きはだ色の瞳

　　　　　　　　　　　 　　『 きはだ色の瞳 』　パステル　15cm×21cm

前回のUPに引き続き、瞳シリーズ新作のご紹介。
モデルは我が家の元さん。 瞳シリーズとして元さんを描くのは久し振りになる。

はたして元さんの目は何色だったのか？？？
未だにふと考えることがある。
身近に猫さんが居る方ならきっとどなたも感じたことがあると思うが、愛猫の目の色は例えば「黄色」「青」「緑」というように漠然と認識してはいるけれど、実はその時の状況、体調などによっても微妙に違っている。
この時の元さんはどんな気分だったのか？
そんなことを思いながら描くのは、何とも言えない懐かしさと未だに消えることのない寂しさが入り混じった、不思議にほっこりする時間だった。
これからも元さんの瞳を何作も描き続けると思う。　そしてそのたびに目に映る瞳の色に元さんの思いを感じながら、どんなタイトルを付けるか楽しみたいと思う。

うすもえぎ色の瞳

　　　　　　　　　　　　　　『 うすもえぎ色の瞳 』　パステル　15cm×21cm


以前に肖像画を描かせていただいたことのある T さんの愛猫“ みいこちゃん ”の瞳を描いた。
T さんがプロフィール写真として使っている みいこちゃんの瞳がとても美しくて、ぜひ絵にしたいと思った。 T さんにも快諾していただき、制作を続けていた。
横浜個展に何とか間に合って、今ホッとしているところ･･･。

日本の伝統色の中に みいこちゃんの瞳にピッタリの色を見つけ、その名前をタイトルに使った。
みいこちゃんは天国へ行ってしまったけれど、きっといつもこんな瞳で T さんのことを見守ってくれていると思う。

めざめる･･･ その四

　　　　　　　　　『 めざめる･･･ その四 』　ペン描＋パステル（擦筆）　28cm×19cm


新作擦筆画のご紹介。
元さんの寝起きの瞬間を描いた擦筆画も4作目になった。
それにしても何とも不機嫌そうに見えるのは気のせい･･･？？？
「 好きでこんな顔してるわけじゃないぞ。　気持ちよく寝ていたのに起こしたのは誰だ？ 」
絵の中から、元さんに怒られたような気がした。
それでも･･･、この表情がたまらないんだよね。

10月5日からの横浜個展で展示します。
ぜひ会いにお出かけください。

吉祥寺ねこ祭り

10月1日から月末までの一か月間、「 吉祥寺ねこ祭り 」が開催されます。
街ぐるみの大規模な企画で、様々なイベントが計画されています。

その中で、コピス吉祥寺5Fのアートギャラリーに会期中の一か月間作品を展示していただくことになりました。
タイトルは「 野の猫・街の猫 」。
街中に生きる戸外の猫たちの姿を撮り続けている 深川裕子さん とご一緒させていただき、写真と絵のコラボ二人展です。
写真と絵･･･、同じ平面作品ですが、それぞれの手法ならではの表現を楽しんでいただけると思います。

先日リーフレットが届き、「 吉祥寺ねこ祭り 」のスケールの大きさにビックリ！
商業施設・店舗など40余りが参加して、まさに吉祥寺の街全体が猫まみれ･･･。
一日掛けても回り切れないほどです。
私も･･･、前半は横浜個展で身動き取れませんが、後半にはぜひ吉祥寺の街を歩き回りたいと思っています。
会期が一か月間あるので、ぜひ遊びにお出かけいただき、ついでに私たち二人展の猫さんもご覧いただければ嬉しいです。

詳しくはこちら「 吉祥寺ねこ祭り 」公式サイトをご覧ください。

じぃ～～～っと･･･

　　　　　　　　　　　 　『 じぃ～～～っと･･･ 』　ペン描＋パステル（擦筆による）　19cm×28cm

10月5日から始まる横浜個展に出品するための新作擦筆画のご紹介。

モデルは深川のノラ。
これまでに何作もモデルになってもらったことのある、私にとってはお馴染みのノラさん。
一見強面だが実は穏やかな性格で、ノラ仲間にもやさしいイイ奴！
この時だけは、何か気になるものが目に映ったのか、あるいは気配か･･･？　身動き一つしないまま、じぃ～～～っと何かを凝視していた。
めずらしく野性味を感じさせてくれた姿を絵にしたいと思い、今回初めてこの子を擦筆で描くことにした。
視線の先に何があるのか･･･いろいろ想像して楽しんでいただければと願っている。

個展まであと10日ほど･･･。
あと何作描くことができるだろうか？？？
ふぅぅぅ～～～！

“ マッペⅡ” 展に参加

10月1日～9日、大阪岸和田市の アトリエ コぺリト で開催される“ マッペⅡ …愛しい地球の子達… ”展に参加させていただきます。
フェイスブックがご縁でお誘いしていただきました。

