元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

“ 震災で消えた小さな命展 ”

2012-04-28 01:20:21 | 日記


今日 (27日)、“震災で消えた小さな命展”に行ってきました。

絵描き仲間の まつやまけいこ さんからいただいた案内状には、こんなコメントが書かれていました。

「昨年3月11日の大震災で犠牲になった多くの命の中に、家族同様の動物たちの命もありました。 亡くした動物を描いてほしいという、被災者の方からの申し込みを受け、絵本作家・イラストレーター・画家が絵にしました。 描いた絵は、巡回展終了後、申し込まれた被災者の方へ贈ります。」

3月17日から始まった巡回展は、既に愛知・宮城・岩手の5か所の会場で展示され、昨日4月26日から東京の市ヶ谷駅近くの 一口坂ギャラリィ で展示が始まっています。

ギャラリィの壁には、60人近い作家たちによって描かれた様々な動物たちの絵が所狭しと飾られていました。
八つ切というサイズ(約25cm×30cm)の額に入れられた絵の一つ一つは決して大きなものではありませんが、それぞれに込められた動物たちの家族と作家の思いがひしひしと伝わってきて、会場のあちこちで思わず鼻をすする音が絶えませんでした。
きっとそれは、ただ単に作家が描いた絵ではなく、家族の思いが作家に描かせたものだからなのでしょう。

一年前の今ごろは、「絵なんか描いていていいのだろうか?」「自分にできることは何なのか?」と悩み苦しんでいた絵描きたちがたくさんいました。
そして一年が経ち、絵を描く者にできる・・・、絵を描く者だからこそできることの一つの形を見た気がしました。

作家の一人でもあり、この素晴らしい試みを企画し実行した、代表の うさ さんとお話しすることができました。
その優しい笑顔と穏やかな話し方の奥に、強い意志と熱い情熱をお持ちなのだと感じました。

この企画を知り、また実際に展示会を見て、家族の一員だった動物たちの絵を希望される被災者の方々がまだまだたくさんいらっしゃるそうです。 それを受けて、この8月には“PART 2”が開催されるとのこと。
それを聞いて、私も手を挙げました。

自らもきっと大変な思いをされた上に、家族の一員の動物を失くされた方々がどれほどたくさんいることか・・・。
その方々のお気持ちが少しでも安らぎ、たとえ僅かでも元気を出す手助けになればと思っています。


東京展は5月3日までやっています。
今回はまだ私は参加していませんが、動物を愛する方、何か感じていただいた方は、ぜひお出かけになってみてください。
詳細は こちら を・・・。
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横浜 “猫の展覧会” のご案内

2012-04-25 10:46:25 | 展示会


明日26日より開催される横浜 Art Gallery 山手 恒例の“猫の展覧会”に、今年も参加します。

DMに掲載された作品『 まぶしい 』(↑)を含めた計3点の元さん作品のほか、ペン・墨による線描にパステルで色を付けた小品15点を展示する予定です。 
ポストカード・一筆箋も販売されます。




8人の作家たちによる様々な猫たちでいっぱいです。
陽気もすっかり春らしくなりました。
横浜元町・中華街近辺の散策も兼ねて、ぜひお立ち寄りください。
私も・・・、どこかで顔を出すつもりです。 
お会いできる偶然を楽しみにしております。
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個展 “ げんきが いっぱい!” 終了

2012-04-23 23:45:03 | My Works -我が家の元さん-
                『 げんき座 』


銀座ボザール・ミューにおける21回目の個展 “げんきが いっぱい!” が、昨日無事に終了いたしました。
お出かけいただきました皆様、本当にありがとうございました。

皆様といろいろなお話をしながら、我が家の愛猫元さんは本当に幸せなコだと改めて思いました。
そして元さんからもらったものの大きさを今さらながらに感じています。

元さん、ありがとう!

そんな時間と空間を共有していただいた皆様、本当にありがとうございました。
再会を願い、その時を楽しみにいたしております。



昨夜から降り続いていた雨も夜になってあがったようですが、まだまだ雲が厚く、星々の姿を見ることはできません。
明日の夜は星空が広がるのかな・・・。

晴れ渡った夜空を見上げた時、皆さんそれぞれの心の中に蘇ってくるたくさんの愛おしい命の数だけ星が輝き、星座が躍る瞬間があると信じています。
星々が輝き始めたら、私もその中に“げんき座”を見つけ、個展中に皆さんと交わした会話の一つ一つを元さんに報告をしようと思います。
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想い出がいっぱい

2012-04-19 01:56:49 | My Works -我が家の元さん-
                『 想い出がいっぱい 』


16日から始まった個展もあっと言う間に前半が終わり、今日はもう折り返しの中日です。

今回アップした『 想い出がいっぱい 』も、個展のために描いた新作のうちの一点です。
元さんを包み込む様々な色の一つ一つが、彼と私たち家族が紡いできた数えきれないほど多くの想い出たちの象徴です。

「この絵の中の元さんは、幼いころの元さんですか?」

この3日間に何回となくいただいた質問。

「黒目が大きくて真ん丸だから、そう見えるのかもしれませんね」

そう答えながら改めて考えてみると、確かに大きな真ん丸黒目のせいもあると思いますが、それだけが理由ではないような気がします。

元さんを幼く描かせた“何か”がいったい何なのか?
それを感じることができるは、原画の前に立った時だけなのかもしれません。
皆さんが感じる“何か”を、ぜひ聞かせてください。


個展は22日の日曜日まで。 あと4日間です。
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試 み

2012-04-14 19:54:35 | My Works -我が家の元さん-

いよいよ明日、搬入&飾り付けに行ってきます。
直前恒例のバタバタは今日いっぱい続きそうです。 いや、明日の午前中まで食い込むかな・・・???

