昨日完成したばかり・・・、まだ湯気がたっている出来立てホヤホヤの新作です。
6月22日から予定されている、銀座ボザール・ミュー恒例の“Tシャツ展”に出品するために描きました。
4月下旬に個展が終ってからというもの、横浜の“猫の展覧会”出品、ポストカードの製作、聖路加第二画廊での個展決定・・・などなどに追われながら、その合間にお礼状を書いたりも・・・。 更に個展前に続いた悲しい出来事も加わって、溜まりつづけた疲れが一気にドッと出てたのか、なかなか腰を据えて制作することができないでいました。
そんな時に力をくれたのは・・・、やはり元さんでした。
今でもまだ、元さんの絵を描き始めるまでには大変なエネルギーを必要とします。
もとになるデッサンを描くだけでも、かなりグタ~~~っと。 それでも何とか気持ちを立て直して本番の制作に入ったのですが・・・、幾度となく押し寄せてくる寂しさに、しばし手を動かすことができなくなりました。
しかしそんな時は、その寂しさと闘うのではなく思い切り真正面から受け止めることで、寂しさが絵を描く力に変わっていきました。 傍らにおいてあるティッシュの減り方はかなりの早さでしたが・・・。
一旦手が動き始めれば、それからの集中力の凄さは自分でもびっくりするほど。
直前まで感じていた寂しさが嘘のように、まさに“無心”状態で手が勝手に動いていきます。
ふと思い出したように意識して呼吸をすると、あっという間に2~3時間が過ぎていました。
元さんが天国に旅立ってから、彼を描くときは特にそういう傾向が強くなったようです。 それに伴って、ほかのコたちを描く時も同じように・・・。
生かされている命
描かされている絵
いつもその気持ちを胸に描き続けていきたいと思います。
今回ご紹介した『 げんきの瞳 』の原画は、“Tシャツ展”会場に展示されます。
その詳しいご案内はまた改めて・・・。
みなさんに、元気のお裾分けが届きますように!