2024年8月のカレンダー

聖路加個展のこともあって、月が替わったことを忘れていました。
既に6日になってしまいましたが、今月のカレンダーをご紹介します。

8月の作品は『近道みつけた』（水彩+パステル 24cm×32cm）。
モデルになってもらったこのノラ猫に出逢ったのは20年近く前のこと。
今年のこの暑さではこんなに元気に歩き回ることはできなかったかもしれません。
まだまだ厳しい暑さが続きそうです。皆さまどうかくれぐれも暑さ対策を怠らず、お元気でお過ごしください。

以下、カレンダーの添えたコメントです。
ギャラリー　ボザールミューで開催した個展は20回余り。 そのうちの半分近くは別名“野良猫展”といわれ、野良猫たちだけをモデルに描いた作品を発表し続けていた。 回を重ねるたびに、猫だけでなく背景にも凝るようになり、単に野良猫の絵･･･というより、野良猫のいる風景画･･･と言った方が合っているようになっていった。この作品もそんなノラ猫作品の一つ。 厳しい夏の暑さにもめげることなく、じっと秋の訪れを待つ草木の中を自らのテリトリーを広げるべくあちこち探検しているその姿に、ノラ猫の持つ生きるための逞しさを描きたいと思った。 飼い猫には無い野良猫独特の魅力をこれからも描き続けていきたい。

42th聖路加個展終了しました！

一昨日3日に、今夏の聖路加個展が終了しました。
本当に厳しい暑さの続いた6日間でした。
そんな中をお出かけくださった皆様、本当にありがとうございました。
これまでと比べるとさすがに来廊者数は少な目で、居眠りと闘う時間が少々多かった気がします。
それでも10年以上振りも含めて久し振りに再会することが出来た方も多くいて、嬉しさと共にたくさんの元気をいただきました。

昨日は一日ダウン状態で何もできずにダラダラとしてしまいました。
これから少しずつ日常に戻りたいと思います。
本当にありがとうございました。

　　　

　　　

聖路加個展最終日です

　　　　　　　　　　『 薄葡萄の光 』パステル（擦筆彩色）14cm×14cm


現在開催中の聖路加個展、あっと言う間に明日3日が最終日です。

相変わらず猛暑の予報で「ぜひ！」とは言いずらい状況ですが、お出かけいただけると嬉しいです。

明日は10時スタートで、16時には終了となります。

新作の中から、まだ落ち着き先が決まっていない2点をご紹介します。

　　　　　
　　　　　　　　　　『 若竹色の光Ⅲ 』パステル（擦筆彩色）14cm×14cm

おすまし 愛ちゃん

　　　　　　　　　　　『 おすまし 愛ちゃん 』　パステル　29cm×40cm

6月末に完成してすぐにお届けした肖像画をご紹介します。

モデルの “愛ちゃん” は、ハチワレの立派な男の子です。
存在感たっぷりのお顔ですが、描き進めるうちにとてもやさしい雰囲気を感じました。
その印象からあたたかい色の背景にしました。

「愛ちゃんだねぇ･･･。玄関に飾ろうと思います」
原画をご覧いただいた依頼者のSさんからそんなお言葉をいただきました。
また新たな力をいただきました。

2024年7月のカレンダー

5日になってしまいました。　遅ればせながら、今月のカレンダーをご紹介します。

7月の作品に選んだのは、懐かしいノラ猫作品の『 福々ころころ 』（水彩+パステル　24cm×32cm）です。エピソードは下記のコメントを･･･。

この夏も猛暑が待ち構えているようで今から思いやられます。
最終週には42回目になる聖路加個展を予定しており、今月はその準備で追われっぱなしになると思います。既にどっぷり制作中です。熱中症にならないように気を付けて、頑張ります。
皆さまもどうかご自愛ください。　

そうだ･･･、オリンピックも始まりますね。　う～～～ん、いそがしいなぁ。

以下、カレンダーに添えたコメントです。
谷中のノラ猫をモデルに描いたこの作品は、いろいろな展示会でたくさんの方々から喜ばれてきた。
いかにも“福”のかたまりといった姿の三毛猫に惹かれて絵にしたいと思った。
さてその視線の先に何があるのか･･･といろいろと想像を働かせた末に頭に浮かんだのがこのフンコロガシだった。 フンコロガシというと聞こえが悪いが、黄金虫の一種。 実は縁起の良い虫なのだ。
古代のエジプトでは、“スカラベ”といって珍重され、確か今もその絵柄がエジプトの切手に使われているはず。
ころころ素敵な“ウン”（運）を運んできてくれるといいな･･･。