「 目的・・来場してくださった方々に 　★地球上の動物たちに親近感や愛情を持っていただく。 　★人間と動物との共生について考えていただく。 　★動物たちが人間の勝手で資源化されたり、過酷な目に会っていることにもきづいていただく。」

お誘いのご案内に記されてあったこの展示のテーマに共感しました。
売上金の一部は恵まれない環境で必死に生きている小さな命たちのために寄付されるとのこと。　少しでも力になれればと思っています。

私自身の個展と重なってしまい、出品するのはラフタッチのミニミニ額作品（約3cm×4cm）「寄り添う気持ちシリーズ」6点と、私が勝手にこの展示会のイメージに合っていると思った作品「和音」（20cm×50cm）1点だけ。　あとはポストカードを何種類か置いていただきます。

参加される作家さんのお名前を見ると実際にお会いした方はお一人もいないのですが、いつもフェイスブックで素晴らしい作品を拝見している方々ばかり･･･。
どんなに素晴らしい空間になるのか･･･想像しただけでも楽しみです。
出来ることなら私自身もコぺリトさんへ行きたいのですが･･･、個展と重なっていて、それは叶いません。　ただただ、盛会をお祈りしております。
地元・近郊の皆さま、ぜひぜひお出かけください！

　

きずな

　　　　　　　　　　　　　　『 きずな 』　水彩＋パステル　30cm×70cm


先ほどUPした第2回ミューミュー展に出品する新作。

「 新作黒猫展 & NIKE展 」というタイトルの通り、黒猫作品は未発表の新作で･･･というお達しだった。
春には分かっていたことなので、もっと早くから余裕を持って描こうと思ってはいたのだけれど･･･、予定は未定にしてナントヤラになってしまった。

ようやく昨日完成したのがこの作品。（↑）
私としてはかなり大きめなサイズに、今は製造中止になって手元に残っている在庫も僅かなパステルボードという用紙を思い切って使った。
黒の背景に黒猫を描いた初期作品“ 光の中で シリーズ ”にも通じるイメージを抱きながら描いてみた。
ぜひ原画を楽しんでいただければと思う。

第2回ミューミュー展に参加

第2回ミューミュー展『 新作黒猫展 & NIKE展 』が、10月5日～10日、銀座レトロギャラリーMUSEEで開催されます。

ミューを愛する者としては、何があっても参加！
とは言え、既にご案内をUPしてある横浜山手の個展と会期がモロにかぶってしまいました。

それでも何とかギリギリで完成した黒猫の新作1点と、NIKE（二毛）作品2点を出品します。
何よりも残念なのは、レトロ感漂うギャラリーMUSEEに行くことができないこと。
その分作品たちに頑張ってもらい、私は横浜個展に専念することにします。
総勢29名の作家たちによる黒猫・二毛猫作品･･･壮観だろうなぁぁぁ！
ぜひお出かけください！

　　

シロちゃんのまなざし

　　　　　　　　　　　　　『 シロちゃんのまなざし 』　パステル　19cm×28cm


結局一年近くお待たせしてしまった･･･。
もうすぐに迫った横浜Art Gallery山手での個展。　昨年の同じ時期にも開いたこの会場で肖像画のご依頼を受けた。
お預かりした限られた枚数の写真をもとにいくつもの構図を考えた末、依頼者 I さんのご家族と一緒に移っている時のシロちゃんを選んだ。　
実際には I さんに抱きかかえられている写真だった。
その状況がきっととても嬉しかったのだろう。　他のどの写真よりも表情が一番生き生きしていた。
写真自体が古く、写っているシロちゃんの顔がかなり小さいこともあって、細かい部分まで確認することはかなり難しい状態だった。
ずいぶん時間が掛かってしまったとは言え何とか完成できたのは･･･、I さんとご家族みなさんのシロちゃんへの思いが助けてくれたのだと信じている。
それでも･･･、正直なところ･･･、ちょっと心配だった。
「 気に入ってもらえるかな･･･？？？」
そんな思いを抱きながら発送した。
翌日、その心配は杞憂に終わった。
「 シロちゃんが帰ってきました！」
届いたメールの一言に I さんのお気持ちが溢れていた。
シロちゃん、よかったね。
何度でも繰り返す！
肖像画は依頼者のための絵、依頼者と一緒に描き上げたもの･･･だと。

また新たな力をいただいた。
しかし、実は I さんの家の猫さんたちも含め、まだまだお待たせしている肖像画が何点もある。
ごめんなさい！ これからしばらくは横浜個展モードになります。
個展が終ったらまた肖像画モードに切り替え、依頼者の皆さんの思いと共に精いっぱい描きたいと思っています。
今しばらくお時間を･･･！

幸わせの風の中で･･･ －みかんちゃん－

　　　　　　　　　『 幸わせの風の中で･･･ 』　パステル　29cm×20cm


3回連続になる肖像画のご紹介は三毛猫の“ みかん”ちゃん。
改めて思い返してみればいろいろなご縁が繋がってこの肖像画を描かせていただくことになった。
昨年の春に突然虹の橋を渡ってしまったみかんちゃん。
みかんちゃんがどんな思いでいたのか？　ご依頼いただいた S さんは、そのことをとても気にされていた。
お手紙で･･･、お言葉で･･･、みかんちゃんへの強い思い、そしてたくさんの想い出を伝えていただいた。　それこそが私にこの絵を描かせてくれた大きな力になった。
「 たくさんの花に囲まれているような背景にしてほしい。　風のガーデンのような･･･ 」
北海道で過ごされていた頃のイメージを思い浮かべられた故のご希望だった。
そのお言葉に副って、青いムスカリの花をメインに、様々な名の無き花々で囲むようにした。

絵が届いてすぐにお電話をいただいた。
「 みかんが帰ってきました！ 」
その一言に、また新たな力をいただいた。
安心感と達成感が同居した感覚･･･。　何回経験しても、この瞬間がたまらない！
さあ、また次に向かって歩き出そう！

みかんちゃん、これからはずっと S さんのそばに居てあげられるね。

凛として･･･ －レオくん－

　　　　　　　　　　　　『 凛として･･･ 』 パステル　15cm×21cm


前回に続いて、新作肖像画のご紹介。

ずいぶん長いことお待たせをして、やっと発送することができた。
数時間前にお電話をいただいた。
先ずは無事に到着したとのこと･･･。　その声のトーンだけで、その後に続く絵の感想のすべてを感じることができた。
とても気に入って下さったということを告げる言葉が･･･嬉しさを堪え切れずに“ 笑って ”いた。
同時に･･･、私の目頭が熱くなった。
「 大袈裟な･･･」と思われるだろうな。　でも本当のこと。
肖像画制作ならではの様々な感情から一気に解き放たれた安心感と、同時に感じる一抹の寂しさ･･･からなのだと思う。
この感覚は何にも例え難く、一言で表すならば、まさに“ 絵描き冥利に尽きる ”ということになるのだろう。
この気持ちがあるからこそ、また次に向かって歩き始めることができる。

この絵のモデルは、以前にも一度描かせていただいたことのあるレオくん。
今回はまだ子供のころのレオくん。
しかし大人になってからよりも凛々しく感じるその表情に、思わず心に浮かんだタイトルを付けることにした。
2作を並べて飾ってくださるとのこと。
ただただ感謝！
新たな力をいただき、また頑張れる。

チロ

　　　　　　　　　　　『 ずっと そばに いるよ 』　ペン描＋パステル　15cm×20cm


新作のご紹介はずいぶん久し振り･･･かな。
この夏に何作か並行して描いていた肖像画の中の一点。
昨日やっとお届けすることができた。
早速メールをいただき、気に入ってくださったご様子にホッとしている。

モデルの“ チロ ”は、家猫ではない。
絵を依頼された K さんがとても可愛がっていたノラ猫さん。
毎日ご飯を食べに通ってきていた仲良しだったが、家の中に入れることができなかったらしい。
そしてある時から、突然姿を現さなくなってしまったとのこと。
K さんにとってかけがえのない存在だったチロ･･･。
これからは、絵の中からずっとKさんを見守ってあげてね。

10th 横浜個展のご案内

毎年恒例になっている横浜 Art Gallery 山手での個展。　今年も10月5日～11日の一週間の会期で開催いたします。
気が付けば10回目。　何だかあっと言う間だったような気がします。

既にご案内している2017カレンダー、そして7月の聖路加個展で人気を集めた「 天空からいつも見守っている 」をもとに、気軽に飾れるスタンドマット付プリント（サイン入り）を作りました。
もちろん通常のパステル画作品も･･･！　擦筆画・瞳シリーズ・ペン画・ミニ作品にも新作が加わりました。

初日まであとひと月！　どこまでできるか分かりませんが、お出かけいただいた方々に楽しんでいただけるよう、精いっぱい準備したいと思います。
ぜひお出かけください！

詳細は下記の通りです。

9月カレンダー

酷暑・リオ五輪・台風･･･で8月が終わってしまった。
ふぅぅぅ～～～！
9月から暮れまで個展・企画展が続く。
予定を考えると不安で眩暈を覚える。
あまり考え過ぎずに、目の前のやるべきことを一つずつやっていこうと思う。

9月のカレンダーは元さん作品『 くんくん美味しいかな？ 』
時には花を愛でる心の余裕を持って頑張ろう！
おっと、元さんはカスミソウを試食していたのだっけ･･･。

まだまだ暑さが続くと同時に夏の疲れが出始めるころ。
皆様どうかくれぐれもご自愛の上、素敵なひと月をお過ごしください。