元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

星になって・・・

2012-03-26 02:05:24 | My Works -我が家の元さん-
                 『 星になって・・・ 』


三間後に迫った個展のために描いた新作です。

この作品をDMに使いました。
ちょっと迫力があり過ぎるかな・・・とも思いましたが、「思いきり元さんを描くぞ~!」と決めてから描いた第一作目なので、迷わずに決めました。
ぜひ原画を直接ご覧になってください。

星になった元さん・・・。
きっといつもこうして見守ってくれているのだろうな。
時には優しい、また時には厳しい眼差しを感じながら、あと三週間を精一杯楽しんで初日を迎えたいと思います。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個展に向けて・・・

2012-03-19 00:48:19 | My Works -我が家の元さん-

今毎日のように愛猫元さんを描いています。
個展までひと月を切って、いよいよお尻に火が付いたという感じ。
と言っても、これは今回が初めてということではなく、むしろいつものこと・・・かな。
困ったことに、追い込まれないとなかなか本気で集中できないという性分らしくて・・・。
ただ今回は、“思いきり元さんを描く”と決めた時から何とな~く今までとは違った雰囲気に包まれています。
一作一作描き進めていくたびに数々の想い出が蘇ってきて、ついつい制作時間がオーバー気味になっているのがちょっと心配なところですが・・・。
とにかくぎりぎりまで、心を込めて精一杯描き続けます。

                

途中経過・・・と言ってはなんですが、今回は新作のために描いたデッサンのうちから2点をアップすることにしました。
もちろんどちらもまだタイトルは付いていません。
どんな作品となって皆さんにご覧いただくことになるか、楽しみにしていただければ嬉しいです。



個展は、銀座ボザール・ミューで、4月16日(月)~ 22日(日)の一週間です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3・11 に思う

2012-03-12 01:36:06 | 日記


あと数分で3月11日が終わろうとしている。

今朝、いつもと変わりなく目が覚め、いつものように朝食を摂り、いつものように・・・、いつものように・・・のつもりだったが、心のどこかでは間違いなく今日という日を意識していた。

一年前の3月11日も、いつものような一日が過ぎると思っていた。
あの瞬間が来るまでは・・・。

今日もその同じ時刻が近づいてくるにしたがって、自分に対して冷静を装いながらも、どこか落ち着きを失っていく自分がいた。

直前に窓を開けた。
無意識のうちに胸の前で両手をしっかりと組んでいた。
14時26分になると同時に、海の方角に向かって黙とうした。
何処からか微かにサイレンの音が聞こえてきた。

一瞬頭の中に、一年前の恐怖の瞬間が蘇った。
しかし、今日は何も起こらなかった。
静かに・・・、静かに・・・、時が流れていた。
なぜか涙が溢れだして止まらなかった。

いつものように・・・、いつものように・・・、時の流れと共に生きている自分がいる。
それがどれほど奇跡的なことかと改めて思う。
奇跡が紡ぎだす一瞬一瞬の連なりに、生かされている自分を感じる。


掛け替えのない時間を無駄にしていないか?
自分のやるべきこと、できることをしっかりとやっているか?
鎮魂の思いは薄れていないか?
被災地、被災者に寄り添う気持ちを忘れていないか?
何よりも、しっかり生きているか?

3月11日という日はけっして忘れてはならない日。
しかし、3月11日だけが特別ではない。
あの日に感じ決意したことを心に、毎日を送っていかなければ・・・。


ああ、もう既に日が替わってしまった。
ようこそ3月12日!
新しい日を迎えられたことに、感謝。



最後に・・・、
犠牲者の方々に心より哀悼の意を表します。
そして、未だ行方不明となっている方々が、一日も早くご家族・親しい方の元へ戻ることができますように・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

耳でお返事

2012-03-03 16:29:48 | My Works -我が家の元さん-
                            『 耳でお返事 』


今日3月3日が“桃の節句”であることは言うまでもないが、その語呂合わせ から、“みみ(耳)の日”でもある。
いつごろからそうなったのかと思って調べてみると、1954~6年(諸説があって2年ほどの違いがあるが・・・)には既に制定されていたとのこと。 何と私が生まれたころと同時に存在していたのか・・・。
そんなことを考えていたら、ふっと1枚の絵が頭に浮かんできた。