42th聖路加個展のご案内

今年の夏も聖路加個展を開催します。
42回目となりました。

ひと月前になりましたので、ご案内させていただきます。
猛暑の予想でご無理は申せませんが、暑さ対策の上お出かけいただけると嬉しいです。

　

2024猫駄楽毛展のご案内

毎年この時期恒例のギャラリー来舎 梅猫庵企画展「猫駄楽毛展」に今年も参加させていただきます。

DM掲載の作品『 真赭色の光 』を含め、8点を出品する予定です。

8人の作家による様々な猫だらけの空間をお楽しみください。

会期は6月28日（金）～ 7月10日（水）で、月曜・木曜がお休みとなります。ぜひお出かけください。

　　

2024年6月のカレンダー

あっと言う間に一か月が過ぎてしまいました。
いろいろな事があったはずなのに、何も記事をUPしていなかったことに今気付いて、ちょっと驚いています。
寝込んだりしている訳ではないので、どうかご安心ください。
「描きたい！」という気持ちはこれまでと変わらずいつも私の心の中をいっぱいにしています。ただ･･･そんな気持ちとは裏腹に、自分でもよく分からないけれど、気が付くとパステルを手にすることなく一日が終わっていた･･･なんて日がちょっと多かったかな。
来年のカレンダーの関わる準備をしたり、やるべきことは少しずつでもやっていたので良しとしよう！
そんなひと月があってもいいかな･･･と自分に言い聞かせて、新たな月になったのをきっかけに頑張ろう！
今月後半から来月に掛けて個展も含めて展示会がいくつか予定されています。あれもこれもと欲張って何もできないで終わるよりも、少しずつでもできることを確実にやっていくよう心掛けていこうと思います。

今月は肖像画として描かせていただいたラフタッチ作品「くつろぎ中」（ペン描＋パステル　14.5cm×19cm）です。
いつものようにカレンダーの載せたコメントを添えさせていただきます。

モデルはスコティッシュの男の子 ウニ君。 ラフタッチによる肖像画制作のご依頼をいただき、何枚かの写真をお預かりした。 どれも素敵な写真で、いわゆる肖像画然とした胸像のポーズもあったのだが、「お任せ…」というお言葉に後押しされて、このポーズを選んだ。
前足を伸ばして何とも気持ちよさそうにくつろいでいる姿にすっかり惹かれてしまった。 ラフタッチ描法もこのポーズを描くのに合っていたと思う。
雨の多い季節は家でのんびりくつろいで過ごすのも悪くない。

今年の梅雨はどんな様子なのか？？？　
皆さまにとって笑顔のひと月となりますように！

2024年5月のカレンダー

5月のカレンダーに選んだ作品は、ノラ猫を描いた「特別席」（水彩＋パステル　30cm×30cm）です。 モデルのノラさんとのエピソードは下記のカレンダーの添えたコメントを読んでいただければと思います。

4月のTACT個展終了後もなかなか疲れが取れないままで、この回復力の弱さに悲しきかな自らの歳を痛感する毎日です。
個展は7月の聖路加までありませんが、お待たせしている肖像画の制作、来年のカレンダーの準備など、のんびりしてはいられないようです。
体調と相談しながら、無理の無い中で精いっぱい描き続けたいと思います。

これからは日に日に夏を感じることが多くなっていくことと思います。
一番過ごしやすい今の気候を思い切り楽しみたいものです。

皆さんにとって素晴らしいひと月となりますように！

以下、カレンダーの添えたコメントです。　
モデルは、東京深川の富岡八幡宮近くの遊歩道を根城にするノラ･･･。 取材に訪れると、必ずといっていいほど同じ場所で会うことができた。そしてその下にはいつもこの板っ切れが･･･。　よほど気に入っているのだろうか？　この子にとってはこの何ということのない板っ切れが自分だけの特別席だったのだろう。
あるときその場所を訪れると、いつもの顔が見えない。 そりゃご飯も食べに行くだろうに、トイレか、あるいは散歩に･･･？ ブラブラとあたりを歩き回って再び戻ってみても、その日は会うことができずに終った。 その後地元のノラ猫ファンから聞いたところによると、以前彼は飼い猫だったとか･･･。 なぜノラ生活を送ることになったのかは不明だが、その元飼い主と偶然に再会し、また飼い猫生活に戻ったとのこと。 真偽のほどは分らないが、よかった･･･と思う反面、何だか寂しい気持ちにもなってしまった。 その後何回かその場所に行ってみたが、二度と同じ子に会うことはなかった。
きっと聞かされた話は本当で、新しい特別席を見つけて穏やかに幸せな毎日を過ごしたのだろう。

