『 ふかふか あさぎ雲 』
あの感覚、ずいぶん久しぶりだったな・・・。
ここのところ朝夕は大分涼しくなってきて、寝る時はしっかり布団を掛けるようになった。
昨夜もそうしてウトウトしかけたころだった。
足元にフッとあの懐かしい重みを感じた・・・。
「あっ、元さんだ」
心の中で歓声をあげる。
「ずいぶんご無沙汰だったじゃないか。 どこか遊びに行ってたの?」
勝手に会話を進める。
するとその重さが、モゾモゾっと動いたような気がした。
あれこれと他愛のない会話を交わす。 と言っても、私からの一方通行だが・・・。
やさしい時間が今までになく長く感じられた。
眼を開けてみたいという衝動をぐっと堪え、その何とも心地よい重さをむさぼるように味わっていたら、いつの間にか眠りに落ちていた。
今回ご紹介した作品 『 ふかふか あさぎ雲 』は、今年の4月のミュー個展に出品したもの。
その頃は元さんがいなくなって既に1年余りが過ぎ、新たな世界にいる元さんの姿をいろいろ思い浮かべながら20点近くを描いた。
この作品は、まさに昨夜の来訪のように、秋の訪れと共に布団を恋しがる元さんの想い出が描かせてくれたものだった。
空の色をいっぱいに吸い込んで浅葱色になったふかふかの雲布団の上で、元さんは日がな一日こんな風にのんびりとしているのかな・・・。
ぽかぽかお陽様の光を浴びて、いつもよりちょっと緑が濃くなった目をして・・・。
昨夜は・・・、会いたいという衝動に負けて目を開けてしまったら、その瞬間に久し振りの“重さ”が消えてしまうような気がして、どうしても足元を見ることができなかった。
もしかしたら・・・、元さんのこんな姿を見ることができたかもしれないのに・・・。
何故だろう?
秋は・・・、想い出がいっぱいに詰まった温もりが、無性に恋しくなる。
元さん・・・、気が向いたらまた来ておくれ。
いつでも、待ってるよ。
あの感覚、ずいぶん久しぶりだったな・・・。
ここのところ朝夕は大分涼しくなってきて、寝る時はしっかり布団を掛けるようになった。
昨夜もそうしてウトウトしかけたころだった。
足元にフッとあの懐かしい重みを感じた・・・。
「あっ、元さんだ」
心の中で歓声をあげる。
「ずいぶんご無沙汰だったじゃないか。 どこか遊びに行ってたの?」
勝手に会話を進める。
するとその重さが、モゾモゾっと動いたような気がした。
あれこれと他愛のない会話を交わす。 と言っても、私からの一方通行だが・・・。
やさしい時間が今までになく長く感じられた。
眼を開けてみたいという衝動をぐっと堪え、その何とも心地よい重さをむさぼるように味わっていたら、いつの間にか眠りに落ちていた。
今回ご紹介した作品 『 ふかふか あさぎ雲 』は、今年の4月のミュー個展に出品したもの。
その頃は元さんがいなくなって既に1年余りが過ぎ、新たな世界にいる元さんの姿をいろいろ思い浮かべながら20点近くを描いた。
この作品は、まさに昨夜の来訪のように、秋の訪れと共に布団を恋しがる元さんの想い出が描かせてくれたものだった。
空の色をいっぱいに吸い込んで浅葱色になったふかふかの雲布団の上で、元さんは日がな一日こんな風にのんびりとしているのかな・・・。
ぽかぽかお陽様の光を浴びて、いつもよりちょっと緑が濃くなった目をして・・・。
昨夜は・・・、会いたいという衝動に負けて目を開けてしまったら、その瞬間に久し振りの“重さ”が消えてしまうような気がして、どうしても足元を見ることができなかった。
もしかしたら・・・、元さんのこんな姿を見ることができたかもしれないのに・・・。
何故だろう?
秋は・・・、想い出がいっぱいに詰まった温もりが、無性に恋しくなる。
元さん・・・、気が向いたらまた来ておくれ。
いつでも、待ってるよ。