『 耳でお返事 』というタイトルの通り、猫の耳の動きに焦点をあてて描いた作品。
“目は口ほどに物を言う”というが、耳も目に負けないくらいのなかなかの口達者。
猫に限らず身近に小動物がいる方ならご存知の通り、彼らの耳が持つ表現力には驚かされる時がある。
それはまるで耳だけが別の生き物ではないかと思えるほど・・・。


2001年の秋に描いたこの絵のモデルは、言わずと知れた(?)我が家の元さん。 まだ10歳にも満たない、元気いっぱいの頃だった。
窓から差し込む暖かい日差しを浴びながら、お気に入りの青い毛布の上で気持ちよさそうに寝ているところを見つけ、いたずら心がムクムク・・・。 
「元さ~ん」
用もないのに声を掛ける。
しかし、まったく反応なし!
数秒おいて、私に近い方の右耳がゆっくりとこちらに向きを変えた。
さらに数秒後、まったく同じようなゆっくりとした動きで、その右耳は元の位置に戻された。
その間、閉じられたままの両目はもちろん、耳以外のどこも微動だにしなかった。
返事らしい動きは、右耳だけ・・・。
大人げないと自覚しつつ、いたずら心がさらにヒートアップ。
「そろそろ、ごはん の時間かな・・・」
実際にはまったく関係のない時間なのに、元さんに聞こえるようなひとり言・・・。
ごはん」という、人間の言葉の中で元さんが一番好きな響きに、右耳が今度はぴくっと反応する。
相変わらず身体は全く動かずに、眼も閉じたまま・・・。
暫く黙ったままでいると、さらに「ごはん」という言葉を探しているのか、まるでレーダーのように右耳があちこちを向いて動き始めた。
思わず吹き出しそうになるのを必死にこらえる。
しかしその気配を感じたのか、閉じられていた瞼がわずかに開くのが見えた。
そしてゆっくりと顔をあげながら、薄目のままでこちらをジロッ・・・!
「今、ごはん って言った?」
その眼は間違いなくそう訊いていた。
笑いを堪えながら黙っている私を見て、一瞬のうちにそれがいたずらだったことを悟ったのだろう。 こちらにも聞こえるほどの大きな鼻息を一吹きすると、またもとの姿勢に戻ってしまった。
「ごめん、ごめん、あまり気持ちよさそうに寝てるから、つい・・・ね」
今度はもう耳さえ動かなかったことは、言うまでもない。


元さんとはよくこんなやり取りをしていた。
いたずらのあとは、お詫びに耳掃除を・・・。
そういえば、元さんの耳の中はいつもきれいだ。
ということは、それだけよく耳掃除をしていたということ・・・?
長い間、そんな大人げない私の相手をしてくれていたんだね。

これからも、毎年“耳の日”が来るたびに、元さんの口達者な耳との会話を想い出すことだろう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2012 “黒猫展” 終了しました

2012-03-01 10:26:00 | 展示会

昨日、二週間近くにわたって銀座ボザール・ミューで開催されていた“黒猫展”が終了しました。 

なんと最終日は雪が・・・。 寒い日が続いている今年の冬を象徴するような天候で〆。
毎年“黒猫展”を楽しみにしていてくださっている皆様・・・、聖路加個展中に配ったDMを見て初めて“黒猫展”を知った皆様・・・、寒い中を、また遠路からもお出かけいただき、本当にありがとうございました。


毎年のことですが、“黒猫展”の終了と同時に3月が始まり、気分は一気に春に・・・。
今年は少しその訪れが遅くなりそうですが、それでも必ず春はやってきます。

そしてあの忌まわしい大震災から、早や一年が・・・。
けっして忘れてはいけないことをもう一度しっかりと胸に、前を向いて新たな春を迎えたいと思います。

たくさんの希望の芽が頭をもたげ、顔を出し、確かに育っていきますように・・・!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする