが表現する三毛猫の魅力をお楽しみください。

なお、12日(水)は、ギャラリー、ショップ共にお休みですので、ご注意ください。


  
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再びの季節

2014-03-02 01:23:38 | My Works -ノラ猫たち-
          『 再びの季節 』



私にとって初めてで唯一の(今のところ)絵本『 うさぎのユック 』。
その原作者であり、絵本の制作という素晴らしい経験をさせてくれた 絵門ゆう子 さんが亡くなってもうすぐ8年になる。
絵の世界に飛び込んでからというもの、毎年桜の花の季節になると、私にとっては個展直前の最後の追い込み時期と重なって、ゆっくりとお花見を楽しんだという記憶がない。
ご主人から訃報が届いたのは、まさにそんな時だった。
制作どころではなかった。
涙雨が降りしきる中を電車に飛び乗った。
ご自宅の最寄り駅までは40分ほど・・・。
その間、車窓のガラスに走る幾筋もの雨粒の跡を通して通り過ぎてゆく外の景色に眼をやりながら、頭の中では絵門さんとの絵本制作を中心とした様々な想い出がグルグルと回り続けていた。
降車駅が近くなってきたとき、焦点が合わないまま窓の外に向けられていた視野の中に、スーッと淡い桜色が通り過ぎた。
意識して外の景色に眼をやると、線路に沿って植えられた何十本もの桜の樹に満開の花が咲いていた。
こんな形で桜の花を見ることになるなんて・・・。
悲しみどん底だった心の中のどこかで、いろいろな思いを込めて「ありがとう!」と言っている自分がいた。

個展までは10日ほどしかなかった。
まだ描きかけのものが数点あった。
しかし、それらとは別にどうしてももう一点描きたいという衝動を抑えることができなかった。
そうして出来上がった作品が、この『 再びの季節 』だった。

この回のテーマはノラ猫たちだった。
この絵の中の子もノラの仔猫・・・。 しかし、この絵だけは他の作品とはちょっと違った雰囲気になった。
私にとって“再生”の象徴であるオレンジの背景の中に一つだけ新芽を描いた。
感謝の気持ちと、願いを込めて・・・。


今年も恒例の春の個展が迫ってきた。
初日は4月10日。
毎年の繰り返しになるが、あと一ト月余りしかないというのに、毎日もがき続けている。
最終的にどんな形で初日を迎えることになるのか分からないが・・・、ふと蘇ってきてくれたこの絵に元気をもらい、もう一度気を入れ直して頑張ろうと思う。
今の自分に正直な気持ちで・・・描く!
そのことを何よりも大切にしながら・・・。
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