今日 (27日)、“震災で消えた小さな命展”に行ってきました。
絵描き仲間の まつやまけいこ さんからいただいた案内状には、こんなコメントが書かれていました。
「昨年3月11日の大震災で犠牲になった多くの命の中に、家族同様の動物たちの命もありました。 亡くした動物を描いてほしいという、被災者の方からの申し込みを受け、絵本作家・イラストレーター・画家が絵にしました。 描いた絵は、巡回展終了後、申し込まれた被災者の方へ贈ります。」
3月17日から始まった巡回展は、既に愛知・宮城・岩手の5か所の会場で展示され、昨日4月26日から東京の市ヶ谷駅近くの 一口坂ギャラリィ で展示が始まっています。
ギャラリィの壁には、60人近い作家たちによって描かれた様々な動物たちの絵が所狭しと飾られていました。
八つ切というサイズ(約25cm×30cm)の額に入れられた絵の一つ一つは決して大きなものではありませんが、それぞれに込められた動物たちの家族と作家の思いがひしひしと伝わってきて、会場のあちこちで思わず鼻をすする音が絶えませんでした。
きっとそれは、ただ単に作家が描いた絵ではなく、家族の思いが作家に描かせたものだからなのでしょう。
一年前の今ごろは、「絵なんか描いていていいのだろうか?」「自分にできることは何なのか?」と悩み苦しんでいた絵描きたちがたくさんいました。
そして一年が経ち、絵を描く者にできる・・・、絵を描く者だからこそできることの一つの形を見た気がしました。
作家の一人でもあり、この素晴らしい試みを企画し実行した、代表の うさ さんとお話しすることができました。
その優しい笑顔と穏やかな話し方の奥に、強い意志と熱い情熱をお持ちなのだと感じました。
この企画を知り、また実際に展示会を見て、家族の一員だった動物たちの絵を希望される被災者の方々がまだまだたくさんいらっしゃるそうです。 それを受けて、この8月には“PART 2”が開催されるとのこと。
それを聞いて、私も手を挙げました。
自らもきっと大変な思いをされた上に、家族の一員の動物を失くされた方々がどれほどたくさんいることか・・・。
その方々のお気持ちが少しでも安らぎ、たとえ僅かでも元気を出す手助けになればと思っています。
東京展は5月3日までやっています。
今回はまだ私は参加していませんが、動物を愛する方、何か感じていただいた方は、ぜひお出かけになってみてください。
詳細は こちら を・・・。