「猫の展覧会」に参加

横浜 Art Gallery 山手で毎年開催されている人気の企画展「猫の展覧会」が、明日25日から始まります。

今回も参加させていただきます。

11人の作家による猫・ねこ・ネコの展示会です。

ゴールデンウィークを挟んで5月7日までの約2週間･･･。　
ぜひお出かけください。

　　

新作擦筆彩色画4点

　　　　　　　　『真赭の光』 パステル（擦筆彩色） 14cm×14cm　　　　　　　　　　　

現在開催中の個展に出品している新作擦筆彩色画4点のご紹介です。

　　　　
　　　　　　　　『黄赤の光』 パステル（擦筆彩色） 14cm×14cm

　　　　
　　　　　　　　　　『瞳に映るもの･･･83』パステル（擦筆彩色）10×10

　　
　　　　　　　　『浅紫の光』 パステル（擦筆彩色） 14cm×14cm

22日まで。　ぜひお出かけください。

まもる

　　　　　　　　　　　『 まもる 』　パステル（擦筆彩色） 38cm×53cm

今日から始まったTACT個展に出品している、今回の目玉ともいうべき新作のご紹介です。

実はこの作品の構想を考えている段階から、今回の個展のDMにも･･･と思っていました。
しかし擦筆彩色画法でこのサイズの作品を描くのは実に大変で、DMどころか完成したのは搬入日近くになっていました。

画像だと一見黒一色に見える背景部分ですが、様々な色が混じり重なり合った末の「黒」なのです。　
これは何とも言葉では説明し難く、原画をご覧いただくしかありません。

互いの視線が触れ合う中に感じたイメージをタイトルにしました。
ぜひ直にご覧いただければと思います。

22日までです！

9th ACT個展のご案内

明日17日から22日までの6日間、東京銀座のギャラリーサロンTACTさんで春恒例の個展を開催いたします。

今日は搬入飾り付けに行ってきました。例によってだいぶ時間が掛かってしまいましたが、皆さんに楽しんでいただける空間ができたと思います。
　　
　　
　　

会期中はずっと在廊しています。ぜひお出かけください。

　　

2024年4月のカレンダー

うわぁぁぁ、6日になっちゃいました。
遅ればせながら4月のカレンダーのご紹介です。

今月に選んだ作品は、思い切り懐かしいノラ猫作品『 初対面 』（水彩＋パステル　40cm×23cm）です。
カレンダーに添えたコメント（下記）にも書いたように、日比谷公園で出逢ったノラ仔猫をモデルにしてこの状況を演出しました。
20年ほど前にはこの時期になるとあちこちでよく見かけられた光景でしたが、最近では全くと言っていいほど見ることが無くなりました。
軽々しく是非を口にすることはできませんが、正直ちょっと寂しく感じる自分がいます。

さてさて、桜もようやく満開になった今日この頃･･･。　
個人的には17日からの銀座TACT個展の準備に追われています。
すっかり口癖になりましたが、「今出来ることを精いっぱい」の気持ちを忘れずに今月も頑張りたいと思います。

季節の変わり目でもあります。　
皆様もどうかくれぐれもご自愛の上、お元気で春を楽しんでください。

以下、カレンダーに添えたコメントです。
この作品は20年余り前に描いたもので、春のノラ猫個展の初期作品の一つになる。 日比谷公園で出逢った親子のうちの一匹で、生後一ケ月を過ぎたころだろうか･･･。 生まれて初めて間近で見る生き物に興味はありながらも少々おっかなびっくりな様子の三毛子に対し、スズメたちの妙に落ち着き払った態度と言ったら･･･。その対比が何とも可笑しく、また微笑ましくもあった。
改めてよく見ると、スズメたちも三毛だなぁ･･･。

蜜柑色に包まれて･･･

　　　　　　　　　　　『 蜜柑色に包まれて･･･ 』 パステル　33㎝×41cm

モデルの名前は「みかん」ちゃん。

この立派な尻尾のふさふさ感をメインに･･･という依頼者のご希望を思いながら描きました。

前回ご紹介した「あんず」ちゃんと同じく、「みかん」ちゃんの名前にちなんで、蜜柑色の背景にしました。
鮮やかな蜜柑色が白っぽい尻尾を引き立ててくれると思いました。

それにしても･･･本当に立派な尻尾！