そんな状況にもかかわらず・・・と言うより、そういう時に限っていろいろやりたくなってしまうのは、だいぶへそが曲がっているからなのでしょうか。

前回お知らせした展示予定に、さらに新たな試みを加えることにしました。
そのうちの一作が、これ(↑)。
20cm×14cmの、ペンだけで描いた小さな作品です。

パステルを使った作品を描く前には、必ずかなり念入りにデッサンを描きます。
その最中に、ふと思うことがあります。
このままパステルを使わずにとことん描き続けてみようか・・・と。
モノクロで、色彩を感じるような絵を描くことができないだろうか・・・と。
私にとっては結構大それた試みを、よりによって個展前の大変な時に、その気になってしまいました。

デッサンの時は鉛筆を使いますが、今回はペンだけで描いてみました。
さすがに大きなものを描くまでの余裕はありませんでしたが、むしろ小さい方が合っているような気がしています。

同じサイズで4点展示することにしました。
もう一作ご紹介します。




もちろん今回のテーマに副って、すべて元さんの姿を描いたものです。
一つの“試み”・・・として楽しんでいただければと思っています。


さぁぁて、今夜は眠れるかな???
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個展 “ げんきが いっぱい! ” のご案内

2012-04-10 23:49:57 | 展示会

春恒例のボザール・ミュー個展まで、いよいよ一週間を切りました。
改めてご案内させていただきます。

DMに使った作品『 星になって・・・』は前々回にご紹介したので、今回は既にデッサンをアップした2点のうちのもう一点を・・・。

              

こんな作品になりました。 タイトルは・・・、もう少し悩んでみることにします。


既にご紹介した4点を含め、「思いきり元さんを描く」と決めてから今回の個展のために描いた新作が12点。
この一年に元さんをモデルに描いた作品が2~3点。
そして、私が絵の世界に飛び込んだばかりの頃に描いた、未発表作も含めた初期の元さん作品が3~4点。
合計約20点の元さんが皆さんをお迎えする予定です。
そのほか、ポストカードはもちろん、一筆箋も種類が増えました。

元さんからの “元気のお裾分け” を、ぜひ!

今回も会期中はずっとギャラリーに居て、皆さんとお会いできるのを楽しみにお待ちしています。
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すやすや 花枕

2012-04-08 10:25:57 | My Works -我が家の元さん-
           『 すやすや 花枕 』


新作をアップします。

元さんの寝姿、寝顔には、それほど癒されたことか・・・。

あちら・・・でも、きっとこんなふうに変わりない寝顔でまわりのみんなを癒しているのだろうな・・・。


前回、前々回と、星空の中の元さん作品をご紹介しましたが、今回のような雰囲気の絵も描いています。

外に出掛けることのなかった元さんですが、実はお花が大好きだったのではないかと、絵を描きながら感じています。


個展の初日まで一週間余り・・・。

ラストスパートです。
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ルーティン

2012-04-03 01:53:06 | My Works -我が家の元さん-

完成したばかりで、まだタイトルも付いていません。
19日にアップしたデッサン2点のうちの一つがこんな作品になりました。


ところで・・・、この絵の中の元さんのヒゲ、何本あるか分かりますか?
改めて数えてみると、人間の眉毛にあたる毛も入れると50本近くになります。
「このヒゲはどうやって描くのですか?」
個展のたびに必ず何回となくいただく質問・・・。
きっと今度の個展中にも、この絵をご覧になった方から同じ質問をいただくことになると覚悟しています。
だから・・・前もって・・・というわけではありませんが・・・。

制作の一番最後に先をとがらせた白のパステル鉛筆を使い、息を止め、神経を集中させて、「エイッ!」とばかりに描き入れます。
しかし、柔らかいパステルが芯なので、あっと言う間に減って先が丸くなってしまいます。 
1本のパステル鉛筆で描くことができるヒゲは4~5本が限界。 無精をしてそれ以上続けて描こうとすると、妙に太くて締りのないヒゲになってしまい、ガックリ・・・。
一旦描いたヒゲを完全に消すのはまず無理。 ただでさえ気合と共に力も入っているので尚更です。
だからと言って、数本のヒゲを描くたびに鉛筆の先をとがらせていたのでは集中力が途切れてしまいます。
そこで私は新しい作品を描き始める前のルーティンとして、必ず鉛筆削りをします。
白だけでも最低10本・・・。 先が丸くなったそのほかの色も併せると、平均して30本近くをカッターナイフを使って丁寧に削ります。
電動、手動にかかわらず、鉛筆削り機はダメ。 芯が柔らかいので折れてしまう確率が高いから・・・。
それに・・・、実はこの鉛筆削りの時間が、私にとっては気持ちを集中させるための貴重なひとときになっています。
芯を折らないように注意深くカッターの刃を押しながら、これから描こうとしている作品のイメージを頭に浮かべ、モデルのコ(今回はもちろん元さん)との会話を楽しんでいるのです。
まさに、けっして欠かすことのできないルーティンなのです。

ただ・・・、大量の削りカスを見るたびに思うことがあります。
使った分よりも削り落とした方が多いのでは・・・と。
しかし、生き生きとしたヒゲを描くためには、それも必要なのだと自分を納得させています。


個展まであと二週間。
きっとギリギリまで・・・、このルーティンを繰り返しながら元さんの元気なヒゲを描き続けます。
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